結婚式にお呼ばれされることは予めわかっていることなので、事前にゆっくりと準備を整えることができます。
しかしいざ間近になると悩んでしまう事柄がある……という経験をされた人もいるのではないでしょうか。
お祝い行事ですし、できる限り粗相のないよう対応したいものです。
それでもうっかり用意し忘れてしまったり、用意はしたけれど色や柄に問題がないだろうかなど、細々したことが気になってしまった方のために、今回は一見存在を忘れがちになる袱紗についてまとめてみたいと思います。
普段よく利用するものではありませんし、あえて用意をするというよりは、ご両親や知人に借りることもあると思います。
良かれと思い借りたけれど、本当にこれで大丈夫だろうか……と悩まれた時などの参考になればと思います。
また新調する際などの参考にもいかがでしょうか。
目次
袱紗の歴史
袱紗と聞いて真っ先に連想するのは茶道に必要なもの……ではないでしょうか。
確かに茶道には袱紗が不可欠ではありますが、この袱紗は使用方法はなにも茶道に限ったものではありません。
お祝儀を包んだり、進物の上に掛けたりなど用途は様々です。
そんな袱紗の歴史は古く、奈良時代には物を包むための布が存在していました。
ただその頃から袱紗と呼ばれていたわけではありません。
江戸時代になっても呼び名は複数存在し、用途によって布質などが多々あり呼び名が違いました。
いくつかある呼び名の中に袱紗が存在していたのです。
実はいくつかある呼び名を総じて風呂敷と言っていたようです。
袱紗は色によって使い分ける?
大きく分けて、結婚式とお葬式では袱紗の色の使い分けがマナーとして存在しています。
華やかな結婚式に寒色系では気持ちが晴れやかにはなりませんよね。
逆に暖色系の袱紗で葬儀や通夜に出向いたら、悲しみに満ちた場に赤やオレンジなどの派手な色遣いは気が利かないと顰蹙を買います。
結婚式に持っていく袱紗の色は紫や黒でも大丈夫?
紫色は結婚式でも弔事にも双方に使用できる色として一般的とされています。
色で悩んだ時は紫色にしておくと無難でしょう。
また黒ですが弔事に黒の袱紗を使用されることが多いため、お祝いの場でもある結婚式に黒の袱紗を持参するのはあまりおすすめできません。
ただ、黒一色というわけではなく、真珠などアクセントが付いたものであれば黒でも大丈夫です。
結婚式の袱紗に柄がついていても大丈夫?
華やかな気持ちになれる、そんな柄物であればよいのですが、特に気を付けていただきたいのは花柄になります。
仏壇花を連想するような菊、苦労をイメージさせるシクラメンなどは結婚式にふさわしくない花とされていますので、袱紗の花柄にもこれらの花が描かれたものは避けた方がよいでしょう。
袱紗はどこで買える?
袱紗の質に拘らなければ、100均で購入することができます。今では揃わないものはないんじゃないか!?というくらい、品揃いが豊富ですよね。
慶事用と弔事用と用途別になっているようなので、用途に合わせて購入すれば当日袱紗関係で失敗することはないと思います。
100均以外のものであればこちらの袱紗もおすすめです。
お値段もお手頃で、様々な色があるのが良いですね☆
男用の袱紗でおすすめは?
袱紗にはそもそも男女兼用となっているようです。
男性用、女性用と区別することはないようなのですが、可愛らしい色合いであったり柄付きの袱紗を持参するのはやはり男性としては気恥ずかしいものがありますよね。
先にも明記しましたが、紫色の袱紗は慶事にも弔事にも使える一般的な色とされていますので、無地の紫色を選ばれるとよいかと思います。
ご祝儀を渡す際に気をつけることは?
受付の前でご招待してくださったことへのお礼やお祝いの言葉をかけてからお渡しします。
その際、袱紗に包んだままカバンなどから取り出します。
手に取ってから袱紗の中からお祝儀袋を取り出し、軽くたたんだ袱紗の上にご祝儀袋を乗せて渡します。
受付の方に表書きが見える方向に差し出し、片手で持たず必ず両手で差し出すのがマナーです。
慶事・弔事の際の袱紗の包み方をわかりやすく解説しています♪
ご祝儀の渡し方♪
まとめ
袱紗は大人のマナーとして所持していた方がよいというご意見もありますが、慶事の際は綺麗なハンカチなどに包んでいくという方法もあります。
男性は難しいと思いますが、女性であれば華やかなハンカチの所持はしているでしょう。
ドレスアップした服に合わせてみるなどの工夫もできてよいかと思います。
なかなか気に入った袱紗に出会えないときなどのひと工夫としていかがでしょう。
以上、結婚式に持っていく袱紗の色についてのまとめでした。