アメリカシロヒトリ 幼虫 成虫 駆除



毎年、6月~9月にかけて蛾の幼虫が発生する時期ですが、中でもアメリカシロヒトリと言う蛾はご存知でしょうか?


特に幼虫の時期は、毒針を持つチャドク蛾と姿かたちが良く似ている為、混同する人も多く、またりんごや桜、柿、又はプラタナスなどの葉を好んで食害するため、果樹園を営む農家では駆除に石鹸水を用いるところもあるようです。


しかし、石鹸水などで効果はあるのでしょうか?


今回は、アメリカシロヒトリの幼虫や成虫駆除に石鹸水は効果的?について解説したいと思います。

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アメリカシロヒトリが大量発生

アメリカシロヒトリは、チョウ目ヤガ上科、トモエガ科の蛾の一種で、北アメリカを原産地に、ヨーロッパ、中国、韓国、日本と広く分布する外来種です。


日本には第二次世界大戦後、アメリカ軍の物資について渡来したと考えられ、1945年に東京で発見された後、日本の本州、小笠原、四国、九州などに拡散し1970年代から80年代にかけて大発生したため、特に養蚕農家では大きな被害を受けたとされています。


しかし、天敵の捕食などによってそのあと一旦数は減っていますが、2000年と2014年に北海道の函館市のプラタナスの街路樹に再び大量発生し、葉の大部分を食害されています。


アメリカシロヒトリは一度発生すると収束するまでに3年はかかると言われる事から早めの処置が必要になります。

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幼虫に毒はある?

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アメリカシロヒトリの幼虫は、主に桜やヤナギ、柿、コナラ、リンゴなどの他に街路樹のプラタナスなどの葉を好み、また家の庭木にまで発生する事もある為、身近な毛虫でもあります。


見た目は、日本の毒蛾として代表的なチャドク蛾の幼虫に似ており、大きさも2,5cm~3cmとほぼ同じ長さである為、見間違う事もありますが、毒はないので人間に害を及ぼす事はありません。


害があると言えば、毛虫の毛が長い為に素手で触れると刺さることや、人によってはアレルギー反応が出る程度であり、それよりも樹木の葉を食い荒らし丸坊主にしてしまう事や糞などもたくさん落ちる事で景観が悪くなるため、駆除が必要になります。

幼虫・成虫駆除に石鹸水は効果的?

アメリカシロヒトリ 幼虫 成虫 駆除



毛虫の駆除には薬剤を使う事が多いですが、一度散布すると他の昆虫や鳥にも影響してしまい、食物連鎖による生物環境破壊も起きてしまう事から駆除に薬剤を使う事を避ける人もいます。


また、アメリカシロヒトリは果樹でもあるリンゴや柿など約100種類以上の樹木を食害するため、薬剤散布には問題もあり、街路樹などの場合は民家の洗濯物への影響や窓から薬剤が入ってくるなどの心配も付き物です。


巷では、石鹸水による駆除説もささやかれていますが、実はこの方法が一番安全で有効的とされており、ほとんどの昆虫が窒息死すると言われています。


方法もいたって簡単で、バケツにぬるま湯をはり、粉石けんもしくは洗顔石鹸などを泡がたつくらい溶かし、霧吹きなどに入れて吹きかけるだけでOKです。


これは、薬剤を使うよりも環境汚染の心配が少ないため、お困りの方は是非試してみてはいかがでしょうか。

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その他のおすすめの方法は?

アメリカシロヒトリは、人に害を及ぼす事はありませんが繁殖力が高く、成虫一匹で700~1000個ほどの卵を産み、約1週間で孵化してしまいます。


時期的には通常6月上旬~7月中旬と8月上旬~9月中旬の二回発生し巣網を張って集団で植物を食い荒らす為、成長して分散する前にまとめて枝葉を切り落として駆除する方法もあります。


また、剪定を行った街路樹にはアメリカシロヒトリの被害が見られなかったと言う例もある事から、強度の剪定は被害軽減に有効的とされています。


被害を未然に防ぐためには早期発見と早期駆除が最大のポイントでもあり、小まめな観察が大切と言えそうですね。


余談になりますが、アメリカシロヒトリの語源をご存知ですか?


ヒトリを漢字で表わすと「火取蛾」もしくは「灯取り蛾」であり、つまり街灯などがなかった昔、夜行性であるヒトリ蛾が焚火の明かりに向かって飛んでくる様を自ら火に飛び込んで死んでしまうと言う意味に由来し、「飛んで火にいる夏の虫」と言う慣用句の由来にもなったとされています。


そのような事からアメリカシロヒトリを明かりに誘き寄せて一網打尽と言う方法も考えられなくもないですよね。

こちらの動画でも防除方法を解説しています♪

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アメリカシロヒトリは越冬する?

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アメリカシロヒトリの発生は年2回ほどあり、越冬は蛹で行われます。


9月に羽化した成虫が産卵し、卵から1週間で孵化した幼虫は35日くらいで最終齢となり、樹木からおりていろいろな隙間に入り込み蛹となって越冬するとされています。


因みに成虫は何回かの産卵後に死ぬようです。


これだけ繁殖力が高いアメリカシロヒトリの数が増えていない理由としては、鳥やスズメバチのような天敵に捕食される食物連鎖が影響する物と考えられ、自然の生態系とはうまくできていると改めて感じましたね。

まとめ

アメリカシロヒトリ 幼虫 成虫 駆除



蛾の一種でもあるアメリカシロヒトリの幼虫は、毒蛾でも知られているチャドク蛾の幼虫に良く似ていますが、こちらは無毒で人間に害はないようです。


しかし、繁殖力が高く果樹のリンゴや柿などの葉や街路樹のプラタナス、又は桜の葉など約100種類以上の樹木に害を及ぼすため、無毒でも駆除される事が多いです。


害虫駆除には一般的に薬剤散布が行われてきましたが、食物連鎖による生態系を破壊してしまう事にもなり、環境的にも好ましくない事から薬剤散布は使わず、石鹸水で対処する人も増えているようです。


実はこの石鹸水が優れもので、ほとんどの昆虫が窒息死する事が確認されています。


薬剤よりも安心ですし、何と言ってアメリカシロヒトリの天敵でもある鳥やスズメバチなどに影響がない事から食物連鎖による生態系を崩す事もないので、
お困りの方は試してみてはいかがでしょうか!


以上、アメリカシロヒトリの幼虫や成虫駆除に石鹸水は効果的?についての解説でした。


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