2020年、東京オリンピックがあります。
すでにボランティアを募っています。
オリンピックにはさまざまな競技がありますね。
東京オリンピックは夏のオリンピックで柔道やレスリング、水泳、体操など注目される競技が多いです。
しかし、冬のオリンピックもフィギアスケートやスキージャンプ、モーグルなどあります。
そんな数あるオリンピック競技の中で「リュージュ」は、ご存知ですか?
聞いたことある方も多いと思います。
氷でできたコースをそりのようなものに寝そべって滑る競技です。
このリュージュは男子1人、女子1人、二人乗りの3種目があります。
ちなみにリュージュとは、フランス語で「木製のそり」と言う意味だそうです。
目次
リュージュの歴史
リュージュは、1520年ごろからそり遊びとしてヨーロッパのアルプスで発展した競技で19世紀にはスイスの観光施設で今のリュージュの元となるもので遊んだ記録があります。
1913年には国際的な組織化ができ、1964年、オーストリアの冬季オリンピック、インスブルック大会から正式種目となりました。
テレビでご覧になった方も多いと思いますが、本当にすごいスピードで走るのです。
見ているこちらがハラハラするくらいです。
だって、そりに乗っている人間は、何も体を守るものがない状態でフラットな体制で滑るからです。
体重のかけ方やバランスを失ったら命に関わる競技なのです。
どのくらいのスピードが出る?
このリュージュ、速度が速い!!最高時速は120kmにおよび、自動車で高速道路を走るくらいのスピードがそりで出るのです。
競技自体、1000mから1500メートルの専用トラックをすべり、タイムを競うスポーツなので、速ければ速いほど、メダル獲得のチャンスがあるのですが、2010年のカナダ、バンクーバーオリンピックでは、なんと最高時速154kmがでました。
時速120km超えは、当たり前なのです。さらに、メダル争いになると、1/1000秒の争いになります。
しかもこのスピードで怪我なく、滑走するにはしっかりコースが頭に入っていないといけません。
どのコースでカーブがあるとか、直線はどのくらいとか、ちょっとした体重のかけ方でバランスを崩したり、リュージュから落ちる可能性があります。
危険のある競技の1つです。
リュージュの魅力♪
スケルトンとの違い
では、リュージュに似た競技で「スケルトン」はご存知ですか?
リュージュ同様、歴史はスイスから発祥しています。
1885年にイギリス人がそり遊びのときに頭を下にして滑ったら速く滑ることができ、それがスポーツとなり発展していきました。
オリンピック採用は、第2回の冬季オリンピック、サンモリッツオリンピックで正式種目となりましたが、1948年のオリンピックを最後に姿を消します。
しかし2002年のソルトレイクシティオリンピックで54年ぶりの復活をしました。
現在のスケルトンは、ヘルメットやプロテクターをつけて、危険を軽減する工夫がなされています。
ちなみにリュージュとの違いですが、それは、リュージュが仰向けで滑走するのに対して、スケルトンは、うつぶせでそりに乗ります。
これはハラハラ・・・
とても小さなそりでリュージュのような2人乗りはありません。あくまでも個人戦で1300mから1500mのコースのタイムを競います。
「スケルトン」の意味は、骸骨と言う意味です。スケルトンのそりは金属製ですが、そのそりがまるで骸骨のような骨組みだけの乗り物だからです。
リュージュとの違いは、スケルトンが進行方向にそりに、頭からうつ伏せで乗って速さを競うことに対してリュージュは仰向けで足から滑走します。
しかもリュージュは足を刃(シーネ)がついた滑走部分クーに先端を挟んで力の調整をしながら滑走します。
2人乗りをする意味ってあるの??
では、2人乗りのリュージュをご覧になったことはありますか?
見る方のほとんどが、危険を犯してまで2人で乗る必要があるのか?という疑問を持ってしまいます。
なぜなら、2人が重なってリュージュに乗ってタイムを競うからです。
前の選手は、パイロットといい、スタートバーを握って、後ろの選手がヒンターマンといい、紐を握ってスタートします。
2人の息が合っていないと、バランスを崩したり、リュージュから落ちたりする危険性があります。
スケルトンには、ないのになぜ2人乗りをする必要があるのかは、はっきりわかりませんが、冬季オリンピックに参加人数が増える効果があるため・・・・なのかもしれません。
まとめ
リュージュ、思ったより危険なスポーツですね。
集中力を高く、ぶれない気持ちで望まないと競技を続けることは難しいです。
私たちが何気なく見ているオリンピック、かなり過酷で大変な世界があります。
そして、次のオリンピックを見る際のお役に立てれば幸いです。
リュージュの選手の皆さん、お怪我のないように応援いたします。
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