チャタテムシ、代表的な「害虫」とよばれるものですね。
昨年、埼玉の病院の手術室でチャタテムシが発生し、手術が中止になったのは記憶に新しいです。たしかにあの場に現れて万が一患者に害があったらと思うと・・・ゾッとします。
このチャタテムシ、人体よりも「米」や「本」に対する被害があげられています。大切な本や、食料がボロボロにされてしまったらやはり悲しいですよね。
そこで今回はチャタテムシの駆除方法を様々な角度から紹介したいと思います!!
目次
チャタテムシの生態
あまり知りたくはないかもしれませんが、まずは簡単にこのチャタテムシとはどんな虫なのかを紹介します。
シラミに近い種で、大きさは小さいもので1mm、だいたい2〜3mm程の虫です。大きい種だと10mmほどにもなるようで、それはちょっと遭遇したくないですね・・・
そして珍しいのが、この虫には雄というものが存在しない種がいて、なんとメスだけで卵を産み孵化させることができる単為生殖をする場合があります!!
なので1匹でも見かけたらその1匹でどんどん増えることができます。なんと恐ろしい。
また、生まれてから10日〜20日ほどで普通の昆虫としても活度をはじめ、しばらくすると卵も産み始めるので見つけたらなるべく早い駆除を行ったほうが良いでしょう!!
生育環境ですが、彼女らは25度以上高温多湿の環境を好みます。そういう環境で餌である「カビ」を食べて生活しているんですね。
高温であれば冬はいない?と思われる方もいるかもせいませんが、容赦なく発生します。外気と室温の差で結露が発生し、その結露のせいで窓のパッキンが「カビ」ますよね?そのカビが大好物なんです。
なので春から秋に一番気をつけなければなりませんが、冬も油断ならないということだけ覚えておいてください。
寿命は、このような環境があって餌のカビがあれば5ヶ月ほど生きるので、害虫の中では比較的長生きかもしれません!!
チャタテムシの卵や幼虫について
メスのチャタテムシは産めるようになると1日1個〜2個卵を産むようになります。かなりハイペースですね。
生涯100個〜200個ほど産むと言われているので、100匹いたら・・・想像したくないですね。
そのチャタテムシが孵化しますと幼虫が産まれます。
幼虫は0.75mmの大きさで、もうほとんど粉みたいなもんですね笑
ただよく見ると動くので、「あー、生きものだ・・・」と感じる方が多いようです。
本棚におけるチャタテムシの対策
それではまず本棚や本の中にチャタテムシが発生した場合の対策についてお話します。
1匹〜数匹であればティッシュでくるんでぽい!!というかたちでも良いでしょう。
ただ上記したように彼女らは卵をバンバン産んで、大量発生します!!
その場合「掃除機」で吸われる方がいるのですが、非常に小さいこの虫は排気から出てしまうことも考えられます・・・そうなると意味がないですね。
なのでおすすめは絨毯のホコリを取るようなコロコロやガムテープなどでとることをおすすめします。それであれば優しい力で付着し、かなりの数を一度に取ることができます。
またスプレー型の殺虫剤や薫煙型の殺虫剤は王道ですがおすすめです。スプレータイプは直接かければよいのですが、薫煙型は本の間に入っていると効果が中まで届かないということも考えられるので、しっかりと外にだしてから焚くと効果が高いでしょう!
そして、大量に出てきた場合は残念ながらその書物は処分することをおすすめします(泣)
駆除後は洗剤やアルコールを噴霧して除菌しておくと良いかと思います。
アルコールで駆除できる?
上記の除菌で使ったアルコール、これそのもので駆除はできるのか?ということなんですが、大量に吹きかければ駆除できるかと思います。
アルコールによる駆除
ただアルコール自体にチャタテムシを駆除する成分があるかというとそういうわけではありませんので、効率でいったら殺虫剤のほうが良いでしょう。
しかし、駆除後にスプレーでアルコールを吹きかけることでその場にチャタテムシが新たに発生することを防ぎやすくはなるので、予防にはなるかと思います!
チャタテムシ発生を防ぐための予防は?
そもそも発生する前にその発生原因を防ぎたいですよね?
そのために大事なのがこまめに掃除することです。餌であるカビ菌はもちろん、ホコリ等掃除機で吸ってしまいましょう。
そして、いらない本や紙類はなるべく溜めずに処分することも大切です。チャタテムシ以外の虫の温床にもなりかねません。
また、窓際や湿気の多いところに本を置くことはやめましょう。本自体の痛みにも繋がりますし、餌であるカビの発生もうながしてしまいます。
最後に、本に直接アルコールや洗剤を吹きかけることはできないので、本棚の部分をそのようなもので拭くと良いでしょう。
チャタテムシに米が食べられる!!
