この記事を見て頂いている皆さんの中には「生き物」に興味があったり、ペットとして何かしらを飼育している人は多いのでは無いでしょうか?
犬や猫と言ったペットとしての代表格的な生き物だけでなく、熱帯魚や鳥類なんかを飼育している人も多いでしょうね。
他には子供が捕まえてきた昆虫なんかを子供と一緒に飼育したりする場合もあるかも知れませんね。
これ、男のお子さんがいる家庭なら、あるあるかも知れませんよね。
やたらと虫を持って帰ってくるあるある。
まあ、御多分に漏れず我が家もそうなんですが、去年の梅雨時期に息子が持って帰ってきたカタツムリを現在進行形で飼育しているんですよ。
最初は米粒以下くらいのサイズのカタツムリが今じゃ立派なサイズに成長しとります。
とは言え、今回はカタツムリについて書きたいのでは無く、「オカモノアラガイ」と言うカタツムリチックな生物をご紹介したいと思います。
そもそも「カタツムリ」と言う呼び方が、我々が普段呼んでいる「通称」の様な物で、正式名称では無いんですよね。
それは一先ず置いといて、下記よりオカモノアラガイについて諸々ご紹介していきますのでご覧ください。
目次
オカモノアラガイは寄生虫?
早速ではありますが、この項のタイトルにもある様にオカモノアラガイとは寄生虫なのでしょうか?
そもそも「オカモノアラガイ」って何??って方の為に、簡単にオカモノアラガイについて説明しておきましょう。
オカモノアラガイは陸で生息する貝類の一種であり、平たく言うと陸貝の仲間になります。
我々が普段呼んでいる「カタツムリ」同様、渦巻状の殻を持っています。
凄くざっくりとオカモノアラガイを説明するとこんな感じなのですが、冒頭でも記載した様に寄生虫となり得るのでしょうか?
答えを先に言うとオカモノアラガイは寄生虫では無く、反対に寄生される側なんですよ。
ロイコクロリディウム(レウコクロリディウムと呼ぶ場合もアリ)と言う寄生虫に寄生されます。
寄生されると触角がイモムシの様な感じになり行動をロイコクロリディウムに支配されます。
普段、オカモノアラガイは薄暗いジメ~っとした所を好むのですが、支配されると一転、明るい場所へ移動を始めるのです。
と言うのも、触角部分をイモムシに似せているので鳥類に捕食して欲しいからなんですよ。
擬態の様な物に騙された鳥類がオカモノアラガイを食す事により、ロイコクロリディウムは最終目的地の鳥類の体内に潜り込む訳です。
オカモノアラガイは中間宿主として利用されているのですね。
鳥の糞と共にロイコクロリディウムの卵も排出され、それをオカモノアラガイが食べ、別のオカモノアラガイに寄生する、と言う流れになります。
なかなかインパクトのある動画です!!
オカモノアラガイの分布
ではお次はオカモノアラガイの分布に関して説明していきましょう。
オカモノアラガイは中部地方以北~北海道に分布しています。
簡単に言うと北に生息しているイメージですね。
どうりで私の住んでいるエリアでは見た事が無い訳です。
締めっぽい場所や河川、草むら、沼のほとりなんかでよく見掛けるみたいですね。
サイズも殻高25ミリ程度でそれ程大きくもありません。
オカモノアラガイの害
オカモノアラガイがもたらす害についてですが、正直な所深刻な被害は無いと思います。
まあ勿論、葉っぱなんかは食害されるのでそれを害と言えば害になるのかも知れませんが・・・。
ただ作物の葉も食べるのでそれに関しては害と言わなくてはいけないかも知れないですね。
後は見た目の問題だと思います。
まあ簡単に言うと「気持ち悪い」と言う事ですよね。
例えば、ご自宅の庭にいっぱいオカモノアラガイがいたら気持ち悪いですよね。
1匹程度ならいざ知れず、大量発生すると、それはもう「害」と呼んでいいかも知れません。
オカモノアラガイの駆除方法
ではそんなオカモノアラガイの駆除方法についてですが、ナメクジやカタツムリに効く防除剤があります。
水で薄めて霧吹き等で散布出来るのである程度広範囲に対応出来ます。
この様に薬剤で駆除を行うか、後は個別に対策していくかですね。
個別対策の場合は何匹発生しているかにもよりますが、そんなに数が多くないのであれば薬剤散布する程でもないでしょう。
後は、オカモノアラガイは日の当たる場所を好まないので、それを逆手にとって陰を無くすと言う方法もあります。
ただこれはどっちかと言うと、駆除より予防かも知れませんね(笑)。
オカモノアラガイの飼育方法・餌
では最後にオカモノアラガイの飼育方法及び餌についてご紹介して終わりたいと思います。
色々調べてみた所、カタツムリの飼育方法・餌と相違ないみたいなので、我が家で今飼育しているカタツムリの飼育方法を例にとってご紹介しましょう。
と言っても、何も特別な事してないですけどね(笑)。
飼育方法に関しては、飼育用のケースとティッシュ・霧吹きさえあれば大丈夫です。
カタツムリもそうですが、飼育する際には多少の湿り気を帯びた環境作りが必要です。
ケース内に濡れたティッシュを底に敷き、あとは餌となるキュウリやニンジン、キャベツ等を入れておいてあげればOKです。
乾燥してきたな~と思う頃合いに掃除なり霧吹きでシュッシュッとしてあげれば快適?に暮らせる事でしょう。
我が家では、オカモノアラガイでは無くカタツムリですが、こんな感じで約1年ちょっと飼育しております。
冒頭でも記載した様に、こんな感じでも当初の米粒以下のサイズから立派なサイズに迄成長しているので問題ないでしょう。
まとめ
余り耳馴染みが無いかも知れないオカモノアラガイでしたが如何でしたでしょうか?
だいたい、一括りで「カタツムリ」って呼んでいる感があるので詳しい方以外だと名前なんかよく分からないですよね。
見られる地域は限られますので、圏外の方は中々見る機会は少ないかも知れませんね。
以上、オカモノアラガイは寄生虫?駆除・飼育・分布を解説でした!!
よかったらこちらの記事をどうぞ♪
→タニシの見分け方!子ども・寄生虫・駆除・外来種を解説