ここ最近、テレビ番組の企画の中でよく「外来種」や「特定外来生物」なんて単語を耳にする事が多くなってきたかと思います。
水を抜く番組だったり、地方に行って捕まえに行く番組なんかですね。
端的に外来種が増える事によって及ぼされる被害と言うのは「生態系の破壊」が挙げられます。
まあ、種によっては生態系では無く人体への影響がある種もありますけどね。
「生態系の破壊」に関して少し説明すると、在来種が外来種によって捕食されたりして数を減らされ絶滅してしまう恐れがある訳ですね。
この説明から察する方もいらっしゃるかと思いますが、今回ご紹介するのは「外来生物」に関してです。
皆さんは「カミツキガメ」と言う外来生物をご存知でしょうか?
甲羅サイズで最大50㎝近くもあるカメで非常に凶暴な性格を持っています。
意外にもカメの中では俊敏性もあり、人が噛まれると大怪我をしてしまう可能性も十分あります。
それではカミツキガメに関して諸々、ご紹介していきましょう。
目次
カミツキガメはどこから来た?
まず最初にカミツキガメはどこから来たのか、と言う点ですが、原産国はカナダ南部/北アメリカ/中米と言われています。
厳密に言うとカミツキガメは4亜種に分けられており、それぞれ下記の様になっています。
①ホクベイカミツキガメ
②ナンベイカミツキガメ
③フロリダカミツキガメ
④チュウベイカミツキガメ
それぞれの生息地域が名前の頭にきている感じですね。
個体サイズも若干異なり、一番大きい個体がホクベイカミツキガメになっています。
ちなみに一番小さな個体はチュウベイカミツキガメですが、甲羅サイズが約39㎝くらい(平均して)です。
カミツキガメの日本での生息地
では次にカミツキガメは日本だとどこに生息しているかをご紹介しましょう。
日本での生息地として一番有名な地域は千葉県印旛沼付近と静岡県では定着及び繁殖が確認されています。
他の地域でも多く目撃されています。
掻い摘んで地域を挙げていくと、東京都・神奈川・群馬・埼玉・福島他、近畿・東海・九州地域でも確認されています。
また、北海道及び沖縄でもカミツキガメの目撃報告があがっているようです。
こうみたら、殆ど日本全国にいる様な気もしますね・・・。
カミツキガメの天敵
各地で猛威を振るっている可能性がある、カミツキガメには天敵と呼べる存在はいないのでしょうか?
天敵がいれば増殖を防げそうな気もしますよね。
原産地でのカミツキガメの天敵はワニや大型ヘビ等が挙げられます。
って、日本にカミツキガメを捕食出来るサイズのワニやヘビって存在しませんよね!!
そうなんですよ、カミツキガメにとって日本は天敵のいない楽園の様な所なんです。
強いて言うなら日本に於いてのカミツキガメの天敵は「人間」以外他なりません。
我々人間が捕まえる事以外、カミツキガメに脅威は無い、とも言えるのかも知れないですね。
カミツキガメは食べることもできる?
カミツキガメは意外?にも美味しいみたいです。
勿論、私は食べた事無いので聞きかじった程度の話になってしまいますが、から揚げにして食べる方が多いみたいですね。
ただ食べる際、カミツキガメは「特定外来生物」に指定されている為、生きたままでの移動は出来ません。
捕まえて食べている方も〆てから持ち帰っている様です。
捕まえる際には噛みつかれない様に細心の注意を払わなければ非常に危険です。
こちらの記事で捕獲から食べたところまで紹介されてます。→カミツキガメを捕まえて食べた!!
カミツキガメは飼育可能?
カミツキガメの飼育に関してですが、上記でも触れた様に「特定外来生物」に指定されている為、ペットとして飼育は出来ません。
一部例外がありますが、2005年に「特定外来生物」に指定され、それ以前にペットとして飼育していた場合は必要手続きを済ませれば飼育許可が下りるみたいです。
なので現時点に於いてカミツキガメを飼育する事は不可能です。
そう言えば何年か前にテレビに出ている芸人さんがカミツキガメを無許可で飼育していて書類送検される、なんて事もありました。
従って、これからカミツキガメを飼育しようと考える事はやめましょう。
見掛けた時の注意点
カミツキガメに遭遇するケースって限られると思いますが、主なシュチエーションとしては川で釣りをしていた時に不意にカミツキガメが釣れてしまうパターンですかね?
他にも何パターンかはあるかと思いますが、共通して言える注意点としてはこちらからむやみにちょっかいを掛けたりしない事です。
基本的にこちらからモーションを掛けない限り襲ってこないと言われています。
まあ、例外もあるかも知れませんが間違いなく言える事は「無暗に触るな」と言う事ですね。
人間の指くらいなら噛みちぎる力を持っているので危険極まりません。
迫るカミツキガメ
まとめ
千葉県ではかなり増殖しているカミツキガメ。
他の地域でも目撃報告はありますが、繁殖しているのか迄の確認はされていません。
元はと言えば、人間が飼育出来なくなって放してしまった事によって増えている訳なんで自業自得と言えばそこまでなんですがね。。。
色んな目的で連れてこられ挙句の果てには厄介者扱いまでされてしまうので少し可哀そうな気がしなくもないですが・・・。
ただ噛まれると非常に危険なので見掛けた時は無暗に触らず最寄りの警察等に連絡するようにしましょう!
以上、カミツキガメに天敵はいるのか?食用にもなるってホント?でした!!
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→スズメバチのカチカチは危険?性別・益虫・アシナガバチとの違いを解説