普段当たり前の様に駆使している日本語ですが、「ふと」言葉の意味を考えたり、「何故こんな言い方・言い回しなのだろうか?」と疑問に思う事ってないですか?
言い回しによっては違う意味に捉われかねない言葉だったり、文字に起こすと意味は分かるけど会話の最中で出た場合に意味を認識しずらい言葉とかってたま~にありますよね。
そこで今回は「ふとした時に思う不思議な日本語」を1つピックアップして、その意味等を調べて皆さんにお届けしたいと思います。
では最初にピックアップした言葉はこちらです。
「こうたいごうたい」
皆さんもこの言葉は聞いた事はあるかと思いますし、使った事もありますよね?
どっちかって言うとイメージ的に子供が使ったり、子供に対して使う事シュチエーションが多い気がしますね。
意味に関しては下記項目で説明しますが、喋る時に使う分には特に気にならなかったりしますが、文面にすると若干違和感感じませんか(笑)。
少しモヤモヤしたものを抱きつつ、このモヤモヤが晴れる事を願って調べていきます!
目次
こうたいごうたいは方言?
まず「こうたいごうたい」とは方言なのでしょうか?
もしかしたら住んでいる地域によっては若干の言い回しなんかは違うかも知れませんが、そんなに大差は無いと思います。
あ、因みに私は関西ですが私の生まれ育った地域では「こうたいばんこ」と言っていました。
そんな訳でリサーチした所、「こうたいごうたい」と言うワード自体は方言では無いみたいです。
寧ろ、私が使っていた「こうたいばんこ」の方が方言みたいですね。
後は「じゅんばんこ」とかも似た様な意味で使っていましたね。
他にも「かわりばんこ」と使ったりもするみたいですが、全て「こうたいごうたい」と意味は同じですね。
もっと地方に行けば「こうたいごうたい」と同じ意味を持つ方言があるのかも知れませんけど・・・。一先ず、「こうたいごうたい」は方言では無い、と言う事ですね。
こうたいごうたいの意味
改めて説明すべきかどうか迷いますが、一応「こうたいごうたい」の意味を説明しておきましょう。
例えばある何かを順番に交代する事ですよね。
よく使うシュチエーションとしては子供がおもちゃを使って遊んでいる時に、兄弟/姉妹で取り合いになった場合に「こうたいごうたいで遊びなさい!」てな使い方になりますよね。
まあ、意味を説明するまでも無いかと思いますが例文を挙げるとあんな感じです。
後、上の項目で少し記載した「じゅんばんこ」についてですが、「こうたいごうたい」との使い分けって皆さんどうしていましたか?
そもそも皆さんが育った地域では「じゅんばんこ」って使わなかったですかね?
「こうたいごうたい」は上記の様に2人で何かを使用する場合に「交互」に使う場合等に「こうたいごうたい」と使っていましたが、「じゅんばんこ」は「3人以上の複数人で何かを使用する場合」に使っていた記憶があります。
子供ながらに似た様な意味の言葉を状況に応じて使い分けていた訳ですが、よくよく考えると凄いな、と感心してしまいます。
何故感心するのか不思議な気がしなくもないですが、何より不思議なのは日本語の方ですよね(笑)。
漢字ではどう書く?
先程からずっと「ひらがな」で「こうたいごうたい」と書いてきましたが漢字で書くとどんな漢字が当てられているか分かりますか?
「こうたい」と言う言葉なので「交代」?それとも「交替」?
どちらを使うんでしょうかね?
結論を先に書くと「交代交代」と書くのが一般的みたいですね。
かつては「交代々々」と書く事もあったみたいなのですが、現在では踊り字(々←これの事)を用いて表記する事はあまりないみたいです。
ここでふともう1つの疑問が出てきませんか?
「こうたいごうたい」を漢字表記すると「交代交代」になる、というのは上記で記載したのでご理解頂けたかと思うのですが、ここで疑問。
何故、「交替交替」では無いのか?
「交代」も「交替」も双方、同じ意味ですよね?
何に何故片方は使われてもう片方は使われないのか?それを下記項目で調べてみましょう。
交代と交替は違う?
では最後になりますが、上記項目で降って湧いて来た「交代」と「交替」の違いについて調べてみましょう。
凄い大枠として言葉の意味を捉えた場合は同じ意味にはなるんですよね。
双方共に「入れかわる」事を指す言葉にはなるので意味は同じなんですよ。
ただ厳密に言うと使う場面によってそれぞれの言葉が使われています。
ではそれぞれの言葉が使われる状況を下記に記載していきましょう。
◆交代・・・役割・役目等が一回限りでかわる時
◆交替・・・役割が繰り返しかわる時
これらを分かり易い分で説明する時によく用いられるシュチエーションが下記の様な場合です。
◆交代・・・スポーツ選手の場合、「選手交代」と使う場合が多いです。
例えば野球なんかだと一度交代するともうその試合には出れないので、「役割が一回限りでかわる時」と言う状況に該当しますね。
◆交替・・・「繰り返し」変わる状況と言うシュチエーションを考えると、夜勤とか警備員の見張りとかの「こうたい」の場合は「交替」を用います。
これは上記でも記載した様に役割が「繰り返しかわる」状況なので「交替」の方が適切、という訳です。
この様に、状況によって「交代」を使うのか「交替」を使うのか分かれてきますのでご参考までに見て頂ければ。
まとめ
今回は「こうたいごうたい」と言う言葉について色々調べました。
日本語の奥深さと言うか不思議な魅力が再認識出来るワードではないでしょうか?
この様に日本語を駆使して我々は日常生活を営んでいますが、当たり前に日本語を使いすぎてて違和感に気付かない事が多いかと思います。
ただ、何かしらの違和感を感じてその意味を調べたりすると日本語の良さが分かるのではないでしょうか?
今回の様に「こうたいごうたい」と言う言葉もよくよく考えなければ違和感は抱かないかと思います。
本当に、何かの拍子にふと「あれっ」て思うレベルでしょう。
ただそのふと思う「あれっ」を見逃さず、色々調べると面白い発見がいっぱいあるかも知れませんよ!?
以上、「こうたいごうたい」は方言?意味や漢字について解説でした!!
よかったらこちらの記事もどうぞ♪
→他山の石とはどんな石?使い方と例文や言葉の由来も解説
→「混じる」と「混ざる」の違いは?「交じる」や「雑じる」との使い分けも解説