ヒメマルカツオブシはご存知ですか?
可愛い名前ですね。しかし、この害虫はなかなかの害虫で我々の頭を悩ませます。
幼虫ではやや凸凹して毛の生えた形をしていて、成虫になると丸いしっかりとした虫になります。若干てんとう虫っぽく見えるのは私だけでしょうか?
どちらの状態でも名前ほど可愛くなく、むしろなるべくだったら勘弁・・・という感じです。
そこで本日はヒメマルカツオブシムシの卵から幼虫、成虫の駆除方法について徹底解説していきます。
目次
ヒメマルカツオブシムシの被害
この虫はいったい我々にどんな被害をもたらすのでしょうか?
ヒメマルカツオブシムシは我々の人体に実際に被害を与える!といったものではなく、我々の衣類を「ぱくっ」としてしまい穴を開けるということで迷惑をかけてきます。お気に入りの服がやられた日には・・・最悪ですね。
また、見た目によるメンタル攻撃も馬鹿にできません。
幼虫が大量に発生してしまったら、最初の一歩がなかなか手出しし辛いのが現状ではないでしょうか。笑
そんな被害が拡大する前に、徹底駆除したいですよね!
ヒメマルカツオブシムシ侵入ルートについて
ヒメマルカツオブシムシはどこから!?我々の家に侵入するのでしょうか?
これは外に干していた洗濯物について入ってくることが多くあります。油断できないですね〜体長が成虫でも3mmくらいなので、正直ついていても気づかないことが多いかと思います。
また多少窓を空けているその隙間に入ってくることもあります。網戸もすり抜けてきそうですよね^^;
そうやって入ってきたヒメマルカツオブシムシはそのままタンスにしまわれたり、自ら好物の衣類の近くに行きます。
そして食料として布を食べ産卵を行うんですが、一度の産卵で数十個卵を産むのでちょっと侵入されただけでも大量発生してしまいます!!さすが害虫といったところですが、、困りますね・・・
卵の大きさは約0.6mm。成虫が3mm程なので、このサイズはうなずけます。
この卵も、幼虫も洗濯をして駆除できます!!
なのでタンスの中にしまってある衣類に関しても、害虫予防として洗濯を行うことがその後の大量発生を防げる予防になるかもしれません。
ヒメマルカツオブシムシの幼虫に関して
0.6mmの卵から孵化すると幼虫になり動き回ります。
大きさは約3〜4mmで、成虫とあまり変わらないか、成虫よりも大きいです。ホコリがたまったところ、衣類、小麦粉や粉ミルクにも発生します。彼等は主に動物性の繊維質のものを食べますが、植物性の繊維も食べます。雑食ですね・・・
発生時期に関してですが、ヒメマルカツオブシムシは幼虫の時期に越冬します!!冬を越えるというのがしぶとい。
その後蛹となり、成虫になります。
そして、毒があったり刺したりする?という声がネット上できこえるのですが、ヒメマルカツオブシムシ自体人体に直接害がある虫ではありません。
幼虫も同じで、人体を刺したり噛んだりということはないでしょう。やはり見た目の気持ち悪さや衣類、標本などへの影響が大きいかと思います。
また、この幼虫は脱皮を7〜9回繰り返して成虫になるので、もしかしたら脱皮した皮を見つけるかもしれません。
幼虫の駆除はどうやって行う?
まずは発生をなるべく防ぎたい!!
ということで、洗濯物に成虫がひっついてないかしっかり確認することが大切です。
そして防虫剤が効果があるので、タンスやクローゼットに入れておくことは非常に有効です。
ただこの際、「駆除」というよりは「寄り付かなくする」といった予防になります。それでも服に穴を開けられなくなるのはありがたいですよね^^
現在主流なのが、無臭のピレスロイド系の防虫剤。匂いのあるものでは、有臭のパラジクロルベンゼンやナフタリン、しょうのうがあります。
このピレスロイド系の防虫剤でおすすめなのが「ムシューダ」です。聞いたことある方が多いかと思います!!
こちらタンス用、クローゼット用、衣類カバータイプと色々とあり持っている服の種類や収納に合わせて使用できるので便利ですね♪
実際の駆除に関しては、スプレータイプや薫煙タイプの殺虫剤、先程ご説明した洗濯、アイロンのスチーム等が効果的です。
スプレータイプとしては「虫コロリアース(エアゾール)」がおすすめです。調節吹きかけると「コロっ」とやっつけることができます。
ただかなり勢いが強く、あまり近くから吹きかけてしまうと虫が吹き飛んでしまいますので、多少離れた所からかけましょう。
薫煙型の殺虫剤では「バルサン」が有名で、効果的です。その中でも「プロEX」は効能も強力なのでおすすめです。
しかし、この薫煙タイプのみで全部駆除するということは難しいのが現実です。この薬が届かないところにいる場合もあるので、まず広範囲に駆除して残りはスプレータイプの殺虫剤や掃除機で吸ってしまうのが良いかと思います。
また、ヒメマルカツオブシムシは65度以上の熱で死んでしまうので、畳の表面、裏に発生したものにはアイロンのスチームも効果的です。
そして身近にあるこんな方法でも倒せますが、、、ちょっと見た目がきついですね^^;
ヒメマルカツオブシムシにはアロマも有効?
ハーブやアロマには害虫を忌避する効果があるようで、このヒメマルカツオブシムシにも効果的です。
御自身で精油を購入して布につけてタンスの中に入れておくだけでも効果は期待できます。
アース製薬さんからでている「衣類防虫ケア natuvo」は完全オーガニックな素材を使った防虫剤で、精油も配合されています。
ヒメマルカツオブシムシの成虫の駆除に関して
ヒメマルカツオブシムシは成虫になると花の蜜を餌とするようになり、幼虫時代に比べると被害が衣服への被害が少なくなります。
ただ見た目は可愛いものではないので以前メンタル的なダメージは否定できませんが・・・
成虫になると薬剤への耐性がやや強くなるように感じます。
直接目につくようでしたら、スプレータイプの殺虫剤で駆除するのが確実でしょう。
駆除を業者に頼むこともできる?
大量に発生し、自分では無理だーー!!というときには、業者に頼むのも一つの手です。
もちろん御自身で駆除するよりも費用はかかりますが、徹底的に駆除してくれて発生を予防してくれるような対策をしてくれるところもあるのでおすすめです。
具体的な費用に関しては問い合わせて聞いてみないとわからないところが多いかと思います。
こちらの「害虫バスターズ」さんはヒメマルカツオブシムシ駆除の実績が多いようです。
あと有名な大企業では「ダスキン」さんが害虫駆除を行っているのでこちらの見積もりを問い合わせても良いかもしれません!!
まとめ
いかがだったでしょうか?
大切な衣服を穴だらけにしてしまうヒメマルカツオブシムシ。
ノミやダニと比べて人体に害がないぶんまだましかな・・・と思うところもありますが、やっぱり困ります。。
カツオブシムシ仲間で、ヒメカツオブシムシという名前が似たやつがいるのですが、こちらは動物性の繊維のみを餌とするのでヒメマルに比べると多少食べる種類が減りますが・・・厄介さは変わりませんね^^;
もし発生しているのを見かけたらまずは掃除を徹底し、どのあたりが発生源か特定し、上記で紹介した駆除方法を試してみてください!
もうだめだと思ったら、無理をせず業者に頼むのも頭の片隅にいれておきましょう。
以上、ヒメカツオブシムシの卵・幼虫・成虫の駆除に関しての駆除方法についての解説でした。
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