夏になると、アリ・・・
アリの大群を見ますね。油断すると玄関に入っていたり、部屋まで入ってきたりして大変困ります。
一回できてしまったアリの道は、水洗いだけでは追い払えません。しっかりありの駆除が必要です。
それだけでは、終わらず、近年、人に危険が及ぶ毒のあるアリもでてきて、アリごとき・・・ではなく、私たちにとって危険な虫になってきています。
さらに毒があろうとなかろうと、ありに嚙まれたら痛みが出たり、腫れたりするので気をつけなくてはいけません。
そんなアリの中でも羽アリの存在をご存知ですか?
目次
羽アリの種類
羽アリと聞くと、シロアリを思い浮かべる方も多いですが、実は、羽アリは、シロアリとクロアリに分けられます。シロアリって、そう、家の軒下に住み着いて、家の土台を食べてしまうあのシロアリです。
ちなみに4月から6月に見かけたらヤマトシロアリの可能性が高く、6月ごろから7月はイエシロアリが発生しやすいのです。
ヤマトシロアリ↓
イエシロアリ↓
シロアリが民家周辺に多いのと逆にクロアリは、野外で多く見られます。4月から11月まで発生します。
日本に生息するクロアリの種類は、なんと270種類前後と多いです。
代表的なアリは、アシナガアリで大きさは3mmから8mm、名前の通り、足が長く森林や湿った石の下に生息します。
クロアリは7mmから12mmと大きくて濃い黒色が存在感を出しています。日当たりのいい乾燥したところにいます。
クロヤマアリは、4mmから6mm。灰褐色のアリで持ち上げると、じっとして動かなくなるそうです。
ヒメアリは、2mmから2.5mmで赤褐色でコンクリートや暖かいところを好み、家の中に巣を作るので害虫とされています。
家や庭で羽アリを見つけたら、それがまずは、シロアリなのか?クロアリなのか?見極めて対応しましょう。
羽アリは毒がある?
羽アリは、見かけがアリに羽が付いただけですが、なんだかちょっと怖い感じがしますね?
そんな羽アリ、毒があるのでしょうか?
実はシロアリとクロアリでは、先祖が違います。
シロアリの元は、ゴキブリで、クロアリの元は、ハチが先祖です。
と、考えるとハチが先祖のアリについては注意が必要です。
ハチを先祖にする、クロヤマアリやクロオオアリなどは、毒針が退化してそのかわりに毒液を噴射して獲物を捕るのです。
もちろん、針を使うアリもいます。
ヒメアリです。針を持って戦うアリです。
しかし、日本にいる羽アリは毒を持っていても人体にささっても、1時間ほどちくちくするだけだそうですが、近年、輸入などで商品についてアリも入ってきています。
その中には毒性の強いものを確認されているので気をつけましょう。
腫れや痛みがあるときの対処法
対処① 水で流す
羽蟻に限らず、アリに嚙まれたら、痛みや炎症、かゆみや水ぶくれが起きます。
これはアリの中に「蟻酸(ぎさん)」という毒があるからです。
何度も刺されると蜂のようにアナフィラキシーショックになる可能性があるので注意が必要です。
まず、羽アリに嚙まれたら?
嚙まれた傷口を水できれいに洗い流しましょう。
ゴシゴシ洗うのではなく、患部を水でザーと流します。そうすることで、アリの蟻酸を流して、症状を悪化させることを防ぎます。
患部の毒を抜くために
「口で吸う」
というお話もありますが、口から体内に入ってしまうので、口で吸うという処置はやめましょう。
対処② 患部を冷やす
さらに、かゆみや炎症、晴れがひどいときは、患部を冷やしましょう。
特に患部がかゆみが起こるときにおすすめです。かゆみの原因ヒスタミンの分泌を抑えて、炎症がまわりに広がるのを防ぐからです。
患部を温めたり、かきむしったりすることは、逆効果なので、しないでください。
最初は、チクッとしただけでもあとで、かゆみや腫れがくるのがアリの蟻酸です。
早めの処置で軽減しましょう。
対処③ お薬を使う
対処法①、②でもかゆみや腫れが治まらないときは、抗ヒスタミンの軟膏やステロイド剤で患部の症状をやわらげましょう。
抗ヒスタミンは、かゆみを抑える効果があるといわれており、ステロイドは、炎症を鎮めるとされています。
市販で、ドラッグストアーに売られています。家に常備しておくことも大事ですね。
ただ、種類も多いので、悩む方は薬剤師もしくは、専門の方にご相談ください。
さらに体調に変化を感じたり、呼吸が苦しくなったらアレルギー症状かもしれませんので早めに専門の病院を受診しましょう。
まとめ
夏は楽しい季節ですが、同時に羽アリだけでなく、アリ全般の活動が活発になります。盛り上がって、野外キャンプやバーべキューをしているときに、気づかないうちに嚙まれた!!ということが起こります。
羽アリに嚙まれないように、虫除けスプレーやクリームなどで予防して楽しく夏を過ごしたいですね。
羽アリだけでなく、他の虫対策にも野外のレジャーの際は、予防をしっかりしてお出かけください。
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