昔の歌に
コガネムシ(黄金虫)は金持ちだー
金蔵建てた 蔵建てた
という歌があります。
コガネムシときくと、この歌を思い出す方もいることでしょう。
かと思えば、ブーンと羽を広げて飛んでいる姿を想像する方もいますね。
ちなみに、カナブンとは違いますので、気をつけましょう。
コガネムシはきれいで確かに金持ちそうですが、コガネムシに困っている方もいます。
コガネムシは5月から8月にかけて緑色の体と羽で飛んでいるのを見かけることがあります。
しかし、幼虫は一年中、発生します。
コガネムシの何がいけないの?と思われるかもしれませんが、コガネムシは葉を食い荒らし、幼虫は植物の根を食べてしまいます。
バラやラベンダー、サツマイモを育てている方は、特に気をつけてください。
もちろん、害を感じるのは私たち、人間から見た見方なので、コガネムシは、ただ、生きるために餌を食べているだけなのですが・・・
葉っぱを食べるコガネムシ
目次
卵の大きさや一度に生まれる数は?
ちなみにコガネムシの卵は、大豆くらいの大きさで白っぽい色ですが、判らない方も多いかと思います。
夜に飛んで鉢の中や土の中に生みつけます。早く気がついたら、駆除できますが、これもなかなか難しいですね。
ちなみにコガネムシが大量に発生する時期がありますが、そのときは多くの卵も生みつけられるので、気をつけなくてはなりません。
マメ科のインゲンや大豆、栗やブドウ、ヤナギの木やバラやボタン、ラベンダーなどの植物がコガネムシの好きな植物です。
もし栽培されていたら、土の中や鉢植えのまわりなど見てみましょう。堆肥や腐葉土などの有機物の多い土も好みます。
ところで、コガネムシは一度にどのくらいの数の卵を生むのでしょう?
数回に分けて、150個から200個生みますが、多いとき、一度に100個生むという情報があります。
生みつけのピークは、7月から8月です。
一度に100個の卵が幼虫になったら・・・
コガネムシが大量発生しますね。害はなくても怖いかもしれません。
孵化の時期は?
では、生みつけたコガネムシの卵は、いつ孵化するのでしょう?
卵は、1週間から2週間で孵化して、3段階の幼虫、(1齢幼虫:10日から20日、2齢幼虫は20日、3齢幼虫で越冬)して春に蛹で1週間から2週間して成虫になります。
コガネムシの幼虫は、2センチから4センチくらいで白っぽくて頭が茶色で尾の部分が黒いです。
しかも幼虫は土の中で植物の根を食べたり、サツマイモを食べたりします。
土の上にいるときは、わかりますが、土の中で成長すると、気づかないうちに植物が枯れたり、幼虫が食べたところから、病気がでたりして、大変なのです。
卵の駆除方法
では、生み付けられたコガネムシの卵を駆除するには、どうしたらいいのでしょうか?
地道なことかもしれませんが、
畑の周りはコガネムシや他の虫が卵を生みつけないように、雑草を刈り取っておくこと、さらにコガネムシを見たら処分して卵を生ませないことです。
コガネムシが夜に飛んできたら難しいかもしれませんが、雑草がない風通しのいいところだと卵を生みつらいと思いますので、夏の草刈は大変ですが、実践してみましょう。
ほかには、空き地や雑草の茂ったところの近くでプランターや菜園などを避ける、腐葉土はしっかり完熟したものを利用する、怪しいと思ったら土を掘り起こして、卵がないか調べることです。
耕運機などで野菜を作る前に畑の土を起こしたりして、卵を見つけて駆除することもおすすめです。
農薬では、オルトラン農薬も役に立ちます。
植物が根から薬の成分を吸収して植物自体に殺虫能力を持たせて、卵が孵化して幼虫となっても退治する、予防策です。
しかし、農薬に抵抗ある方も多いはずです。
そんな方には、バイオトピアという生物農薬がおすすめです。
産み付けられないための対策は?
コガネムシに卵を産み付けられないようにするには、地道にコガネムシを追い払うこと、先にお話したように、雑草などを刈り取って風通しよくすることです。
コガネムシも生命の子孫繁栄のために生きています。自然界は厳しいです。
その中で、天敵から身を隠すために土の中で幼虫としても過ごせるのです。もぐっていることで、成虫になりやすいです。
だから、簡単にコガネムシの卵を取り除くことはできません。
農薬を散布すること、薬の力に頼らざる終えません。
まとめ
コガネムシは、人体に被害をもたらすような害虫ではありません。
しかし、何かを作るときに私たちの害虫、私たちに害のある虫になるかもしれません。
それは、あくまでも私たち人間の意見なのですが・・・。
コガネムシは日本に360種類ほどいます。コガネムシは金持ちだー
もしかしたら、この名の通り、幸運な虫かもしれないし?違うかもしれない・・・です。
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