寒いよりまだ暑い方が耐えられるという方もいると思います。
しかし暖かくなると虫などが活発になるため、それが嫌という方もいるでしょう。
とくに刺されると痒くなる、なかなか膨らみが治まらないなど、厄介なやぶ蚊に悩まされる人はほとんどだと思います。
そのやぶ蚊の一種であるヒトスジシマカについてまとめていきます。
夏場、やぶ蚊に刺された~という時のやぶ蚊のほとんどが、このヒトスジシマカを指すことが多いのだそうです。
目次
ヒトスジシマカの生態
人家や森林、墓地や藪などに生息しています。
植木鉢の受け皿にある水滴などにも発生するため、人の住む場所で多くみられるのが特徴です。
逆に人のあまりいない場所や山間部などではみかけることが少ないのも特徴のひとつです。
日本での出現期間は5月から11月頃がもっとも活発で、基本的には昼間に活動しますが、普段生活している中でみかけるのが夕刻が一番活発に活動する時間帯です。
吸血行動は雌が産卵の栄養を補うためにする行為のため、雄は吸血行為をしません。
やぶ蚊の雄と雌、双方の主食は花の蜜なのです!
雌しか吸血行為をしないことを知っている人は多いと思いますが、まさか主食が花の蜜だったということを知っている人は少ないと思います。
驚きの事実です!
ヒトスジシマカの特徴・分布
本来ヒトスジシマカは北限定のやぶ蚊でしたが、次第に分布範囲を広げつつあります。
都心部でも見かけたり、見かけなくても気づいたら刺されていたという経験があると思います。
それだけ南下して分布範囲を広げているということですね!
昨今は温暖化影響で南北関係なく生息範囲をひろげつつあります。
さらに伝染病の蔓延が危惧され始めているのです。
その伝染病については次で少し掘り下げますね。
デング熱の感染原因・症状
デング熱は蚊の吸血行為によってウィルス感染していく病です。
症状は、発熱・頭痛・関節痛に筋肉痛、またはしかの症状にも似ている皮膚の発疹が含まれます。
感染しても約8割は無症状で、そのほかでも軽度であったり合併症のない発熱程度です。
ただ5%ほどの人は重症にまで発展し、稀に生命の危機に陥ることがあります。
潜伏期間は約7日と言われています。
デング熱の予防・治療方法
テング熱の予防としては、まず蚊に刺されないことが前提にあります。
肌の露出を控えたり虫よけスプレーを使用したり、またヒトスジシマカの発生しやすい時間帯の外出を避けるなどに値します。
それともうひとつ、ヒトスジシマカを発生させない環境をつくることも大事です。
先にも記述しましたが、水滴ほどの水であっても発生してしまいます。
水まきした後のバケツ、鉢植えや空いたペットボトルなど、水に関わるものの厳重管理を徹底しましょう。
しっかり乾かす、ふき取るなどして極力発生しないよう気を配ることが大事です。
治療に関してはテング熱の疑いがありそうな場合は病院にて適切な処置をしてもらいましょう。
大丈夫と放っておいたり、独自の根拠ない治療方法をしたことにより悪化してしまうと、入院するなどの大事に発展しまうこともあります。
予防法を動画で解説
ヒトスジシマカの駆除方法
虫よけに気を配っても埒が明かない状況になってしまった場合は、もう虫よけレベルではありません。
徹底的に駆除してしまいましょう。
(1)薬剤
幼虫から孵化するのを防ぐ薬剤として粒剤タイプのものがおすすめです。
発生する場所や水が溜まりやすい場所に撒くだけです。
効果のほどは1年くらいが程どですので、発生し始める5月頃から撒くとよいでしょう。
そしてピンポイントに発生した蚊には「アースジェット」がおすすめです♪
(2)卵・幼虫の駆除
ヒトスジシマカの卵は乾燥に強く、卵のまま越冬します。
しかし南の方では幼虫のままで越冬してしまうこともあるようです。
蚊の幼虫はボウフラの名で知られていますよね。
冬の時期にボウフラが発生する水田など水が溜まる場所や古いタイヤ、墓地などにボウフラ駆除の薬剤を撒くとよいでしょう。
ヒトスジシマカの寿命
だいたい30日くらいと言われています。
これは雄も雌も寿命は同じです。
まとめ
やぶ蚊は好きとか嫌いという単純な感情で分けられる存在ではなく、とにかくウザい存在ですよね……
虫よけスプレーは欠かせないし、虫刺され用の塗り薬は常備必須。
室内も外から入ってこないよう網戸対策、さらに蚊撃退のスプレーをまき散らし……それでもどこからともなく湧いてでてきて知らない間に刺さている。
その時の敗北感といったら言葉では言い表せないものです。
今回こうして調べて知ることができ、発生する前に駆除してしまえばよいのだとわかりました。
卵が孵化する前にとことん駆除して、少しでも暑い夏を快適に過ごしたいものです。
夏の思い出がテング熱に感染したこと……なんて最悪ですから、それらの予防もかねて今からしっかり駆除、これで決まりですね!
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