烏賊と書いて「イカ」と読みます。
イカは海中の生き物なのに、なぜ烏や賊という漢字が使われているのでしょうか……とても謎です。
またイカの数え方も一風変わっていますよね。
今回はイカについて不思議な事、謎なことなどを解明していきたいと思います。
ではまず、烏賊の生態から迫っていきましょう。
目次
烏賊の生態
烏賊は浅い海から深い海まで様々な海に生息しています。
しかし淡水域には生息確認がされていません。
体長は2センチから20センチまでと幅広く、そこまで開きがあるのは烏賊の種類によって大きさが違うためです。
小魚を主食とし、大型魚類やカモメなどの鳥類、イルカアザラシなどは天敵になります。
烏賊が墨を吐くのは敵の目をくらませるためだと言われています。
烏賊の血液が青いのはなぜ?
烏賊の血が青い
……ん? そうだったかな? と思われる方もいるのではないでしょうか。
そう思うことは間違いではないですし、恥ずかしいことではありません。
なぜなら、烏賊の血が青いのを知るには、生きた烏賊を見ないことには難しいからです。
ではまず、なぜ血が青いのかを説明すると、烏賊の体内では血液中で酸素を運ぶ役目があるタンパク質にはヘモシアニンが含まれています。
このヘモシアニンには銅が含まれていて酸素と一緒になることで青くなります。
食卓に並ぶ烏賊、魚屋で売っている烏賊って生きていましたか?
食卓は当然死んでいますよね……死んでいると酸素を取り入れることができないので、当然ヘモシアニンが酸素と結ばれることもないわけです。
結ばれないと青くならないのだから、青い血をみたことがないのは当たり前なのです。
青い血液が流れている様子
烏賊の漢字の由来
さて、イカはなぜ烏賊と書くのか……その謎に迫りたいと思います。
説はいくつかあるのですが、多く語られている由来は――
「海面に死んだイカが浮いていて、それを食べようとしたカラスですが実はイカは死んでおらず、逆に足でカラスをからめて海の中へ引っ張り込み、食べてしまったため」
というものです。
カラスにとってはイカは怖い賊のようなものだということから「烏賊」と書くようになったというのが中国の言い伝えです。
もうひとつは、黒い墨を吐くことから、黒を意味する烏の賊という意味で烏賊と書くようになったなど、諸説は多々あります。
一杯、二杯と数えるのはなぜ?
ヒントは漢字の「杯」にあるようです。
杯というと中心部に膨らみのあるグラスをイメージすると思います。
もっと簡単にいうと、器の形をしたトロフィーを思い浮かべてください。
それらは中に水などを入れることができますよね。
烏賊の胴体にも物を詰めることができますし、例えを出すといかめしなどがまさにさうです。
漢字の杯の持つイメージに似ていることから、1杯と数えるようになった……らしいです。
他の数え方もある?
烏賊の数え方は7通りあるようです。
まず、海で泳いでいる時は1匹です。
水揚げされると1杯、しかし店頭に陳列されるときにはまた1匹と数え方が変わることもあるようです。
新鮮さをアピールする時などは、1匹となることがあるようです。
干物になると1枚、活け造りなど盛ったような感じになると1盛、お寿司になると1貫となります。
同時に2匹釣れると1荷、10匹単位に束ねられると1蓮となります。
同時に2匹釣るのは釣りをしない限りあまり使わなさそうですよね。
それにしても、これだけ数え方があるとついうっかり間違ってしまっても苦笑い程度で済みそうですよね。
烏賊の寿命
スルメイカやケンサキイカはだいたい寿命は1年ほどのようです。
ほかのイカもだいたい1~2年が寿命のようですが、ダイオウイカは巨大になるので2年以上の寿命ではないかと言われています。
はっきりとして平均寿命はまだ解明されていないようです。
まとめ
烏賊と書く謎は目からうろこな感じでしたね。
そもそも烏は水鳥ではないので烏賊を食べるのかどうかが怪しいのですが、烏は雑食なので食べるかもしれないです。
でも水面に浮かんでいる烏賊を捕獲するかはかなり微妙で可能性はないのでは……と真剣に考えてしまいました。
また血が青いこと、みたことがない理由も判明し、スッキリした方もいるのではないでしょうか。
以上、烏賊の血液が青い理由、烏賊と書く謎などでした。
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