蜘蛛は、古くから縁起の良い事で知られていますが、見る時間帯などでは悪いイメージとして捉えられる事もあり、朝蜘蛛と夜蜘蛛ではスピリチュアル的な意味も全く違います。
また、夢に出てきた場合の意味合いなども様々です。
さて、蜘蛛がもたらすスピリチュアル的な意味とは、どんなところにあるのでしょうね?
今回は、朝蜘蛛はスピリチュアル的に縁起が良い?また、夢に出てくる意味などについて解説いたします。
目次
蜘蛛は縁起がよい!?
蜘蛛は世界的にも縁起が良い事で知られており、他の昆虫に比べて特別な存在になっていた事は確かなようです。
古代ローマ時代の商人達は、商売繁盛と金運のお守りとして蜘蛛の巣を模った細工を持ち歩き、ヨーロッパでは背中に十字架模様のある鬼蜘蛛を幸運のシンボルと考えていたようです。
日本では、蜘蛛は天と地を結ぶものと考えられており、天から幸運が下りてくる象徴とされていました。
確かに、芥川龍之介が書いた「蜘蛛の糸」の中では地獄に落とされた悪党に御釈迦様が御慈悲をかけて蜘蛛の糸を垂らし助けようとした内容が書かれています。
結果はカンダタと言う悪党が自分だけ助かろうとしたが為に蜘蛛の糸は途中で切れて元の木阿弥になったと言うわけですが、その蜘蛛の糸はまさに幸運の糸と言う事で縁起が良い事の象徴にもなりますよね。
また、「朝蜘蛛は殺さず、夜蜘蛛は殺しても良い」と昔の人は言いますが、これは晴天になる日の朝に蜘蛛の巣をはる蜘蛛の習性から、朝蜘蛛を見た日は晴天である為、幸運が舞い込むとされ、夜見る夜蜘蛛は泥棒とイメージを重ねたため、縁起が悪い蜘蛛と捉えたようです。
小さい頃から私自身、親に「朝蜘蛛は殺しちゃだめだよ!!」ということを繰り返し言われてきて、なんで?ときくと、「悪いことが起きるから」だよという返答が帰ってきた記憶があります笑
しかし、そんな事は現実では考え辛く、朝見る蜘蛛も夜見る蜘蛛も人間にとっては害虫である蚊やダニなどを捕食してくれる益虫であることが多い為、時間帯にこだわらず見つけた場合はソッと逃がしてあげるのがよいと筆者は考えます。
蜘蛛のスピリチュアル的な意味は?
スピリチュアル的な意味を持つ虫は多いですが、中でも蜘蛛はメッセージマスターとも呼ばれており、巣をはって獲物を待つ習性から「何事も辛抱して待つ」と言う意味が込められています。
また、蜘蛛の巣はベタベタと粘着性があり獲物などは一度掛ると離れなくなり、もがけばもがくほど絡み付いてしまうものです。
たしかにあの巣の粘着性といったらすごいものがありますよね。たまに釣りに行くのですが、人の通っていない藪道を進むと必ずといっていいほど顔に巣が付きます。蜘蛛にとっては家を壊されてるので、ほんとすみませんて感じですね^^;
話はそれましたが、その為、蜘蛛の巣には「幸運をつかんで離さない」などの意味もあり、どちらも幸運が訪れるメッセージとも捉える事ができます。
やはり、何か悩み事がある時や物事が上手く運ばないときなどは、焦らずジッと待つ事で幸運が見えてくると言う事なのですね。
夢に出てきたときのメッセージは?
夢の中に様々な昆虫が出てくることがありますが、夢占いではそれぞれにメッセージが込められているようです。
中でも蜘蛛が夢に出てきた場合は、その夢主の狡い内面を表している事が多く、蜘蛛が巣を作る様を、罠を仕掛けて獲物を捕られるイメージと重ねています。
また、蜘蛛の巣を払う夢をみた場合は、面倒な事や人間関係が上手くいかず巻き込まれて逃げられない状態を表わしており、ベタベタとまとわりついて離れないときなどはその状態がピークに達している時と考えられます。
これだけ見るとかなりストレスフルな状態が予想されますね。ベタベタしてしまう粘着質な人間関係・・・疲れますよね^^;
しかしその蜘蛛の色や大きさなどにも意味があり、小さな蜘蛛や赤い蜘蛛があらわれた場合は、金運をあらわしているとも言われています。
つまり、大きな蜘蛛の夢をみた場合は大金持ちになるとも考えられますよね。
どちらかと言えば、こちらの夢の方が個人的には嬉しいですけどね。
このように、蜘蛛に関する意味合いは世界的にも有名であり、悪い夢をみた場合は蜘蛛の巣に引っかかって絡め取り、良い夢をみた時は巣の真ん中の穴を通り抜けてくれるようにドリームキャッチャーと呼ばれるお守りもあるほどです。
簡単なドリームキャッチャーの作り方♪
蜘蛛を祀った神社もある?
世界的にもスピリチュアルな話が多くお守りにもなっている蜘蛛は、もちろん日本でも有名であり、京都には大蜘蛛神社と呼ばれる聖神社があります。
昔、京都の丹波では人さらいがたびたび起きており、この仕業を山の奥に棲んでいる大蜘蛛の仕業と考え、一人の高野聖が大蜘蛛を退治したことから聖神社が建てられたとされています。
人をさらうほどの大蜘蛛・・・実際にいたら腰を抜かすではすまないような気がします。
しかし、この神社が建てられた後、近づく者が謎の死を遂げたことから退治された大蜘蛛の祟りと考えられ、高野聖と共に大蜘蛛も一緒に祀られたと言う事です。
やはり、どんなに小さな昆虫でも命は大切にするべき事で、殺生をしてはいけないと言うメッセージにもとれますよね。
まとめ
昆虫の中でも蜘蛛を嫌う人は多いですが、蜘蛛は人を襲う事はせず逆に人間にとって害虫とされる蚊やダニ、又はゴキブリなどを食べるため益虫とも言えます。
ハエトリグモ、アシダカグモなどが有名ですね。
そんな蜘蛛を人さらいの原因と考え退治される事は・・・何とも殺生な事ですよね。祟りがあってもおかしくない話です。
つまり、蜘蛛に対して悪いイメージを払拭するような言い伝えは、人間の懺悔とも捉える事ができ、大蜘蛛を祀る神社ができた事もこの事に関係するのではないでしょうか。
どんなに嫌いな生き物でも命があるわけで、むやみな殺生は止めなさいと言うメッセージでもあると考えられますよね。筆者自身も肝に銘じたいと思います。
以上、朝蜘蛛はスピリチュアル的に縁起が良い?また夢に出てくる意味は?についての解説でした。
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