日本には四季と言う春夏秋冬があり、虫の鳴き声で季節を感じる事ってありますよね?
一番分かり易いのが夏のセミと秋のコオロギやマツムシなんかの鳴き声を聞くと、「夏が来たな~」とか「もう秋だな」って思えますよね。
一種の風情の様な物なのですが、度を過ぎるとただうるさいだけになってしまいます。
今回は秋にその鳴き声を聞かせてくれる「アオマツムシ」についてご紹介していきます。
でも今回紹介する部分はアオマツムシの鳴き声による騒音被害や食害に関する部分をお伝えしていきます。
下記より、項目毎に分けてご紹介していきますのでご覧ください。
目次
アオマツムシの生態
まず最初はアオマツムシの生態に関してからお伝えしましょう。
アオマツムシは分類上、バッタ目コオロギ科の昆虫で、メスは緑一色の綺麗な体色をしており、オスは背中の部分が少し茶褐色っぽい色が入っています。
体長は約2㎝前後、主に8月頃から成虫が現れ11月頃まで見る事が出来ます。
市街地の街路樹や森林と言った木がある環境下に生息しています。
分布域で言うと本州~九州と幅広く分布しています。
元々は日本に生息している昆虫ではありませんでしたが、諸説あるものの1900年前後に中国からやってきたと言われています。
アオマツムシの鳴き声が大きい
冒頭でも言いました様に、少しの鳴き声なら風情と捉えられ季節の変わり目を耳で感じられるものなのですが、大量の鳴き声は騒音と成り果ててしまいます。
このアオマツムシもよく鳴き声がうるさい、と言われている昆虫になります。
その理由として考えられるのが、アオマツムシは樹上生活をしているのですが、主に桜や椿といった木に生息しています。
桜の木であれば、私たちの生活圏内にもよく生えていますよね?
ご自宅の近くや庭にも生えてあるかも知れませんし、公園等でもよく見かけますよね。
都心部のこの様な環境下で繁殖しているので鳴き声をよく聞く事が多い訳です。
その鳴き声が折り重なり、「うるさい」と思われていると考えられます。
市街地から少し離れた森林等にもいるみたいですが、上記の様な環境下の方が数が多いみたいです。アオマツムシって結構シティ派な訳ですよ。
アオマツムシの鳴き声
アオマツムシはどのような害をもたらす?
ではそんなアオマツムシが私たちにもたらす害ですが、都心部等に住んでいる方たちからしたら「騒音」と言う点が1つの「害」かも知れません。
ただこれに関しては、どうしても耐えられないって訳では無いですよね。
勿論、大量発生して本当に騒音レベルでうるさくて、家の中にも入ってくる、となれば深刻な悩みにはなりますが。
これ以上に害をもたらされているのは農家さん達です。
アオマツムシが果実を食べてしまう事による「食害」の被害が出ています。
モモやカキ、ナシ等の果実がアオマツムシにより食べられてしまい農家さん達が被害を被っています。
この部分こそが本当のアオマツムシがもたらす害と言えるでしょう。
アオマツムシの駆除方法は?
アオマツムシの駆除方法に関してですが、農家さん達からしたら害虫になりますが、それら以外の人たちからすると特別「害虫」である、と言い難い部分もあります。
ただ、鳴き声が大音量過ぎて我慢ならないので駆除したい、と言う人もいるかも知れません。
そんな場合ですが、現状としてはスプレータイプの殺虫剤等を噴射する他無いでしょう。
農家さん達もアオマツムシに対するそれ用の登録農薬は無いとの事なので他の害虫に使い薬剤を使い防除しているみたいです。
アオマツムシは基本的には樹上で生息していますが、夜になると光のある方に寄ってくるので灯火に集まってきます。
その為、自宅の近くにアオマツムシが生息している木があり、多数のアオマツムシが生息していると夜になると室内の灯りに寄ってくる事は大いにあります。
これが大量に室内に入ってくると嫌ですよね。
アオマツムシの幼虫にも害がある?
アオマツムシの幼虫がもらたす害に関してですが、基本的には害は無いです。
上記項目とリンクする部分はありますが、一部の人には害をもたらしているかも知れません。
基本的には葉を食べるので、食い荒らされるとそれは立派な害になってしまいます。
ただ例えば噛まれたりしたら毒があるとかそういった害は全くありません。
私たち人間の体に対して与える害はありませんが、作物に対して与える害は深刻な場合もあります。
周りに天敵がおらず、幼虫も成虫にすんなりなってしまうと大量発生するので、そうなると被害もどんどん拡大してしまいますよね。
その様な観点から見ると、アオマツムシの幼虫は害がある、と言わざるを得ない部分もあるかも知れません。
まとめ
アオマツムシがもたらす害等を中心にご紹介してきました。
私は農家では無いので深刻にアオマツムシによる害を被った事が無いので、本当にアオマツムシがもたらす被害に苦しんでいる農家さん達に対して胸中察するに余りあります。
鳴き声がうるさく感じてしまいますが、晩夏の頃に聞こえてくるアオマツムシの鳴き声は風情を感じずにはいられません。
まあ、これを感じるのは最初だけでだんだん「騒音」に感じてしまうんですけどね。
以上、アオマツムシの駆除方法、鳴き声・被害・生態を紹介でした!
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