食の欧米化が進んでかなりの年月が進んでいますが、我々日本人にとって米は切っても切り離せない存在ですよね。
海外に旅行なんか行ったりして米食から離れているとお米が恋しくなり、帰国してからお米を食べた時の感動はひとしおですね。
そんな我々が愛してやまない米ですが、天敵となる「コクゾウムシ」と言うのをご存知ですか?
コクゾウムシと言うのはコウチュウ目オサゾウムシ科の一種なんですが、世界中に分布しておりイネ科穀物を食い荒らす害虫として知られています。
日本国内に於いては「米食い虫」って名前で言った方が耳馴染みがあるかも知れませんね。
そんなお米の天敵コクゾウムシがご自宅で発生してしまった場合の駆除方法や発生を予防する術等を今回はご紹介したいと思います。
コクゾウムシに関して項目毎にお伝えしていきますのでご覧ください。
目次
コクゾウムシの卵や幼虫はどこから発生する?
ではまず、コクゾウムシはそもそもどこから発生してくるのか、そこから見ていきましょう。
コクゾウムシは口吻と呼ばれる特徴的な口の一部を使いお米に穴を開けそこに産卵していきます。
そしてその産卵された卵が孵化して、その幼虫が米を食い荒らしていきます。
成虫は赤~黒褐色っぽい色をしているので万が一自宅の米櫃内に発生していても目視で見つける事が可能ですが幼虫は白色でお米に似た色をしているので見つけにくいです。
また、卵の段階であればお米の中になるので尚の事見つけにくい状態になってしまいます。
コクゾウムシの寿命は?
コクゾウムシの寿命についてですが、約3ヶ月~6ヶ月と言われています。
但し、コクゾウムシの活動条件として気温が23℃以上だと活発に活動します。
逆に18℃を下回ると活動停止になるので,上記の寿命に関しては活動条件を満たしたうえでの寿命になります。
玄米を精米すると駆除できる?
玄米にコクゾウムシがついていた場合にその玄米を精米するとコクゾウムシは駆除出来るのでしょうか?
結論から言うと除去は出来ます。
ただ街中等にあるコイン精米機を使う場合、コクゾウムシがついていると分かっているのにそれを投入して精米するのは他の方も使う物なのでマナーとして極力控えた方がいいでしょう汗
家庭用の精米機をお持ちであればご自身しか使わないので虫がついていようが気兼ねなく精米出来ますが、幅広く使われる物であれば後の人の事も考えましょう。
コクゾウムシの駆除方法
それでは次に、コクゾウムシを見つけてしまった場合の駆除方法をご紹介しましょう。
①天日干し
コクゾウムシは光を嫌う性質を持っています。
ただ注意点として直射日光にお米を当ててしまうと味が損なわれる可能性があるので直射日光では無く影で明るい所が望ましいです。
②温度を低く保つ
上記項目でコクゾウムシの活動温度帯をお伝えしましたが、温度を低く保つ事によりコクゾウムシを凍死させる方法です。
冷凍状態にしてコクゾウムシを一網打尽にしてしまいます。このような保冷米びつなどがおすすめです!!
③お米をよく洗う
コクゾウムシやその卵・幼虫は水に浮くので多めの水で洗い、浮いて来たらすくってを繰り返す。
数度繰り返し最後にザルに入れて洗い流す事によりほぼ駆除出来るでしょう。
コクゾウムシ自体の存在に気付かず、お米を炊いてしまい食べてしまったとしても害は無いですが、気分的に嫌ですよね。
気付かなければ「知らぬが仏」となりますが、万が一気付いてしまった時の事を考えるとゾッとしますね^^;
おすすめのスプレー型殺虫剤
上記以外の駆除方法となれば考えられるのは殺虫剤ですよね。ここではスプレー型殺虫剤でおすすめの物をご紹介しましょう。
アース製薬から販売されている「虫コロリアース」がおすすめです。
コクゾウムシのみならず幅広い害虫に使えますので1本常備していてもいいのでは無いでしょうか?
勿論ですが、お米に直接噴射しない様に気を付けて下さい。
あくまでもコクゾウムシにだけ噴射して駆除して下さいね。
おすすめの燻煙型殺虫剤
スプレータイプ以外でおすすめとなる殺虫剤は燻煙型になります。
燻煙型のメジャー所と言えばライオン株式会社から販売されている「バルサン」になります。
バルサンを使う場合はコクゾウムシが大量発生しどうしようもない時に使う事が多いと思います。
ただ、食品の中にいる幼虫等には効き目が無いので注意は必要です。
コクゾウムシ発生予防について
出てから倒す!!ではなく、根本的に発生を予防する方法があったら嬉しいですよね!!
お米ですが、まずは駆除方法でもお伝えした様に温度を下げて保管する。
具体的に18℃以下の冷暗所であればコクゾウムシは活動出来ないのでその温度以下で保管することが良いでしょう。
また、唐辛子やわさび、にんにくを使う方法もあります。
これらを米櫃に直接入れる事により、食材から発せられる匂いを嫌がり寄り付かなくなります。
鷹の爪の効果!
またこれら以外にも市販されている防虫剤がありますので、それらを使うのも1つの手です。
これらの方法を用い、コクゾウムシの発生を予防しましょう。
業者に頼むと費用はどのくらい?
にっちもさっちもいかなくなった場合の最終手段としてプロの業者さんに駆除を依頼する方法があります。
この際の費用ですが、業者さんによりマチマチなのと状況により価格が異なってくるので一概に言えません。
流れとしては、業者さんに依頼してから状況報告や被害場所の面談・調査をしてくれるので、それから見積もりを出して貰う形になります。
この流れは業者さんにより若干異なる可能性もありますので一例として捉えて下さい。
まとめ
米を愛する我々日本人からしたら天敵とも言えるコクゾウムシ。
ただスーパー等で売られている農薬を用いたお米であれば遭遇する事は殆ど無いでしょう。
無農薬栽培で作られているお米にコクゾウムシが付いている可能性が出てきます。
言い換えるとコクゾウムシが生息出来る程、無農薬なので安全な状態とも言えるのかも知れませんが、虫が苦手な人からしたら困りますよね。笑
何よりもコクゾウムシの発生を予防する事と出てしまった場合の駆除方法を把握しておく事が肝要でしょう。
以上、部屋に発生するコクゾウムシの苦情方法や発生予防について解説でした。
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