カメムシと聞くと害虫のイメージがかなり大きいと思います。
とくに農業関係での被害が大きいということは、ざっくり程度でも知っている人は多いと思います。
国内で度々問題視される外来種ですが、実は日本などのカメムシが外来種としてニュージーランドで発見、問題視されているのです。
植物などに付着したまま知らず知らず輸入してしまって……という事態も少なからずありそうで、外来種による被害問題は日本だけではないのですね。
そんな世界でもかなり厄介な害虫扱いをされるカメムシですが、活動時期や生態などをご存知でしょうか。
知ることで害虫被害を減少させることもできるかもしれませんよね。
今回は項目ごとにその辺りをまとめてみたいと思います。
目次
カメムシの別名
クサムシや屁こき虫という俗名があるようです。
地域によってはカメムシと呼ぶよりクサムシや屁こき虫の方が定着しているようです。
とにかく臭い、それが原因でそう呼ばれているみたいです。
さらに東北の方では、あねっこ虫、ヘップリ虫と言うようです。笑
またヘップリ虫は長崎や福岡の方でもいうようなのですが、カメムシを指しているのかは不明です。
オスメスの見分け方
パッと見た感じですぐにオスメスの区別ができるのか……実はカメムシの場合は特徴的な違いがないため、パッと見ただけでの区別は難しいのです。
あの臭さを出すのはオスメスのどちらかだけなのかということもなく、オスメス共にあの臭いを発します。
ただオスとメスを並べて比べると、若干メスの方が体が大きいらしいです。
そもそも見ただけで区別ができないのだから、たまたま見つけたカメムシ2匹を並べたところで、オスメスの区別をするというのも無茶な要求です。
そのため、もしじっくりと観察できる状況であれば、お腹の辺りに注目してください。
産卵間近であると、メスの腹部はふっくらとしてきます。
では、カメムシの産卵時期はいつなのでしょうか。
ピンぼけしていますがカメムシのオスメスが映っています(恐らく大きい方がメス)
産卵場所・時期
カメムシの産卵場所は、植物の葉などに卵を産み付けます。
だいたい30個前後なのですが、カメムシの種類によっては数百個産む場合もあるようです。
それだけ聞くと「ゲッ……!」と思わず口から出てしまいそうです。
繁殖時期が4月から5月頃、産卵の時期は5月から8月頃と言われています。
稀に洗濯ものなどに卵を産むこともあるようなので、この時期の洗濯ものには注意が必要です。
カメムシは冬眠する?
産卵時期が5月から8月だとすると、成虫になっているカメムシが越冬しているのではと考えますよね。
はい、実はカメムシ、冬眠します!
秋になると冬眠する場所を捜し始めます。
単独ではなく集団で冬眠するようです。
場所は落ち葉の下などですが、民家の屋根裏などでも冬眠してしまいます。
屋根裏にとどまらず、室内に侵入して冬眠してしまうこともあるようなので、見つけたらサクッと駆除するなり外に追い出したりするのがよいでしょう。
気温が下がるとカメムシの行動が遅くなるので、すぐに臭さを発生させることはないようです。
活動時期
繁殖時期が4月から5月、冬眠の準備をするのが10月下旬頃となれば、おのずと活発に活動する時期もわかってくると思います。
(1)季節はいつ?
4月ころからゆっくりと活動しはじめ11月頃までです。
地域によって気温が違うので誤差はありますが、遅くても12月末頃には冬眠に入ります。
(2)昼行性?夜行性?
カメムシは夜行性の虫ということになっています。
地域によっては昼間でもカメムシを目撃できるらしく、あまり夜行性であるという認識は薄いのが特徴です。
しかし室内に侵入してきたカメムシを目撃するのはたいてい夜であることの方が多いなど、夜行性と言われて納得してしまえる要素も多くあります。
(3)侵入経路
実はカメムシ、わずかな隙間さえあればそこから侵入してきます。
洗濯ものに産卵することもあると書きましたが、そのまま張り付いて室内に入ってしまうこともあります。
洗濯ものを取り入れる時はしっかりとはたいた方がよいです。
さらに衣服に付着して知らないで帰宅してしまう、ポケットの中に入っていた、カバンについていたなど、侵入経路は意外と身近なところからなのです!
まとめ
カメムシの目撃率は地域によってかなり違うと思います。
ウザいくらい発生してしまう地域もあれば、そういえば今年は見てないな~という感じの地域も存在します。
これといって予防策もないので、迷惑極まりない害虫なのですが、温度が下がると動きが鈍るという弱点がありますので、室内の温度を低めにするなどで防御は可能かと思います。
しかし、地域によって呼び名が違うのにも驚きました。
これに関しては都道府県ごとに調査したら面白いと感じました。
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