アマガエルは平気でもウシガエルは苦手という方、結構いらっしゃるのではないでしょうか。
ウシガエルについてざっくり検索すると、人間の子供くらいの大きさの個体もいるとか……!
それはもうウシガエルではなく別物なのではないだろうか……と真相そのものを疑いたくなります。
とはいえ、そういった疑わしい真相が出回るくらいの存在だからこそ魅力という方もいらっしゃるでしょう。
では実際、標準的なウシガエルはどれくらいの大きさなのでしょうか。
種類はどれくらいで、天敵はいるのでしょうか。
ウシガエルはちょっと……という方にもわかりやすくまとめてみたいと思います。
目次
ウシガエルの大きさ
平均的な体長は11センチから18センチくらいです。
体重も500から600グラムなので、大きいカエルというイメージを持っていても想定内ではないでしょうか。
しかし11センチはともかく、道端に18センチのウシガエルがいたら・・・やはり驚いて悲鳴のひとつもあげてしまいそうです。
ちなみに、ウシガエルのオタマジャクシは、大人の手のひらの上にどっしりと存在感があるくらいの大きさをしています。
でかい!!
ウシガエルの種類
ウシガエルはアカガエル科に属する特定外来生物です。
食用としても用いられるために「食用ガエル」と呼ばれています。
ウシガエルと食用ガエルは別物と思われることもあると思いますが、同一のモノを指すので、ウシガエルは1種類となります。
それとは別に、ペットとしての用途を目的としたウシガエルが存在します。
アフリカウシガエルといいます。
ペット用途として輸入され、大中くらいの大きさで1600円くらい、小さいウシガエルで1200円くらいが相場です。
ウシガエルに天敵はいる?
もちろん、ウシガエルにも天敵は存在します。
まずウシガエルのオタマジャクシにとってアオゴミムシ、ゲンゴロウ、タガメが天敵となります。
しかし、ウシガエルのオタマジャクシがカエルになると、それらを捕食して食べてしまいます。
子どもの時は天敵でも大人になると食料になる……自然の厳しさ恐ろしさを感じてゾクッとしてしまいます。
かつての天敵も大人になれば敵にもならないウシガエルですが、大きい水鳥相手となると手も足も出ない、ゴクッと丸呑みされてしまいます。
コウノトリが攻める!!
ウシガエルにとって大きい水鳥や鳥類は最大の天敵なのです。
ウシガエルに寄生する虫
ウシガエルを食べて自身の身体に寄生虫を発見……というニュースをご存知でしょうか。
ウシガエルの肉には寄生虫がいて、カエルの肉に興味はあれど寄生虫が怖くて敬遠してしまっている人も少なくないでしょう。
ウシガエルに寄生する寄生虫の名をリベイロイアといいます。
リベイロイアは最初からウシガエルに寄生するのではなく、はじめはカタツムリに寄生します。
彼らはカタツムリの中で無性生殖、そしてカタツムリはリベイロイアの子供たちを産みます。
生れ出たこの子たちが次に狙うのがオタマジャクシです。
寄生されたオタマジャクシは正しいカエルには育ちません。
カエルの後足の付け根に寄生し、その発達を阻止したりして奇形な状態にします。
奇形な身体のウシガエルは上手く動くことができず、水鳥たちの恰好の餌となります。
寄生されたウシガエルを食べた鳥の体内でリベイロイアは成虫となり卵を産みます。
産んだ卵は鳥の体内から排泄した糞に交じり外へと出ます。
その糞をカタツムリが食べることで再びリベイロイアはカタツムリに寄生し……というのを繰り返すのです。
うっかり寄生されたウシガエルを食べることになったとしたらと考えると・・・とても怖いです。
ウシガエルの駆除方法
ウシガエルを簡単に捕獲できればよいのですが、警戒心の強いウシガエルを捕獲するのは至難の業です。
そこで、成長しきっていないオタマジャクシの状態の時に釣具店などで売っているアナゴかごを使って捕獲します。
オタマジャクシは日当たりのいい岸辺に集まる習性があるので、それを活用しその場にアナゴかごを置きます。
2~3日後、かごを引き上げ一気に駆除しましょう。
また成長してしまったウシガエルを捕獲することもこの方法でできますので、よく出没する場所をしっかりと確認し、そこにアナゴかごを設置します。
しかしオタマジャクシを捕獲するほど簡単ではなく、かなり根気が必要です。
繰り返し設置して確認しましょう。
そんな根気のいることはできない! という場合は、繁殖が終わった春頃に池や沼の水を抜き、干してしまいましょう。
干上がった場所ではオタマジャクシは生きていけませんので一気に片付けることができます。
そんな大がかりなことは無理! という場合は、塩素を投入して駆除することもできます。
投入時期は春がお勧めです。
まとめ
カエルの肉は鶏のササミみたいだとよく聞きますが、寄生虫のことを知り、ちょっと無理……と思ってしまいました。
珍品食材は、珍しさと同じくらい一般的な食材にない危険が伴っていますよね。
稀に巨大に育ってしまう個体があるようなので、子供くらいの大きさのウシガエルも世界のどこかに存在しているかもしれません。
ウシガエルというので日本のカエルかと思っていましたが、外来種だったんですね!
外来種はなにかと問題がありますね……
以上、ウシガエルの天敵、寄生虫や駆除に関してでした。
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