世の中には「虫」と括られる生物が数多存在していますよね。
例えば「カブトムシ/クワガタ」とかなんかは子供たちのヒーロー的な扱いを受けたりしますよね。
ある種の厚遇(?)を受ける様な虫も存在しますが、それとは真逆に我々人間から忌み嫌われる虫たちも多く存在する事も事実です。
まあ所謂「不快害虫」と括られていますが、これは直接的に害を与える虫と被害こそ与えないものの、見た目で忌み嫌われる虫たちもいます。
今回ご紹介したい虫はこの流れからお察しの様に余り我々にとっては良い虫ではありません。
その虫と言うのは「ヒメマキムシ」と言います。ご存知の方もいらっしゃいますかね?
ではこのヒメマキムシがもたらす被害や生態等を含めて下記よりご紹介していきましょう。
目次
ヒメマキムシの生態
では最初はヒメマキムシの生態からご紹介します。
先程から「ヒメマキムシ」と記載していますが、厳密に言うとヒメマキムシには種類が多数存在しヒメマキムシ科で言うと約500種程世界に生息していると言われています。
ヒメマキムシの特徴の1つに挙げられる点は個体の小ささです。
成虫でさえ2㎜にも満たないくらいの非常に小さな虫です。
ヒメマキムシの食性は成虫・幼虫共に菌類を食べます。
従って野外だと枯れ木や枯草、はたまたハチの巣、アリの巣なんかでも見られる事があります。
その様な場所でカビの胞子や菌糸を食している訳です。
逆に屋内だと食品倉庫やブドウ酒庫、畳や壁と言ったカビが生えやすそうな所で発見されます。これらから分かる様に少しジメっとしてカビが生えそうな場所には潜んでいる可能性がある、と言う事ですね。
ヒメマキムシの発生源
ではそんなヒメマキムシの発生源ですが、上記項目で「カビが生えやすそうな所」と記載しましたが、ここの部分を「室内の場合」と考えてもう少し掘り下げてみましょう。
発生源自体は先程も記載した様にカビが生えやすいジメっとしたり湿度が高い所になります。
よく結露しやすい場所にいる可能性があるので、自宅内でもその様な箇所にもしかしたら存在しているかも知れませんね。
これが工場とかになると、長時間放置されているパレットなんかにカビが生え、そこにヒメマキムシが大量発生している、と言うパターンもあるみたいです。
工場の場合だと、比較的温度が一定で湿度も高めなのでヒメマキムシが繁殖しやすい環境ではある模様です。
食品工場なんかで発生する事が多いみたいなのですが、そうなった場合に食品への異物混入になりかねないので大変ですよね。
幼虫・成虫の発生時期
ここからはヒメマキムシの幼虫・成虫の発生時期はいつなのか、と言う点を見ていきましょう。
基本的なヒメマキムシの発生時期は春~秋にかけて、と言われていますが、先程も記載した様に条件さえ整えば年中出現します。
カビを好む事から梅雨時期が一番多く発生するのであろう、と推測出来ますが、予測出来ない部分もあるので「神出鬼没」で出現するとまで言われています。
それくらい細かな発生時期を見極めるのは難しいんでしょうね。
これらの点を踏まえて考えると、工場等の室温一定な所だと年中出現する、と言うのも頷けますね。
ヒメマキムシの害
ではではヒメマキムシがもたらす害についてここでは説明していきます。
先程の記載しましたが、食品工場なんかで発生すると「異物混入」と言う害が発生する恐れがあります。
ただ、ヒメマキムシ自体に我々が直接的に被る害、例えば毒を持っているとかそういうのはありません。その部分に関する害と言うのは無いのですが、大量発生した際に「唯々気持ち悪い」と言う不快な状況になります。
食品工場であれば異物混入の恐れが出てきますが、新築して間もない戸建てやマンション/アパートなんかでも大量発生する可能性があるみたいです。
これは例えば、床下等に木材を使っていた場合に木に生えたカビにヒメマキムシが発生し、気付いたら繁殖し大量発生していた、なんて事も。
住宅で木を使う場合って、古い住宅ならありそう、ってな気がしなくもないですが、そうとも限らないみたいですよ。
新築で大量発生したら最悪の気分になってしまいますよね。
まあ、先程も記載した様に人間の体に害は与えないですが、とは言っても大量発生すると気持ち悪いですもんね。
ヒメマキムシの駆除方法
では最後にヒメマキムシの駆除方法についてみていきましょう。
駆除方法自体は殺虫剤で駆除出来ます。
ただそれ以上に、「防除」と言う点を考えた方が良さそうです。
防除と言うのは即ちカビ対策ですよね。
カビが発生しない様に風通しを良くし、カビが生えない様にする。
カビが生えてしまった所には防カビを施す等々。
ただ、余りにも大量発生した場合は業者さんに頼んだ方が良いかと思います。
まとめ
もしかしたら余り聞きなれない「ヒメマキムシ」についてまとめてみましたが、遭遇する可能性は0ではありません。
カビのある所にいつやってくるかわかりませんからね。
ましてやサイズも非常に小さいので単体であれば見逃してしまいそうな小ささです。
やはり日頃からキチンと掃除をして清潔に保つと言う事は大事な事なんですね。
自分自身にも言い聞かせ、まずは自宅を綺麗にする事を心掛けます(笑)。
以上、ヒメマキムシの駆除方法?幼虫の時期・生態・発生源も解説でした!!
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