アメリカミズアブ 駆除 幼虫 生態 天敵 餌



夏の暑い時期になると様々な昆虫を見る事も多くなりますが、人に害を及ぼすような虫は厄介である為、駆除する人は多いですよね。


しかし、毒もなくもちろん刺す事もない無害な昆虫は、特に駆除する必要性も無いですが、アメリカミズアブなどのような衛生上に問題がある場合や、幼虫のような見た目が不快なものは不快害虫として駆除したくなります。


また、アメリカミズアブなどはあまり聞き慣れない昆虫ですが、その生態なども気になるところです。


今回は、アメリカミズアブの幼虫を駆除したい!また、その生態・天敵・餌についても解説いたします。

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目次

アメリカミズアブの生態

アメリカミズアブの原産地はアメリカになりますが、世界各国に分布しており、日本では1950年頃に輸入商品に紛れ込んで移入して以来、北海道を除いた本州全土で自然繁殖しています。


成体は5月~9月にかけて出現し、特に夏から秋にかけてが一番多く、東京では8月~10月にかけて普通に見られる帰化昆虫です。


別名「便所バエ」とも呼ばれているほど不衛生な事で知られており、その幼虫は所謂、ウジムシであるため不快害虫にもなり、昔水洗トイレが普及していなかった頃、汲み取り式の便所などで普通に見られたようです。


近年では、アメリカミズアブの幼虫が豊富な栄養源となることもあり、世界的に養殖魚や実験動物の餌の代替として養殖されているようです。


しかし、その繁殖力の強さから大発生することもあり、悪臭を伴う液状化した糞でコンポストの環境を悪化させてしまい、ミミズが姿を見せなくなるなどの問題が生じてしまうため、堆肥作りをしている人達にとっては大問題にもなっています。

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幼虫の餌は?

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アメリカミズアブの成虫は、腐敗臭につられてやってくるため、生ゴミや動物の死骸、又は糞、コンポスト(堆肥)などに産卵します。


その為、幼虫の餌はそれらの腐敗した有機物を食べて発育する事になりますが、こんな腐敗物を食べていても幼虫の体はバランスのとれた栄養で満たされており、近年では鶏や爬虫類などの活餌などに使われる事も多いようです。


腐敗物を食べて丸々と太った幼虫は、他の動物の大切な栄養源となり、また凄まじい食欲のおかげで腐敗物は綺麗になり、残った物は肥料として植物の生長に役立つことを考えると、社会に対してしっかり貢献しているとも言えますよね。

幼虫の天敵は?

アメリカミズアブの幼虫は腐敗物などの有機物を食べている為、幼虫の体はバランスのとれた豊富な栄養で満たされています。


そのため、鳥や他の動物達にとっては素晴らしい栄養源になる事は確かであり、全ての動物が天敵にもなり得るとも言えますが、幼虫を養殖する人間もいると言う事を忘れてはいけません。


人間は様々な物を食料に換えてしまう天才なので、今後食糧難に陥った場合は、アメリカミズアブの幼虫も食べてしまう可能性はゼロではないかもしれません。


つまり、アメリカミズアブの幼虫にとって一番の天敵は、人間と言えるかもしれませんね。

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幼虫・成虫の駆除方法

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不快害虫が益虫に転身したとしても、ミミズコンポストの最も厄介な天敵でもあり、生ゴミやトイレなどにウジャウジャと群れたグロテスクな姿には耐えられない物です。


しかも繁殖力が強く一度の産卵で数十個~数百個もの卵を産むため大発生する事もある為、駆除する場合は卵のうちに行うのがベストであり、成虫を見つけた場合は殺虫剤などで駆除してしまいましょう。


それでも卵から孵化してしまった場合は、幼虫を割り箸などで取り除くと言う原始的な方法がありますが、これでは時間も労力もかかるため、やはりまとめて駆除することが望ましいですよね。


それには、幼虫がミミズよりも餌に集まるのが早いと言う習性を利用して罠を仕掛ける事が良く、新鮮な生ゴミをネットに入れてコンポストの近くに埋め幼虫が集まったところで引き上げます。


こうすることで幼虫を一網打尽する事ができるため、特に労力も使わずに済みます。


更に有力な方法としては、コンポストに米ぬかを入れて温度を60℃くらいに上げるとほとんどの幼虫は死滅すると言われているため、試してみてはいかがでしょうか。

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発生させないための予防法

アメリカミズアブの幼虫が発生する場所は、ミミズコンポストや生ゴミ、又は動物の糞の中からであり、駆除するとなるとその場所をかき混ぜることにもなります。


できれば嫌な思いもせずにスマートな方法で駆除したいものですが、ミミズコンポストでは殺虫剤などを使うことは難しいため、一番の解決策としてはアメリカミズアブを発生させない事にあります。


その為には、アメリカミズアブが侵入できないようにネットを被せてしまうと言う方法がありますが、生ごみの中に肉類などが多いと腐敗しやすい為、エサの内容や量などに注意が必要です。


その為、エサを埋めるときはミミズコンポストから露出しないように深めに入れる事が大切です。


また、水分が多く腐食しやすい状況を好む事から、時々空気を入れ替えるように攪拌する事もよいでしょう。


また、家庭では発生源となる環境を作らない事が一番で、小まめな清掃や腐敗臭を放つような生ゴミを早めに除去することがアメリカミズアブの発生を予防することになります。


特に、生ごみ入れなどの入れ物には蓋付きの物を用意して防虫剤などを散布するとよいかもしれませんね。


そして、コンポストや他の発生源となる場所を常にチェックしておき、産卵に気が付いたら卵のうちに早めに取り除き、幼虫を発見した場合も早めにとるようにします。

まとめ

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アメリカミズアブは生ごみや堆肥などの腐敗臭に集まり不快害虫として忌み嫌われる事が多く、繁殖力も強いため時には大発生してミミズコンポストなどに大打撃を与えてしまうこともあります。


しかし、食欲が旺盛なぶん腐敗物を短時間のうちにたべつくし、後に残った残骸は乾燥している事が多く肥料として利用することもできます。


また、丸々と太った幼虫は栄養豊富な事から近年では養殖も行われ、ニワトリや爬虫類などの活き餌として利用される事もあり、不快害虫として嫌われた昆虫も利用次第では益虫にもなるわけですね。


・・・とは言っても、やはり別名「便所バエ」と呼ばれるだけに一般家庭では不衛生な害虫であり、幼虫はウジムシで不快害虫です。


出来れば発生することは避けたいため、清潔を心がけて生ごみなどは速めに処分し、蓋付きのゴミ箱などに入れてアメリカミズアブを寄せ付けないようにしましょう。


以上、アメリカミズアブの幼虫を駆除したい!またその生態・天敵・餌についての解説でした。


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