今の時期だと少しシーズンが異なるのですが、「冬の味覚」と言えばどんな物が思い浮かぶでしょうか?
色々な物がアレコレと思い浮かぶかと思いますが、一番は何と言っても「カニ」では無いでしょうか?
カニと言っても色々種類はあり、好みが出てくるかと思いますが、「カニの王様」と言われている「タラバガニ」がやっぱり王道ですかね。
てな訳で、今回は「タラバガニ」についてその生態やその他諸々についてお伝えしていこうかと思います。
タラバガニを含むカニって、ただ食べるだけに意識が向いてしまい、意外と生態等については知らない事が多いかも知れません。
今回はそんな所も掘り下げてみたいと思いますので、下記よりご覧ください。
目次
タラバガニの生態
タラバガニは甲殻類としては最大級の大きさを誇り、甲幅25㎝前後で脚を伸ばした時の長さはゆうに1ⅿを超えます。
ここで1つ意外なポイントなんですが、タラバガニは実はヤドカリの仲間になるんですよね。
名前に「カニ」と付いてはいるのですが、生物学上ではそうなるみたいです。
分布域は日本海・オホーツク海等に分布をしており、日本では北海道で獲れるイメージが強いのではないでしょうか。
「タラバガニ」と言う名前についてですが、これに関しては北海道の鱈の漁場で獲れるカニなので「タラバガニ」と言われています。
漢字で書くとより分かり易いですね、「鱈場蟹」と書きまして、鱈と同様水深の深い所に生息しています。
タラバガニの食性はウニやヒトデ、貝類等様々な物を食べています。
そして産卵期は4~6月頃で、一年かけて孵化しその後4~7年ほどで大人のカニへと成長していきます。
因みに、甲長20㎝クラス迄成長するとなると15年前後を掛けて大きく成長していく模様です。
日本で獲れる場所は北海道が主で、それだけでは賄いきれないのでロシア・アメリカから輸入しているというのが現状です。
北海道でのタラバガニ漁がすごい!!
タラバガニとアブラガニの見分け方
ではここからは今回の本題でもあるタラバガニとアブラガニの見分け方について説明していきましょう。
と、その前に皆さんは「アブラガニ」ってご存知ですかね?
一応、アブラガニについて少しだけ説明しておきましょう。
アブラガニとはタラバガニ同様、タラバガニ属に分類されるタラバガニの近縁種であり、タラバガニ同様食用としても流通しています。
では何故、タラバガニとの見分け方を説明するかと言うと、かつてはアブラガニを「タラバガニ」と偽装して販売されたりもしていました。
その為、アブラガニを「偽タラバ」なんて言われ方もしていた少し可哀そうなカニです。
それでは、下記よりそれぞれの違いを項目毎にお伝えしましょう。
(1)見た目
まず最初に見た目の違いから説明します。
正直、パッと見はそんなに違いが分からないのですが、よく観察すると細かな違いが見えてきます。
主な違いとしては甲羅中央部付近にそれぞれ突起があるのですが、この突起の数が異なってきます。
タラバガニの突起は6個、アブラガニの突起は4個、と言った様に突起の数で見分ける事が可能になってきます。
また、ボイルする前ならもう少し分かり易くて、タラバガニは赤茶系の色をしているのですが、アブラガニは青紫っぽい色をしています。
ただ流通しているのは殆どボイルされた後なので突起で見分ける方法が一番分かり易いかと思います。
他の見分け方としては、脚裏部分がタラバガニは先端から赤くなっており(ボイル後の事です)、アブラガニはタラバガニと比べると赤みが少なく、白の面積の方が多いです。
(2)味
お次は味に関しての双方の違いを見ていきましょう。
まあ実際の所、凄く明確に違いがある訳では無いのでスバリで味の違いが分かる方は相当な味覚をしてるのだと思われますが、ここでは一般的に言われている味の違いを記載します。
まず、タラバガニの方がアブラガニより甘みが強いと言われています。
ただもう少し厳密に言うと、カニを解凍する時の解凍方法なんかでも若干味に違いが出てくるので難しい所です。
食べ比べをしたらもしかしたら違いが分かるかもしれませんが、どっちがどっち、と言われずに提供されると正確に違いを見抜くのは難しそうです。
従って、双方の味の違いを端的に説明すると、タラバガニは甘みがある、アブラガニはタラバガニに比べると味が薄く筋っぽさが残る、と言う感じです。
アブラガニの食べ方♪
(3)値段・価格差
ここからは価格差を見ていきましょう。
まあ、アブラガニをタラバガニと偽装して販売するくらいなんでアブラガニの方が安いと言う事は想像出来ますよね。
価格が高い方を偽装する必要は無いですもんね。
その価格差ですが、概ね卸値にはなりますがアブラガニの方がタラバガニに比べると2/3程度で取引されているみたいです。
そのシーズンの水揚げ量や品質により価格は毎年同じ、と言う訳では無いので一概に言えませんが、双方食べてみて安いアブラガニでも満足出来るのであれば問題無いと思います。
味覚は人それぞれであり、好みも異なると思いますので、ご自身がお好きな方を選んで頂く事が大事だと思います。
イバラガニとの違いは?
では最後になりますが、イバラガニとの違いを最後のご紹介して終わりましょう。
イバラガニもタラバガニの近縁種なのですが、タラバガニと比べるとゴツゴツっとした感じで名前が表している様に「茨」に似ている事からこの名前になった模様です。
お味の方はタラバガニよりも甘みが強く、美味であると言われています。
ただ流通量は凄く少なく、市場等で稀に売られていたとしてもそれは「イバラガニモドキ」と言う種である場合が多いみたいです。
主に産地で消費されているので食用で流通する事が稀な様ですよ。
しかしながら、タラバガニより安価で流通しており、美味である点から食べられる事が出来ればラッキーかも!?
イバラガニを食べよう☆
まとめ
タラバガニとアブラガニの見分け方やイバラガニとの違いについて記載してきましたが、今回紹介したのは全てタラバガニの仲間になるので厳密に言うとカニでは無くヤドカリの仲間になるんですよね。
これに関しては上記の項目でも伝えましたが、少し意外でした。
てっきり、「カニ」と名前が付く物は「カニ」として1グループを形成しているものだと思っていたのでまさかヤドカリの仲間とは思いもしなかったです。
ともあれ、時期はもう少し後になりますが、カニが美味しい季節にはなりますので、今から目星を付けておくのもいいのでは無いでしょうか!?
以上、タラバガニとアブラガニの見分け方!イバラガニとの違いも解説でした!!
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