日本には子供の誕生を祝う「節句」と言う物があります。
女の子なら「桃の節句」、男なら「端午の節句」と言う様にそれぞれお祝いの季節行事として幅広く知られていますよね。
皆さんもご自身が子供の時分に両親や祖父母からお祝いをされたり、またお子さんがいらっしゃる方であればご自身のお子さんに対して節句のお祝いをしてあげたのでは無いでしょうか。
今回は節句に関わる事で「五月人形」に関して、その成り立ちや疑問に思う点等、人に聞くほどでもないけど知りたい事をご紹介していきましょう。
それでは下記より五月人形にまつわるお話を紹介します。
目次
五月人形を飾る理由
五月人形はそもそも男子の誕生を祝い、強く賢く逞しい成長をして欲しいと願いを込めて端午の節句に飾る人形になります。
五月人形と共に「兜」や「鎧」も飾りますよね。
これはまず五月人形を飾るにあたり大きく2つに分けられ、それぞれ「内飾り」と「外飾り」に分けられます。
人形や鎧・兜、つるし飾りと言う物が「内飾り」に分類されます。
1つ補足しますが、内飾りと言うのは室内に飾る事を指します。
鎧兜は合戦時に身に纏う事により自分の身を守る物なので、これらを飾る事により男の子の無病息災を願う意味合いを込めて飾られています。
ちなみに「外飾り」と言うのは屋外に飾る物であり、代表的な物と言えば鯉のぼりを思い浮かべて頂ければ分かり易いかと思います。
プロによる五月人形の飾り方♪
五月人形はいつから飾る?
そんな五月人形を飾る時期ですが、だいたいの目安として春分の日から4月中旬くらいが1つの目安とされています。
あくまでも1つの目安であり、地域差もあるみたいなので皆さんのお住いの地域によっては若干の違いはあるかも知れませんね。
余談ですが、私の住んでいた実家は春分の日を目安としていましたが、旦那家は特に春分の日を目安にしておらず、4月中~下旬くらいに出せばいい、と思っていたそうです。
この様に出身地により多少の違いはあるものの、どれが正解、と言う物もないので4月が終わるまでには出せればいいのではないでしょうか?
五月人形は誰が買うのが一般的?
五月人形を買うにあたってひと悶着あった方も少なからずいるのでは無いでしょうか?
「誰が買うのか?」と言う点に於いて、風習的な物もあるかも知れませんが、明確な取り決めって無いですよね?
とは言え、出身地の違いで誰が買わなくてはいけないのか、と言う認識に違いが出るので極力話し合いをして円滑に進めたいものですね。
一般的にざっくりと関東出身と関西出身とで分けると誰が買うべきなのかと言う違いが出てきます。
まずお子さんの親が関東出身であれば父方の実家、旦那の両親が買うと言う事になります。
逆に関西出身であれば母方の実家、嫁の両親が買うと言う事です。
あくまでも西と東でざっくり分けただけなので実際にはもっと地域差はあると思います。
後々揉めない為にも折半する事が一番望ましいと思われるので、上手く話しを持って行く手腕が問われそうですね。
我が家にも男の子どもがいますが特別揉める事なく両家両親が折半する事で円満にご購入して頂きました。
中には両親に出費してもらう事を避け、ご夫婦だけで買われるケースもある様なので、ケースバイケースなのでしょうね。
五月人形の選び方♪
五月人形の親から子へのお下がりはダメ?
親が五月人形を大事に保管していた場合、自分の子供に対し親が持っていた五月人形を使う事は出来るのでしょうか?
こちら、基本的にはNGになります。
と言うのも、五月人形は子供に降りかかる厄災を身代わりになり守る、と言う意味合いもあるので男児1人に1体、と言う考え方が基本だからです。
大事に保管していたとは言え、その五月人形は既に身代わりになり守ってくれた役割を果たした、と考えられます。
しかしながら、これに関しても地域差や考え方の違いにより一概に全部が全部そうだとも言えません。
大事に丁寧に保管していた「良い物」を引き継ぐ、と言う意味合いで使う場合もあるそうです。
個人的には大事に使っていた物を引き継ぐ方が有難みがあると言うか素敵に感じます。
従いまして、絶対にダメ、とは言える物では無いのですが一般論としてはNG、と言う言い方になります。
兄弟間のお下がりはダメ?
上記同様の理由からして兄弟間でのお下がりも基本的にはNGになります。
とは言え子供1人1人に人形を買い与える事が出来るとなるとそれなりの経済力が必須になりますよね^^;
実際の所、兄弟間でも共用しているご家庭の方が多いのではないでしょうか?
私の周りの話で恐縮ですが、男の子が2人以上いるご家庭では大半の方が共用されていました。
現実問題として、このパターンが一番多いのでは?と思ったりもします。
五月人形の処分の仕方
少し上の項目で「親から引き継ぐ事が素敵に思う」的な事を書いておきながら相反する事を書いてしまいますが、五月人形の処分方法についてです。
処分するorしないは別として、こういう方法もあるよ、と言う感じで認識して頂ければと思います。
まずはお寺や神社で供養して貰う方法です。
また「日本人形協会」と言う一般社団法人で人形供養をしてくれています。
他の方法として「オークション出品」や「ゴミ処分」等の方法も無くは無いですが、声を大にしてオススメは出来ないですよね。
色んな思いを込められて親や祖父母から頂く物だと思うのでゴミ処分は避けて欲しいな、と思います。
五月人形を寄付することもできる?
処分方法と関連した話になりますが、五月人形を寄付する事も可能です。
様々な不用品や寄付物資を募っているボランティア団体が存在しており、海外の発展途上国へ送る為に五月人形の寄付を受け付けています。
その様な団体を使う事によって「寄付」をする、と言う事が可能になります。
他、市役所や児童館等で寄付を受け付けている場合もありますのでお住いの市役所に問い合わせるのも1つの方法です。
まとめ
五月人形に関するあれこれをまとめてみましたが、地域差により考え方が異なるので一概に言えない部分が多いなと感じますよね。
考え方の違いから言い争いになる様な事は避けなくてはいけないので、円滑に話をすすめる術が必要になりますね。
一番争いになりそうな所は、「誰が買うのか」と言う点ですよね。
これから五月人形の購入を検討している方は険悪なムードにならない様に気を付けて下さいね!
以上、初節句に飾る五月人形は親から子へのお下がりではダメ?について解説でした!
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