ダニと聞くだけで、ほとんどの方がいい感情を抱かないと思います。
とくにハダニは農作物に多大な被害を与える存在です。
ダニは総じて小さい生き物なのに、どうして被害が広がっていくのでしょうか。
生きているものすべての敵のように思えてなりません。
今回はそんなダニの中から、農作物にとっての敵、ハダニにスポットをあてて、いろいろ解いていきたいと思います。
生態や種類を知れば対処の方法もわかると思うのです。
駆除も農薬を使わないやり方があると思うし、噛まれた時の対処も知っておきたいですよね!
そんなわけで、ハダニの生態からまとめたいと思います。
目次
ハダニの生態
まず、ハダニってなんだと思いますか。
生物なのはわかりますが、虫なのか昆虫なのか、どこに分類されるのかというとクモの仲間なまです。
意外ですよね……
その理由は、成虫になると足が8本になるからだそうです。
そのため、害虫対象の殺虫剤では効き目がなく、ダニにはダニ用の殺虫剤が必要になります。
ハダニの体長は0.5~0.8ミリで、葉や果実に寄生します。
野菜や果樹であればほとんどの種類に寄生してしまうので、本当に厄介な相手となります。
ハダニは強い繁殖力を持つことで知られており、メスは1日に10個ほどの卵を産みまず。
生涯で100個前後産むと言われています。
卵から孵化すると幼虫は3回脱皮をして成虫になります。
成長する期間は気温によって左右されますが、25度もあれば10日で卵から成虫になります。
ハダニには休眠するタイプとしないタイプとが存在し、休眠しない赤色型のハダニは気温が高いと1年中活動してしまいます。
ハダニの種類
ハダニの種類は多いと言われ約70種が存在しているようです。
先にも明記しましたが、休眠しない赤色型のハダニには、ミカンハダニ、カンザワハダニが、黄緑色ではナミハダニが有名です。
ほかには、チビコブハダニやりんごハダニ、アカダニというのもいます。
かまれたときの症状
噛まれた時、もしくは刺されたという言い方をするかもしれませんが、ダニからそういったことをされてしまった時の症状は、蚊に刺されたような赤い斑点のようなものが皮膚にでます。
痒みは蚊に刺された時と比べると、かなり痒く、治りが遅いです。
アレルギーなどの湿疹かもしれない、そんな気がしてきたらそれこそがダニに噛まれたのだと思った方がよいです。
ダニは衣服の上からも噛みます。
とくに柔らかい二の腕や太もも、腹部などに刺す傾向があります。
その辺りに赤い斑点や湿疹のようなものが出ては、とにかく痒い、治りも遅いと感じたら、ダニの仕業を真っ先に疑いましょう。
ハダニに水攻めは効果的?
ハダニは水に弱いので、効果的です。
葉水だけでも効果があるので、葉が乾燥しないようにするだけでもハダニを近づけさせないことができます。
ハダニの予防方法
コーヒーでの駆除は?
コーヒーに含まれるカフェインが防虫効果を発揮するらしいのです。
飲み残しのコーヒーやインスタントコーヒーで簡単にできます。
インスタントコーヒーの際は濃いめに作るとよいでしょう。
お湯で溶かさなくても水で十分です。
それをスプレーの容器にいれて1日2回、葉の裏などに散布するだけで、ハダニを8割ほど駆除できるようです。
ただし、ハダニに効果のあるコーヒーでも、それが逆に別の虫をおびき寄せてしまうこともあります。
何日も続けるのはかえって逆効果になることもあるかもしれません。
臨機応変に使っていきましょう。
酢や牛乳は効果的?
牛乳は、ハダニは水に弱いという弱点を突いているだけなので、水か牛乳かでいうなら水をお勧めします。
しかしものは試しと牛乳での効果を確認したいのであれば、牛乳と水を1:1で合わせます。
ハダニに向け吹きかけ、ハダニが窒息するのを待って、ふき取ります。
薄めたといっても牛乳を吹きかけたままにするとニオイが凄いことになってしまうので、牛乳でハダニを退治したあとは、葉水をするなどして牛乳を流しましょう。
酢は防虫効果がある代表的なものです。
木酢液や竹酢液などが知られていますが、それらを薄めて吹きかけたり、水やりの水に入れたりすることでハダニを寄せ付けない効果が得られます。
まとめ
ハダニ駆除には片栗粉も効果があるらしいのですが、一番手間暇がかかりそうです。
25グラムの片栗粉を2リットルの水に入れて沸騰させます。
この原液を25倍に希釈してスプレーに入れ散布、葉の裏に吹きかけます。
効果はすぐに出ず、3日から7日置きに数回繰り返す必要があります。
こうして駆除方法を見比べると、葉水が一番手間がかからず効果がすぐ出ていいのではないでしょうか。
以上、ハダニに水は効果的なのか、ハダニの生態についてなどをまとめてみました。
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