あなたは花粉症ですか?
アレルギーをお持ちですか?
私たちは、免疫力が高まると、体に害がないもに対しても過剰反応して攻撃します。
花粉症は、花粉が入ることで体が敵が侵入したと間違えて誤作動を起こして、体から花粉を取り除こうと、くしゃみや鼻水を出して体外排出します。
そんな花粉症の原因の代表的な花粉がブタクサです。
目次
ブタクサとは?
ブタクサは、外来、北アメリカ原産で南アメリカ、ヨーロッパ、アジアと広い範囲に生息しています。
日本でも道端や川沿い、空き地や雑草地帯に生えており、その生命力も高く、繁殖力が高いです。
茎の高さは30センチから100センチで開花時期は7月から10月です。花粉の飛散時期は8月から10月です。
雄雌が同株で雄花は2~3mm、黄色い小花が密集しており、下には房が細長く連なっており、雌花は茎頂に長く穂状に数個付いていますが、めだちません。
葉は、2~3回葉状に裂けています。
日本国内では、アレルギー原因のベスト3に入るほどで、外来生物法によって要注意外来生物に指定されています。
第二次世界大戦後に急速に分布してきたと言われています。
アレルギーや花粉症をお持ちの方には、なんともつらい話です。
ブタクサの見分け方
ブタクサってどんなもの?
といわれると、はっきり分からない方、多いと思います。
多くの方は、ブタクサとセイタカアワダチソウを混合してして可能性があるからです。確かにセイタカアワダチソウも背丈が似ている上に開花時期がほぼ一緒で、混合しやすいのです。
しかし、ブタクサは、花は緑白色で全体的に緑の背の高い草の集まりです。先にお話したとき、黄色い小花と説明しました。
ブタクサは、黄色い小花が生えていますが、遠くからは分かりにくい、黄色の小花です。しかも葉っぱは、ヨモギにも似ています。
ブタクサの由来・別名
では、このブタクサと言う名前、どんな由来があるのでしょう?
ブタクサって変わった名前ですよね?
おしゃれではないと言うか?・・・
ブタクサは、明治初期に日本に入ったと言われていますが、戦後に一気に増えたため、「マッカーサーの置き土産」とも言われています。
ブタクサ=豚草
です。
連想しましたよね?もしかしてブタ=豚?と。
そうなんです。漢字で豚草と書きます。豚の餌、ということからきているそうですが、英名「hogweed」といいます。これが直訳で豚の餌なのです。この直訳から、日本ではブタクサと呼ばれている説があります。
ブタクサとセイタカアワダチソウとの違い
では、同じ花粉症やアレルギーの原因として、決して愛されているとは言いがたい、ブタクサとよく似ていると言うセイタカアワダチソウの違いはなんでしょう?
同じかと思っていた!!と言う方も多いのですが、実際は、先にお話した花の違いです。
高さも似ており、開花時期もセイタカアワダチソウは、9月から11月ですが、ブタクサとあまり違いはありません。
ただ、花だけは、黄色のじゅうたんのように咲き乱れるのがセイタカアワダチソウで、遠目から緑白色系に見えて、近づくと小さな黄色の花があるのがブタクサです。
後に話しますが、セイタカアワダチソウは花粉症の原因としては確率がかなり低いのに対して、ブタクサは、花粉症の原因と言われています。
ブタクサの生える場所
ブタクサは、どんな場所に多く生えているのでしょう?
できれば、開花時期に避けて通りたいですね。
ブタクサは、日本全国、道端、川沿い、空き地、川原、山などどこにでも存在します。
それだけ生命力も高いのです。
つまりは、どこかしらで私たちは、ブタクサの近くにいるのです。
花粉が気になる方は、予防策としてマスクをすることしかないのです。
アメリカでは、人口の10%以上がブタクサのアレルギーという報告もあるくらいです。日本人だけが悩んでいる問題ではありません。
マンガでわかるブタクサアレルギー症状
ブタクサは食べれる?
あまり想像したくありませんが、ブタクサは食べることができるのでしょうか?
情報として、ブタクサを食べる、ということは、聞きません。
ただ、セイタカアワダチソウは、喉の痛みやリウマチ、喘息に効果がある?と言われており、アメリカのインディアンが葉をかんで薬草としていたそうです。
入浴剤やお茶になると言う情報もあります。
余談ですが、セイタカアワダチソウは、先にお話したとおり、花粉の原因となりません。
あんなに黄色くして花粉が飛ばないはずがないと感じる方も多いですが、実はセイタカアワダチソウは虫媒花といって虫や昆虫などに花粉を運んでもらって受粉します。
そのため、花粉は重く、空気中に簡単に蔓延するものではありません。
対して、ブタクサは風媒花といい、風で花粉が簡単に飛んでいくので空気中に蔓延してアレルギーの原因となります。
なんだかびっくりですね。なんでも外見で判断してはいけないってことかな?と考えてしまいました。
まとめ
ブタクサ、わたしたちにはあまり好ましくないお話でしたが、アレルギーや花粉症の方は、本当につらい時期と思います。
薬でも効果がないことも多く、眠れないと言うお声も聞きます。
ブタクサは、セイタカアワダチソウと混合されやすいですが、この2つの種類、実はアレルギーと言うことから見ると、全然違うことが分かりますね。
黄色いじゅうたんより緑白系にお気をつけください。
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