ラッコ、可愛いですね。
あの貝を石で割る姿は、有名です。背泳ぎで石をおなかにのせて石で硬い貝を割る!賢いし、可愛いし、癒されます。
水族館に行くと、立ち止まって見入ってしまいますね。
そんなラッコですが、どこに生息しているのでしょうか?
目次
ラッコの生息地
私たちには水族館や動物園にいるイメージが強いですね。
しかし、ラッコは、北海道、樺太半島からカルフォルニアの北太平洋沿岸に生息していました。
残念なことに近年は、乱獲でその姿を見る機会も少なくなりました。今は、千島列島からアラスカ、カルフォルニア沿岸のみ、野生のラッコをもいることができます。
海岸から10km以内で岩や昆布などがあり、かつ森があるところに生息しています。
ほかには塩性のある沼にもいますが、基本、ラッコは寒い、厳しい環境で生活しています。水温4度から10度の海や沼にいます。
ラッコは肉食で魚や貝、カニやエビ、さらにはウニなどを食べています。
泳いで優雅に貝を割っているラッコですが、実は泳ぎは上手ではありません。そのため、海の中で魚を捕まえたら、海面に上がってしっかり捕らえて食べます。水中で捕って食べることが苦手なんですね。
だから、貝も捕ったらゆっくり海面で食べるのかもしれませんね。
ちなみに体長は55センチから130センチ、尻尾が13センチから30センチ前後で体重は、15kgから45kgです。
イタチ科の仲間で、寒い水温に耐えるため、体毛は8億本もの毛が体中をおおって、寒さから体を守っています。
ラッコは絶滅危惧種?
ラッコは、乱獲により数を減らしたとお話しましたが、皆さんがご想像の通り、絶滅危惧種です。
1700年代までロシアの海をたくさんのラッコが泳いでいたといわれています。
ラッコは体毛が密集しており、保温性が優れています。その当時、ラッコは毛皮として人気があり、毛皮を作るために多くのラッコが捕獲されて毛皮になりました。
またタンカーの転覆事故が起きて原油が海に流出、それが原因で浮かんでいられなくなり大量に死んでしまったということも挙げられます。
さらに自然界でアラスカあたりでは、シャチが生態系の頂点でした。そのシャチの餌は、アシカでしたが、これまた乱獲の末、数を減らし、シャチは餌を求めてラッコを食べるようになったのです。
これらの現象が起こったことでラッコは、野生の数を一気に減らしていきました。
この状況にやっと危機感を抱いた私たち、人間は、ラッコが海から姿を消しつつあった1911年に、世界的に保護する動きが始まったのです。
方法として人工定着ということをしました。ラッコを移動させて安心して生活できる環境を提供したのです。
ただ、現状、まだまだ絶滅危惧種であることは変わりありません。
ラッコの毛皮はどうなっているの?
乱獲の原因、いや魅力となったラッコの毛皮とは?どうなっているのでしょう?
先にお話しましたが、ラッコの体毛はなんと8億本!
しかもラッコには綿毛という柔らかい下毛が生えていますが、これ、縦横1センチの正方形で見てみたら10万本以上の毛が密生しているんです。
だから、冷たい海でも生活できるし、水中にもぐる際も綿毛と綿毛の間の空気が防寒の役割となってラッコを寒さから守っているのです。
その体毛の密生は、哺乳類ナンバー1、と言われています。
寒さをしのぐために人間が毛皮として利用したくなる理由が分かりますね。
寝るときに昆布を巻くのはなぜ?
ラッコの石で貝を割る姿も有名ですが、合わせて有名なのが寝るときに昆布を巻いて寝ることですね。
おーー!
なぜ、昆布を巻くの?
この理由、知っている方も多いと思いますが、改めてご説明します。
ラッコが昆布を巻くのは、海に流されないで寝るためです。
ラッコは海に住んでします。しかし、ウトウトして寝てしまったら海流に流されて、どこに行くか分かりません。
海にはさまざまな天敵がいるし、流されて餌のない環境に陥ったら?死んでしまいます。
さらに昆布を選んだラッコは賢いです。
昆布は、ゆらゆら海面になびかせていますが、根がしっかりして、頑丈でラッコを巻いたくらいで、根が引っこ抜けることはありません。
これがラッコが昆布を巻いて寝る理由です。
手をつないで寝ることも?
珍しいお話もあります。
ラッコが手をつないで寝るということです。
もし、昆布を見つけることができなかったら?
ラッコは眠ることができません。どうしたらいいのでしょう?
そう、手をつないで寝るんです・・・
かわいいですね。流されないように手をつないで寝るんです。
癒やされます^^
かなり可愛いと評判です。
水族館や動物園で昆布がないので手をつないで寝ているそうです。
ほんとうに、ぬいぐるみ?
人間みたい?と感じてしまいます。かわいいです。ぜひご覧ください。
ラッコの石はどこにしまっているの?
もう1つ、素朴な疑問。
ラッコが貝を割るために持っている石ってどこにしまっているのでしょう?
いつも持ち歩いているのかな?どこに隠しているのかな?
ラッコは、石を大事にしています。この石は使い捨てではなく、自分専用を持っています。まさにマイ箸?マイ包丁?ですね。
もちろん、貝を割ったら、マイ石をしまっているんです。
どこに?
体です。体といってもラッコの脇の下には皮膚のたるんだところがあり、そこをポケットのようにして石を入れておきます。
貝を捕ったらポケットから出して石の出番!ということです。
賢いですね。使い捨てではなく、手にフィットするからか、手触りがいいからか、わかりませんが、相性のいい石を選んでいるんですね。
まとめ
ラッコのお話はいかがでしたか?
絶滅危惧種になった理由、これからのラッコ、そして、愛らしい行動の秘密、手をつなぐラッコといろいろお話しました。
ラッコを水族館で見る機会がありましたら、手をつなぐところ、見れたら最高ですね。
そして、ラッコの姿が以前のようにいつか、自然の海にラッコが泳ぐ環境が戻ってくることを願います。
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