季節は春を迎え、陽気なお天気の日は非常に気持ちがいいもんですよね。
こんな気持ちのいい季節なのでガーデニングを初めて取り組む方は春に多いみたいですね。
丁度、気温も上がって花が育ちやすいからなんですかね?
まあそれは置いといて、ガーデニングの天敵の1つであると言われている「アブラムシ」。
アブラムシと言えば、もう遥か昔の事ですが小学生の時にアブラムシとアリ、そしててんとう虫の関係を授業で聞いた記憶が朧気ながらあります。
今回はそんな「アブラムシ」に関して、ご紹介していきたいと思います。意外と知らないアブラムシに関する事が出てくるかも知れませんよ!?
目次
生態や特徴
ではまず、アブラムシの生態から探っていきましょう。
アブラムシとはカメムシ目アブラムシ上科に分類される昆虫の総称なんですね。
「総称」と言う事は一口に「アブラムシ」と言っても種類が沢山いる事が分類上分かりますね。
そんなアブラムシの種類なんですが、日本には約700種程存在していると言われています。
まずここでアブラムシの種類がそんなに存在している事にビックリです。
私の朧気な記憶だとアブラムシはアブラムシであって1種類だけと思っていましたが、中々大きいグループですね。
アブラムシは別名「蟻牧(アリマキ)」と呼ばれております。
その理由としてですが、アブラムシ自体は自然界の中では非常に弱い存在で天敵が多く捕食対象にされる事が多い訳です。
その上、自身も外殻が非常に柔らかく弱々しいんですよね。
そこでアブラムシはプロ野球の助っ人外国人みたく、アブラムシを助けてくれる存在を探し出しました。
そうそれが、「アリ」なんですよね。
アリはアブラムシが分泌する甘露を享受し、アブラムシを守る事によって共生関係が出来上がる訳です。
少し長くなりましたが、この様な事から「蟻牧(アリマキ)」と呼ばれる様にもなったと言われています。
アブラムシに羽があって飛ぶってホント?
アブラムシって非常に謎に満ちた部分が多く、アブラムシの中にも翅を持つタイプが存在します。
翅があるタイプを「有翅型」翅が無いタイプを「無翅型」と呼びます。
これはそもそもアブラムシと言うのは繁殖力が非常に強く短期間で爆発的に数を増やす事が可能です。
繁殖力が強いが故に、自分たちが生活している植物の上が仲間だらけで埋め尽くされ植物から養分が吸い取れなくなってきます。
その様な状況になりつつあると、その世代以降は翅が生えて飛翔する事が出来るタイプ、所謂「有翅型」のアブラムシが誕生します。
これ、すっごい謎に満ちたシステムですよね。
その時々の環境に合わせて生まれる個体の姿が変わってくる非常に珍しいスタイルです。
子孫を残す為の進化の結晶とも言うべきか、過密状態になってから有翅型が誕生してくるので不思議で仕方ありません。
この様にしてアブラムシは有翅型と無翅型に分かれ、有翅型は飛翔する事が可能になっています。
アブラムシの種類
先程、アブラムシの種類は国内で約700種存在している、と記載しましたがここでは掻い摘んで数種アブラムシの種類をご紹介しましょう。
①ワタアブラムシ
アブラムシの中で一番見る事の多い種ではないでしょうか。
キュウリやナス、ピーマン等に被害を与える。
②ダイコンアブラムシ
アブラナ科の植物(ダイコン・ナタネ・キャベツ等)に見られる種。
似た種類で「ニセダイコンアブラムシ」と言う種も存在している。
③モモアカアブラムシ
ナス科・ウリ科・アブラナ科等、広範囲で見る事が出来る種。
雨が少ないシーズンによく発生すると言われています。
他にも種類は沢山存在していますが、キリが無いのでこれくらいにしておきます。
こんな感じで700種居ると思ったらかなりの数ですね。
幼虫と成虫の違い
アブラムシの成虫と幼虫の違いですが、目視でその違いを確認するのは至難の業でしょう。
ややこしい所ですが、アブラムシは蛹にならない不完全変態なので幼虫期も成虫と同じ様な姿をしています。
その為、幼虫期も「幼虫」と呼ばず「若虫(じゃくちゅう・わかむし)」と呼んでいます。
そもそも体長数㎜程度なのに、不完全変態な為成虫の様な状態で出てくるので一群の中でどれが成虫でどれが若虫か判断は付き難いですよね。
片栗粉スプレーで駆除は可能?
アブラムシを駆除する方法として色々な駆除方法があります。
農薬を用いて駆除する方法や農薬以外の物を使って無農薬駆除をする方法もあります。
無農薬駆除の場合はそれこそ、てんとう虫を使って駆除したり、牛乳を噴射して駆除したりします。
その中で「片栗粉スプレー」で駆除する方法もあります。
少しだけ、この片栗粉スプレーをピックアップしてみましょう。
方法は簡単、片栗粉を水で溶いてシュシュッと噴射するだけです。
これだけで駆除出来ます。
と言うのも、牛乳噴射と同じ様に、アブラムシに噴き掛ける事によってアブラムシの気門を塞ぎ窒息させる事が出来るからです。
この片栗粉スプレーで駆除する際の注意点ですが、片栗粉を加熱させてとろみをつけてから噴射すると効果てきめんです。
あまりとろみが強すぎるとスプレーから噴射されない場合もあるので調整しながら加減して下さい。
簡単に作れます!
キラキラテープはアブラムシに効果的?
他にアブラムシの駆除方法として、キラキラテープを用いる方法も有効的です。
キラキラテープとはメタリック調(銀色等)の光に反射するテープの事です。
このテープをアブラムシを寄せ付けたくない植物の周りを囲みます。
そうする事によって、アブラムシはキラキラとした光の反射を嫌うので寄ってこない、と言う訳です。
ただこの方法に関しては、寄せ付けない術であって既にアブラムシが葉に付いている場合は効果が無いので、初期段階での防衛方法と思ってください。
キラキラテープの使い方
まとめ
思った以上に奥が深いアブラムシの生態でしたね。
種類が多いのもさることながら、驚異的な繁殖力及び翅の有無等、不思議な事が沢山のアブラムシ。
農家さんやガーデニングをされている方からしたら害虫でしかないでしょうが、この不思議な生態に魅力を感じている人もいるみたいです。
まあ、これだけ謎が多いと研究のし甲斐があるんでしょうかね?
以上、アブラムシは羽があって飛ぶの!?種類・幼虫と成虫の違いを解説でした!!
こちらの記事も参考にしてください!
→カイガラムシ駆除に牛乳や酢は効果的?退治の時期や薬剤も解説!