今度は食べ物である米に発生した場合の対策です。
彼女らはカビだけでなく米も食べたがります。米の袋を開けたときにチャタテムシがいるのは非常に勘弁ですね・・・
まず発生させないための予防についてご説明します。
第一に、高温多湿のところに置かない。可能であれば「保冷米びつ」があると最高ですね。ない場合は冷蔵庫に入れておきましょう。
第二に、米びつ内を清潔にしておく。米を使い切ったあとはしっかり洗って、完璧に乾燥させましょう。
第三にお米の防虫剤を入れる。これはなかなかの効果を発揮します。
こちらにたくさん紹介されてます。※楽天のサイトに飛びます→お米の防虫剤
このような予防策を施して、まずは発生しないようにしましょう。
そして発生してしまったら、、、ですが、正直効果的な駆除が難しいのが現状です。
殺虫剤を米にかけるわけにもいかないし、コロコロを米に突っ込むわけにいきません。
一つやり方としては、チャタテムシは水に浮くので米を水に浸して浮き上がらせた後に除去するという方法があります。その後天日干しをして新しい入れ物で保管すればチャタテムシがいない状態を実現できます。
万が一人体に入ってもそこまで害はないと言いますが、、、精神的に嫌ですよね。
大量に発生してしまった場合は残念ながら処分することも考えたほうが良いかもしれません。
市販のスプレー型殺虫剤でおすすめなもの
数ある殺虫剤の中でチャタテムシの駆除には何が良いの!?
そう思う方もいるかと思いますので紹介します。
1つ目が「キルノックG」という殺虫剤です。
これはチャタテムシの駆除では有名な殺虫剤ですね。使っている方のレビューもかなりの高評価です!!
2つ目が「虫コロリアース」。
様々な害虫に効果的です。
細いノズルが付いていてピンポイント攻撃も可能です!!
この2つのどちらかを使っていれば、チャタテムシ駆除に関しては問題ないでしょう。
市販の薫煙型殺虫剤でおすすめなもの
今度はピンポイントではなく、広範囲に効果のある薫煙型の殺虫剤を紹介します!!
1つ目がご存じの方も多いかもしれませんが、「バルサン」です。
効かない!?という声を聞いたことがありますが、個人的には結構な効果を発揮すると思います。
特に畳の部屋は様々な害虫が発生しやすいので、この場所ではかなり良い働きをします^^
2つ目が「虫コロリ ノンスモーク霧タイプ」。
こちらは煙が発生せずに周りを汚しにくい殺虫剤です。
どちらもしっかりと駆除してくれるのですが、本の間や米の深いところに隠れているものに関しては届かないと退治できませんでのご注意ください。
また、赤ちゃんのいる家庭などでは外出中に焚く、そして赤ちゃんが触れるような物は事前に避けておくか布などを被しておくと良いでしょう。
チャタテムシの駆除を業者に頼める?
これまで御自身の駆除する方法、予防する方法を紹介してきました。
しかし場所が広範囲に渡っていたり、大量に発生している場合は業者に頼むことが懸命かもしれません。
おすすめなのが環境に優しく害虫を駆除してくれる「害虫バスターズ」さん。
赤ちゃんや小さなお子さんがいるご家庭では、業者に頼むのは強い薬を使うのはちょっと・・・?と不安になる方もいるかもしれません。
しかしこの害虫バスターズさんは薬剤を使わず害虫を駆除してくれるので安心です。
もし気になる場合は見積もりなどしてもらうと良いですね^^
まとめ
いかがだったでしょうか?
本や米に害を与えてしまうチャタテムシ。人体にそこまで害がないのはせめてもの救いですが、大量に出てきた時の見た目がちょっとメンタル的に削られます。
まずは不要な紙類を処分し、清潔感を保つこと。
米などは高温多湿の場所を避けて保存する。
それだけでも予防になりますのでできるところから始めると良いでしょう☆
以上、米や本にチャタテムシ発生!アルコールやバルサンでの駆除方法を解説!!でした。
害虫の駆除方法について以下の記事もおすすめです♪
→庭や家の中、犬についたマダニを薬剤や熱湯を使って駆除する方法
→殺虫剤や業者によるシバンムシの駆除方法とその発生源について解説