数年前から女性を中心に「甘酒」がブームになったので、飲んでいた人または今も飲んでいる人も多いのでは無いでしょうか?
甘酒と言えばお正月の初詣、と言うイメージを持っている人もいらっしゃるかも知れませんね。
では何故甘酒が女性を中心にブームになったのでしょうか?
甘酒が「美容効果」や「健康志向品」である事がブームの要因となったみたいなのですが、やはり女性が飛びつくと言う事はそういう事なのですね。
寒い時期だけに飲むイメージが強かった甘酒ですが、今や通年通して飲む飲み物になっています。
今回は甘酒の発酵時間・仕組み・温度等を含めて甘酒に関してご紹介していきたいと思います。
目次
甘酒の発酵の仕組み
まず甘酒の発酵の仕組みからお伝えしましょう。
そもそも発酵って言葉は聞いた事があるけど、説明するとなるとどう説明すればいいのか?と思う人も多いかも知れませんね。
腐っている、と勘違いされる場合もあるかも知れませんが、発酵と腐敗は異なります。
発酵も腐敗も共に微生物が働いているのですが、凄く簡潔・簡単に発酵を説明すると、微生物が人間の体にとっていい働きをしてくれている事が「発酵」となります。
その逆に微生物が人間の体にとってマイナスな働きをしている事が「腐敗」となります。
凄く簡潔に説明しているので、補足すべき部分は多々ありますが、詳しく知りたい方は別途お調べ頂ければと思います。
発酵・腐敗・熟成の違いを動画で解説♪
これを甘酒で説明すると、甘酒の原料は米と米麹及び酒粕等を用いて作ります。
詳細な作り方は下記にて説明していきますが、麹菌の活動によって甘酒の甘みが引き出される訳ですね。
甘酒の作り方
ではここからは甘酒の作り方をご紹介していきます。
ここで少しだけ補足をしたいのですが、上の項で「甘酒の原料は米と米麹及び酒粕等」と記載しました。
この部分を補足していきますと、甘酒とはざっくりと分けて2種類あるので上記の様な書き方をしました。
それぞれご紹介すると、
①麹甘酒
②酒粕甘酒
に分けられます。
冒頭で記載したブームになっている方の甘酒は前者の①麹甘酒の方になります。
②の酒粕甘酒は酒粕と砂糖を用いて作る甘酒になります。
こちらがお正月の初詣で振る舞われる甘酒になります。それでは、甘酒を作りにあたって必要な物や作り方等を下記よりご紹介していきます。
今回は①の麹甘酒の方の作り方を記載していきます。
1.必要な物
まず甘酒を作るにあたって必要になる物なのですが、甘酒も色々な作り方があります。
今回は手軽に出来る「魔法瓶」を使って作る方法をご紹介します。
他の作り方で多いのが「炊飯器」を使う方法もあるのですが、甘酒作りは少し時間が掛かるので炊飯器だと色々不便になりかねないので魔法瓶バージョンでお伝えします。
①米麹250g
②水300cc
③魔法瓶(10時間くらい保温出来るタイプが望ましい)
④温度計(あれば)
※分量は一般的によく作られる分量を記載しています。
必要な物は以上になります。
そんなに揃える物は多く無く、手軽に作る事が出来ます。
下の方で、全体の流れを動画で解説しています!
2.甘酒の発酵時間
甘酒を作るに於いて重要になる点が2つあります。
まずは発酵時間について。
もう1つの温度に関しては別項で紹介します。
甘酒の発酵温度は約6~8時間置いておく事が重要になります。
ざっくりと言うと、麹菌が作り出す酵素が米のデンプンを分解し甘みを引き出す時間であると思って頂ければ。
凄く簡潔な説明ですが、この時間+温度が重要になります。その温度については下記にて記載していきます。
3.甘酒の発酵温度
発酵温度に関してですが、約55℃~60℃を発酵温度としてキープしましょう。
70℃を超えると麹菌が死滅するのでNG,と言われる事がありますが、厳密に言うと麹菌は50℃前後で既に死滅しています。
55℃から60℃というのが、麹菌では無く「酵素」が良く働いてくれる温度と言う事になります。
まあ、正直そんなに拘らなくてもいい点ではありますが、一応記載しておきます。
また魔法瓶を使うバージョンでの説明になるので、あらかじめ魔法瓶は温めてから使う様にしましょう。
全体の流れを動画で解説♪
4.発酵キットについて
今回は魔法瓶を使って作る甘酒の作り方を紹介しましたが、甘酒を作れるキットが色んなメーカーから販売されています。
この様なキットを使う利点なのですが、温度を一定に保つ事が出来る事が最大の利点になります。
魔法瓶も保温は出来ますが、若干温度は下がっていきますよね?
でも発酵キットを使えば、設定した温度・時間通りキープ出来るのでより安定した味の甘酒を作る事が可能です。
価格もだいたいではありますが、約1万円前後で販売されていますのでご興味ある方は各メーカーの物を見比べて下さい。
楽天さんで色々と紹介してあります→発酵キット
ピリピリする甘酒は大丈夫?
甘酒を作ったものの、思ったより甘く無くなんかピリピリ感じた事は無いでしょうか?
このピリピリと酸っぱく感じるのは保温温度が高かったのでは?と考えられます。
温度が70℃くらいまであがった状態で保温すると、乳酸菌の影響で酸っぱくなっている場合もあります。
酸っぱい甘酒は美味しくないので、温度管理が大切である、という点がお分かり頂けるかと思います。
ただ、もしかしたらそのピリピリ感は本当に腐っている場合もあるかも知れません!少しでも異変を感じたら飲まないに越した事は無いと思いますよ。
作る際の注意点
では最後に甘酒を作る際の注意点ですが、これまでの重複にはなりますが注意すべき点は温度と時間になります。
特に温度によっては既にお伝えした様に味の変化が出てきます。
従って、一定温度をキープ出来る発酵キットを使って甘酒を作るのも1つの手だとは思います。
ただ初期投資は少し掛かりますが・・・
まとめ
甘酒に関して色々まとめてみました。
昨今の美容ブームに乗っかり注目を浴びた甘酒ですが、市販品でもいいのですが簡単に作れるので皆さんもご自宅で一度作ってみては如何でしょうか?
勿論、美容だけでなく健康にもいいみたいですよ。
是非一度お試しあれ。
以上、甘酒がピリピリする!発酵時間・仕組み・温度について解説でした!
日常で役立つ情報紹介♪
→こんにゃくスポンジの使い方!作り方・効果・100均のおすすめを紹介