待望の男児が生まれると嬉しさも一味違うというご家庭もあることでしょう。
また男女関係なく新しい命の誕生に精いっぱいのことをしてあげたいと思うご両親もおられます。
その中で子の成長を願う行事として初節句があると思います。
初節句くらいは奮発したいと思われる方もいらっしゃるとは思いますが、親から子に兜を譲るのはどうなのだろう……とお考えになる方もいらっしゃると思います。
男児ばかりのご家庭であればお下がりでもいいのではないだろうかと思うことも決して悪いことではありません。
使えるものは使いたいですよね!
でもお祝い事にお下がりっていいのかしら? と思うのも事実です。
今回はそのところを少し掘り下げてまとめてみたいと思います。
目次
男の子の初節句とは?
初節句とは、生まれてはじめて行う節句のことを指します。
男の子であればはじめて迎える5月5日ということになります。
しかし生まれて間もない期間、しいて言うなら2カ月前後くらいの場合は翌年に繰り越すこともあるようです。
生まれて間もない時期は赤ちゃんの方も大変ですし、なにがなんでも今年にやるわ! と意気込む必要はないということですね!
初節句の男の子の兜は誰が買う?
男の子の節句といえば兜や鯉のぼりですよね!
しかしそれらは誰が買うのがよいのでしょうか。
普通に考えたらご両親……となりますが、実は生まれた男の子から見て祖父母に当たる人が買うのが習わしとなっているようです。
父方からは兜を、母方から鯉のぼりを贈られるというように、それぞれで分担するというやり方もあれば、昨今では双方の祖父母からお金を少しご負担いただき、ご両親が買いそろえるという方法が定着しつつあるようです。
祖父母のご協力を得られるなら、物凄い豪華な兜や鯉のぼりになりそうですね。
兜の値段はピンきり?
そうはいっても、相場がわからなければ負担のしようがないとお困りになられる方もいらっしゃることでしょう。
では兜のお値段、その相場はいかほどなのでしょうか。
まず兜には様々な種類がありますが、大きく分類すると、
ケース飾り、収納飾り、平台飾りの3パターンになります。
それぞれで単価も違いますので相場が変わってきます。
昨今の一番の売れ筋はケース飾りのようです。
ケース飾りとはこんな感じ♪
サイズによって価格も様々のようですが、5万円以下と10万円以上の価格設定でまずランク分けされます。
やはり5万円以下の方がよく売れるようで、その中で平均するとだいたい3万円くらいになるようです。
収納飾りは兜のほかに屏風や弓、刀などの飾りがケースの中に入っています。
収納飾りとはこんな感じ♪
近年、じわじわと人気が出てきているようですが、ケース飾りに比べて価格がお高めになっています。
平均的なお手頃価格が10万円ほどになっているため、実際の購入平均額も8万円前後くらいになってしまいます。
最後に平台飾りです。
平台飾りとはこんな感じ♪
ほかの2点より高級感があるためか、お手頃価格設定も10万円以上で、上を見るなら20万円ほどするものも存在しております。
こんな感じですので、ピンキリといえるのか微妙ですが、どのような飾りを選ぶかによっては安価に済ませることも可能のようです。
初節句の男の子の兜は手づくりも可能?
可能です!
手作りキットが販売されていますし、作り方をオープンに公開しているサイトもあります。
世界にひとつだけの兜を息子に……というお考えもあるでしょうし、ゴツイより可愛らしいのが好みの場合は、手作りで理想の兜を作るのもよいでしょう。
→赤ちゃん用の可愛いらしい兜をフェルトで作っているサイト♪
コンパクトで小さい兜でおすすめは?
コンパクトで小さい兜となると、棚の隙間に置ける、机の上に置いても邪魔にならないくらいを指すと思います。
小さいと細工も細かくなるので逆にお値段が高くなることもあります。
変わり種な節句の兜でいえば、ガラスの兜飾りでしょうか。
透明無色であれば15000円、蒼い色が入ると3万円となっています。
フュージョンファクトリーで検索すると出てくると思います。
インテリアとしても違和感なく、それでいて高級感もあります。
初節句の兜はお下がりでもよいの?
結論から先に言えば、譲ってくださる側の状況によってはお下がりでも大丈夫という流れのようです。
基本は、男の子のお子様おひとりに対しひとつなのですが、兜のお値段のところでも記述いたしましたが、決して安い買い物ではありません。
ご家庭の事情なので新品の購入が難しいなど、理由は様々です。
そこで、譲ってくださる側の状況次第ではお下がりも可能という流れになっています。
端午の節句は子の成長を願う行事ですので、お譲りしてくださる側の方に今日までケガや病気をしたこともなく健康に育ちました……という流れがあれば縁起がよく、それにあやかるということができます。
しかし病気やケガをしたなど、これから育っていく子におまり縁起がよくない場合などは、お断りをしても失礼にはなりません。
また、お譲りされる場合は、父方や母方の祖父などから譲り受けるなどした方がよいでしょう。
ただ、風習などでお下がりをよく思わない地域やご家庭もあると思いますので、そういった話が出た場合はそれぞれのご実家でよく話し合われることをオススメいたします。
「買わない!」「いらない!」という地域もある?
こうでなくてはいけない、こうしなければいけないと風習を今も大事にし守っている地域はあるようです。
ただ兜に関しては地域や風習というよりは、ご家庭の事情で買わなかったりいらない方向で話をまとめたりするとが増えているようです。
一番の理由はやはり安い買い物ではないのに、やたらと場所をとる。
雛人形は受け継がれていく流れがあるのに対し、兜の場合はその傾向がほとんどないことから、一定期間すぎればいらないものとされているためかと思われます。
まとめ
最近、鯉のぼりを飾るご家庭もあまり見かけなくなりましたし、雛人形に比べると五月人形は盛大に宣伝しているという感じがしません。
これも時代の流れなのでしょうか……
当方の経験ですと、昔は兜が家の中に飾ってありました。
平台飾りだったと記憶していますので、両親や祖父母が大奮発してくれたのでしょう。
ところが、小学校に入って数年くらい経つと、兜がいつのまにか無くなっていました。
平台飾りだと年数とともにホコリが蓄積されていき、汚いモノと化していましたので一思いに処分したのだと思います。
今にして思えば、誕生した時に子の成長を願い盛大に祝ってくれた親や祖父母の気持ち次第だったのかな……と感じます。
それが我が家では単純に物のいい兜まで用意してくれたのだと思います。
いつかはいらないものになるかもしれませんが、男の子が誕生した時、ご両親や祖父母がどう思うか……なのだと思います。
節句の用意を考えているのであれば早めに揃えてあげるのがよいでしょう。
また子が成長し、ほかのご家庭との差や情報などで自分に兜がないことを聞かれ、ほしいと強請られましたらご家族で話し合ってできるだけ子の要望に沿ってあげるのがよいと思います。
なぜなら、5月の節句は男の子の無事の成長を願う行事で厄を払うという意味もありますので……!
以上、初節句の男の子の兜は誰が買うのか、お下がりは? 相場は? など、疑問をまとめてみました。
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