
ドロバチというハチを聞いたこと、あるでしょうか。
漢字で書くと「泥蜂」となります。
まさにドロのハチ!
なぜドロバチと呼ばれるのでしょうか。
そもそもドロバチとはドロバチ科に属する数種類のカリバチの総称のようです。
国内には40種類ほど存在しているようで、体長も7ミリから14ミリと様々です。あまり話題にはあがらないハチですが、40種類もいるというのは驚きですね。
このドロバチたち、実はあまり攻撃性もなくさほど危険という部類のハチではないようなのです。
それでも駆除したいという人が少なからずいることから、ハチというだけで危険な生き物として人間たちは記憶しているのかもしれません。
攻撃性はないといっても、危機が迫れば相手も攻撃してくるでしょうし、危険度ゼロとは言い切れないので、なにかが起こる前に駆除してしまおうと考えるのもありかもしれません。
目次
ドロバチの巣はどんな形?
土の中で壺のような巣をつくるハチがドロバチと思われている方が多いと思いますが、実際は違います。
ドロバチはあまり集団で行動しません。
巣は土や泥を使って壺のような形で、1匹~2匹程度が入れるくらいの小規模なものです。核家族ですね。
植物の枯れた枝や木材のくぼみなどに巣を作ります。
民家などが近くにあれば、ベランダや軒下、屋根裏などに作ることがあるようです。このようなところに巣を作るとなると、私達の身近にけっこういるような気がします。
巣が作られる時期
ドロバチが活発になるのは夏です。
そう考えると、巣作りは春頃から夏にかけてと思われるかもしれませんが、少し違います。
巣は卵を産むために作り始めるので、だいたい秋ごろからになります。
さらに、この巣が完成するのは卵を産み終えた後のようなので、制作期間は比較的長く感じることもあるかもしれません。
巣の作られ方は?
まず最初に、ドロバチは産卵後、その巣の中で共に冬を越すということはしません。せっかく作ったのに、寒い冬にはそこにいないのですね。
卵を産み終えると、自分たちは外に出て出入り口を土などで塞いでしまいます。
作られ方としては、中に入れておきたいものから用意します。
孵化した幼虫のために餌を用意、少しずつ周りを囲い、そして産卵、その後成虫は外に出て入り口を塞ぎます。親の愛情を感じますね。
巣の中に残った卵から孵るのは秋から初冬で、置かれていた餌を食べながら春を待ち、外に出ます。
巣の作られ方1
巣の作られ方2
巣を駆除する方法
巣の中に成虫はいない……
巣を駆除するには、どのタイミングがよいのでしょうか。
産卵される前、産卵後成虫が去った後、孵化される前に……など、いろいろ意見がでそうです。
実は、ドロバチは彼らの方から攻撃をしてくることはあまりありません。
そこで、この成虫のドロバチを刺激しないように駆除すればいいのです。
産卵が終われは出入り口を蓋していなくなります。
そうなってから駆除しても時期としては遅すぎるということもありません。
ただ、その巣は本当にドロバチの巣でしょうか。
断言できない時は個人の判断をやめて、専門の人や業者に委託しましょう。
ほかのハチほどではなくても、ドロバチにも少なからず毒があります。
人体的な問題がないとはいえ、その時の体調次第でどうなるかわかりません。
素人のハチ駆除は、本当に危険ですので、十分気を付けてください。
予防するための対策は?
実は、ハチの場合は巣の駆除をするより、巣を作らせない予防対策をする方が断然簡単で危険度が下がるのです。
市販のハチ駆除スプレーなどには、ハチを寄せ付けない効力があるものもあります。
そこで、どんな場所にハチが集まってくるのか、巣を作ろうとしているのかを観察します。
そこにスプレーするだけなのです。
効果の効き目は永遠ではありませんので、定期的にスプレーしなくてはいけませんが、毎年毎年、ハチの巣の駆除をすることを思えば、数週間に1度スプレーするくらい、どうってことない部類だと、筆者なら思います。
まとめ
ハチと聞くだけでビクッとしてしまいます。
ハチミツは美味なので好きですが、ハチそのものとなるとやはり先入観もあり、危険な存在です。
中には攻撃性のないハチもいると知り、ハチと一言でいってもいろいろなのだな……と感じました。
1匹だけでも恐怖だったりするので、巣なんて出来ようものなら……!
軽く身震いしてしまいます。
そうならないためにも、予防策はしっかりしておかないといけませんね!
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→トックリバチの危険性!巣の大きさ・種類・毒性・幼虫を解説