シロアリと聞くだけで厄介な生き物と認識する人が大多数だと思います。
シロアリに対し好感を持っている方がいるとしたら、どういったところにそう感じるのかを語っていただきたい、そう感じるくらいシロアリに対してのイメージは「悪」一色といってもいいのではないでしょうか。
シロアリといえば木造の建物にとって脅威の存在というのは誰もが知る事実だと思うのですが、コンクリートも食べてしまうらしいのです。
え? それってとても不味いのでは? と危機感を拭えませんよね!
シロアリはコンクリートを食べる、その真意をシロアリについてまとめながら確認したいと思います。
目次
シロアリの種類
日本だけに絞ると、現在22種類ほどのシロアリが確認されているようです。
ヤマトシロアリとイエシロアリが大多数を占めているようです。
しかし最近ではアメリカカンザイシロアリの被害が拡大しつつあるようです。
日本にはほかにもダイコクシロアリが家屋などに被害を与えるシロアリとされています。
基本、温かいところを好むようで、九州など南の方に生息していたようですが、最近では日本全土で生息しているようです。
オオシロアリ、ネバダオオシロアリ、タイワンシロアリは家屋に被害を与える可能性があるとされており、カタンシロアリ、ニトベシロアリ、ムシャシロアリなどはそれらの危険性はないシロアリとされているようです。
生きている蟻道と死んでいる蟻道の見分け方
蟻道とは蟻が移動するために作られた道のことです。
シロアリの場合はカスや土、排泄物などでその道を作りますが光を嫌う彼らは、土などで覆い、空洞の道を作ります。
移動の手段としてその中を飛ぶこともあります。
外から見ただけではどういう状態になっているのかわかりません。
蟻道を発見したらマイナスドライバーを使い、1か所だけ刺してみます。
すでに死んだ蟻道であればシロアリは撤退済みです。
逆に生きている蟻道ですと、軽く刺しただけでも中からシロアリが出てきます。
いきなり飛び出ることもありますので、注意しましょう。
もし生きている蟻道を見つけたら、早急に専門業者に連絡、それ以上触れることを避けましょう。
蟻道を見てみると・・・
シロアリに天敵はいる?
厄介なシロアリに対し天敵がいて、その天敵が人に対し無益だとしたら、とても便利だと思ったことはないでしょうか。
世の中、益虫とされている虫は多く存在しています。
そんな益虫の中でシロアリを退治してくれる虫がいたら……
実はシロアリ、自然界では敵だらけのようです。
黒アリの餌食になったり、鳥類の餌食にもなります。
モグラやカエル、クモなども天敵とのことです。
シロアリは脱皮する?
生れ出た時から成虫と同じ形態のシロアリは、成長する度に脱皮をくりかえします。
しかも脱皮ができないと死んでしまう種類もいるそうで、脱皮を阻止することで駆除する方法があるようです。
シロアリの寿命
シロアリは虫の中でも長寿らしいです。
ではどれくらい生きるのでしょうか。
働き蟻はだいたい5年ほど生きますが、生きている間はずっと働いていますので木材を加害し続けます。
女王蟻や王蟻になるとさらに倍の10年は生きるようです。
稀に15年生きた蟻もいたそうで、虫でここまでの長寿はあまりいないと思います。
コンクリートも食べることがある?
いよいよ、シロアリはコンクリートも食べるのか……です。
結論から言えば、シロアリがコンクリートを食べることはないそうです。
――が!
ここで安心してはいけません。
シロアリは食に対しとても貪欲な生物なため、大好きな木材をもとめコンクリートを噛み砕き侵入してきます。
家の中、木材はなにひとつ使っていないと断言できませんよね。
さらに、暗く紫外線の入ってこないコンクリートの中はシロアリにとって最高の隠れ場所だったりもします。
木造住宅でないから安心……というわけにはいかないようです。
まとめ
コンクリートは食べないけど砕いてしまう……というのはとても衝撃的です。
木造以外の住居に住んでいれば、シロアリ被害なんて他人事と思っていたところがあるからです。
きっと多くの方がそう思っていたと思います。
しかし天敵が多いというのが救いのような気がします。
黒蟻を見つけたら「シロアリをいっぱい食べつくして」とお願いしてしまいそうです。
とにかく、シロアリには気を抜けないということですね!
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