都会、とくに住宅街にコウモリなんて……と思われるでしょうが、実はそうでもないのです。
陽が落ち、街中が薄暗くなると鳥のような物体が飛んでいるのを見たことはないでしょうか。
そもそも鳥類は暗くなると活動し難くなりますので、暗くなってから空を飛ぶ生き物は限られてきます。
そう……それこそがコウモリである可能性が高いのです。
コウモリは哺乳類の姿に羽があるような姿をしているので、不気味と思う人も少なくないでしょう。
個人的にはとても可愛らしい生き物だと思うのですが、そう感じる方の方が少数かもしれませんね。あまり好印象を持たれ難いコウモリですが、実は人が生活していく上でとても迷惑なことをしてくれるのです。
あちらも生きているので人に迷惑かけようと意図的にしているわけではないのでしょうが、結果的に……とても迷惑なのです。
その迷惑なことというのが、コウモリの糞の被害です。
目次
こうもりのふん害がひどい!
コウモリの糞が酷いとはどういうことでしょうか。野生の生き物なので、決まったところに糞をするということはほとんどありません。
コウモリでなくても野生の動物は至るところに糞をしますよね。
野鳥の糞が洗濯物や車のボンネットにされていた……なんてことは、生きている間に何度か経験することです。
糞が酷い……コウモリに限りませんよね。
人によってはカラスの方が、ハトの方が、ムクドリの方が……と意見がわかれそうです。どれほどコウモリの糞が酷いのでしょう。
実はそこらへんに糞をしまくるわけではなく、家の軒下や屋根裏に住み着いてしまい糞をされてしまうのです。
住みついてしまうと当然そこを住処とコウモリは認識しているので、活動しない日中はじっとそこに居続けます。
結果、糞が溜まっていきます。
ベランダや庭などに好き放題糞をされることもあるでしょう。コウモリが近くに住み着いてしまうと、ノミやダニの発生が多発しやすくなります。
こうなるとコウモリの糞というよりはコウモリそのものをどうにかしたいと思ってしまいます。
こうもりのふんはどんなかたち?
10ミリ弱ほどで茶色をしています。
形は米粒のような感じに見えました。ネズミの糞と似ているようなのですが、コウモリは虫を食べることが多いので、糞はパサパサしているとのことでした。
ネズミと迷ったら棒で突いてパサパサしていればコウモリです。
またネズミは軒下に糞はせず、もしそこに糞があればほぼコウモリの可能性があるとのことでした。
コウモリの糞↓
こうもりのふんで懸念される病気は?
コウモリの糞に含まれている菌のひとつにカビがあります。
カビは呼吸器官やキズ口から感染症を引き起こしやすいので、とくに子供は要注意です。
コウモリといえば、人にとって有毒な菌を持っていることは広く知られていることです。
すべてのコウモリが持っているとは限りませんが、野生のコウモリやコウモリの糞には近づかない方が無難です。コウモリの持つ菌は人以外にもペットなどにも感染してしまうので、小さな子供やペットを飼っている場合は要注意ですね!
ふんは肥料になる?
コウモリの糞には菌や寄生虫がいるのでとても危険!
しかし一方ではとても良質な肥料になると絶賛されています。
洞窟にたまったコウモリの糞を使用しているようで、虫やコウモリの死骸なども入り緩効性のリン酸肥料になるというのです。
駆除しないで肥料にしよう、ご家庭で菜園などされているとそんな考えも浮かぶでしょうが、コウモリの糞の取り扱いはかなり危険です。
熟知した人にやってもらうか、市販のものを購入しましょう。
コウモリの糞でできた肥料は市販でも安価で良質ということから絶賛されています。
市販の肥料♪
ふんの消毒方法は?
コウモリの糞には臭いがあり、臭いに敏感な人にとってはとても嫌なものです。
そうでなくても排泄物が屋根裏に、軒下にあるというだけでも嫌なものです。何度も繰り返しますが、コウモリの糞に含まれる菌は人にとってよいものではありません。
そのため、糞の始末には業者に依頼や熟知した人にお願いしましょう。
綺麗に糞を撤去出来たら、今度はその一帯の掃除になります。
隅々まで除菌する必要がありますが、こちらも頼めるようでしたら業者にお願いしましょう。
もしご自身でされる場合は、直接手に触れないよう手袋をして器官に入らないようマスク、謝って目をこすったりしないようメガネをするなど十分に準備をしてから行います。
消毒薬ですが、エタノールや次亜塩素酸ナトリウムが効果的です。
それらを使用したことでその一帯が変色してしまうことがありますが、そうなった場合は改めてペンキを塗りなおすなどしましょう。
ふんをされないようにするための対策は?
コウモリを寄り付かせないことが大事です。
そのための方法としてコウモリを寄せ付けないスプレーがあるそうです。しかしかなり高価なスプレーのようですので、買わなくてもできることからはじめましょう。
コウモリが嫌がる音を出す、入る隙間を塞ぐ、嫌がる匂いなどもわかるようでしたら、散布するなど、そういったことからはじめてみましょう。
根気のいることのようで、1カ月くらいは鼬ごっこになるとのことです。そんな面倒なこと!と思われるなら、専門業者にお願いしましょう。
糞の駆除もですが、業者に頼むと数万円以上することが多いですが・・・。
まとめ
今回、コウモリの糞の被害に関してまとめましたが、糞を駆除してもコウモリが寄り付いては意味がないですし、居座るコウモリを追い出さなければ始まりません。
害虫などは駆除しても問題ないことが多いですが、コウモリは虫ではないため、実は勝手に殺してはいけないのです。
根気よく追い出さなければなりません。
これもまた大変です。
個人で奮闘しても限界があると思いますので、地域全体で取り組むことが重要なのではないか、そう感じました。
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