言葉を知るとき、耳で聞いて覚えるでしょうか、それとも読み書きでしょうか。
日本語は同じ言葉でも漢字で書くことでまったく別の意図になってしまう言葉が多く存在します。
また、たった一文字聞き間違い、言い間違いしただけで意味が変わってしまいます。
日本語は綺麗と言われますが、その分、かなりややこしくて難しい言葉なのだと思います。
それでもなんとなくや、間違って覚えたまま使っている言葉も多く、またそれらを敢えて「違ってるよ」と指摘してくれる人も意外といなかったりで、そのまま大人になってしまったという方もいるのではないでしょうか。
テレビなどのクイズ番組でも、ウケ狙いで間違えているのか、本気で間違えているのか微妙な回答違いをする出演者もいたりしますよね。
前者ならよいのですが、後者だと意外と恥ずかしいことだったりもしますので、この機会にしっかりと違いや使い分けを理解しておきましょう。
ややこしい日本語のひとつでもある、まじる・まざるの違いと使い分けについてまとめてみました。
目次
混じると混ざるの違いは?
同じ言葉なの発音や漢字でまったく違う意味に変わってしまう日本語は、外国人が日本語を学ぶ上でも難関となっているようです。
日本人でさえスラスラと違いを答えられる人も少ないと思います。
自分で理解していてもまったく知らない人に理解してもらうように説明するのは難しいことです。
とくに同じ日本人相手だと「なんで日本人同士なのにわかってくれないんだ」という気持ちになることもあるでしょう。
では、日本語を学ぶ外国人はどうやってそれらを理解して覚えていくのでしょうか。
そこで日本語学習という点で理解していこうかと思います。
国語と聞くと小難しく考えてしまうことってあると思うのですが、日本人が英会話を習うように、日本語を学ぶという視点で覚えた方が記憶として残りやすい、そう考えます。
本題に戻ります。
混じると混ざる、ふたつとも実は同じ意味なのです。
ふたつ以上のものが一緒になって、後で区別することができなくなることを、混じる、もしくは混ざると言います。
例えるなら、「古い米と新米が混ざってしまった、古い米と新米が混じってしまった」、のような使い方になります。
交じるとの違い
では、交じるが加わるとどうなるでしょうか。
この「交」という漢字を使って交じる・交ざると使うときは、「ふたつ以上のものが一緒になり、さらに後で区別することができるとき」に使います。
ちなみに、交じる・交ざるも同じなので、どちらを使っても間違ってはいません。
例えば、老若男女が交じっての大運動会が開催、白豆と黒豆を交ぜる、のような使い方をします。
雑じるとの違い
雑じるはなかなか目にしない使い方だと思います。
パソコンなどで文字を打ち、変換していると「常用外」と出ることもあるかと思います。
創作文などをよく書かれる方は、意図としてこちらの漢字変換を使うことがあると思いますが、通常であれば「混じる」の方を使うと思われます。
というように、雑じるは混じると同じ意味になるのです。
表現としては、入り混じるのことを混じる・雑じるというよです。
使い分ける際の注意
使い分ける時の注意点ですが、会話であればさほど問題はなく、文字として漢字に変換する時に悩むわけですから、無理して変換しなくても~と……とそれでは今までの説明が無意味になるので、しいて言わせていただきます。
ふたつ以上のものを一緒にしたら区別できなくなる……混じる・混ざる
ふたつ以上のものを一緒にしても区別できる……交じる・交ざる
雑ざるは混じると同じなので混じるを使う方がよい、でしょうか。
まとめ
日本人として生まれ育ち、それが当たり前のように使用しているのが日本語なので、とくに不思議に思ったり疑問に思ったり、考えながら使ったりすることはないと思います。
しかし別の国の言葉を知ったり習ったりすると、疑問を持つことも多いですよね。
これからさらに国際社会が発展していき日本にいながら国際色豊かな環境の中で暮らしていく未来も近いかと思います。
そんな時、日本語の疑問を聞かれた際、わかりやすく説明できるよう、日本人であるならなおさら普段使っている言葉の意味を知る必要があるのかもしれない、そう考えさせられました。
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