昆虫の中でもゴキブリを嫌いと言う人は多いと思います。
何故、嫌いか?と聞かれても確固たる理由もないですが、不衛生な場所に棲みついている為、菌などの運び屋的な存在として自分の中では危険な昆虫の中の一つに入ってしまいます。
しかし、海外ではゴキブリをペットとして飼育する人もおり、更にはそんなゴキブリに懐くとか懐かないと言うような話まで出現しているようです。
不衛生なうえに菌をまき散らす衛生害虫として嫌われる事が多いゴキブリを、ペットとして飼育する、又は人に懐く?とは、どうゆう事なのでしょうね?
それとも知られていないメリットでもあるのだろうか・・・?
皆さまも気になりませんか?
今回は、そんなゴキブリにメリットはある?清潔・懐く・冬眠・目の有無について解説したいと思います。
目次
ゴキブリに目はある?
暑い季節になると見かける事が多くなるゴキブリですが、黒くツヤツヤの羽、そして長すぎる触角を見た日には、この世のものとは思えない叫び声をあげたくなりますが・・・。
皆さんは、ゴキブリを間近でご覧になった事がありますか?
顔に飛びかかってきたりしないだろうかと思うと近づくことはなかなかできませんが、ゴキブリの目を見たと言う人はどれくらいいるのでしょうね?
写真などで見て見ると、頭の両側に複眼が一対あるのが分かります。
実はこの複眼は強い光を感じる程度でほとんど機能しておらず、人間の視力に例えると0.1程度と言われています。
その代り、触角と尾部の尾毛が発達しており、これらを使って暗い場所でも餌や天敵などの存在を敏感に察知することができるようです。
気味の悪い触角がゴキブリにとっては無くてはならない物であり、センサーの役割を果たしている事に驚いてしまいましたね。
海外ではゴキブリが懐くってホント?
日本では嫌われもののゴキブリですが、海外では普通にペットとして飼育されており愛好家も多いとか・・・。
そのほとんどは、一般家庭で見られる種ではなく森林に生息する種が多く、特に世界で一番美しいと言われるグリーンバナナローチ(ゴキブリ)は、全身がエメラルドグリーンをしており、一見宝石のようにも見えそうです。
とは言っても、はやり動きやフォルムはどう見てもゴキブリそのものです・・・
繁殖力も高い為、多くは爬虫類などの活餌として飼育されているようです。
しかし、どんなに美しいと言われるゴキブリでも普通のペットのように人間に懐くかは疑問ですけどね。
ただ、ゴキブリはとても賢い昆虫と言われており、どのように調べたのかはわかりませんが、IQが340もあると言われています。
人間の平均IQが100であり120を超えると天才と言われているため、そのIQをはるかに上回るものになります。
ゴキブリは身の危険を感じた時、瞬間的に知能指数が跳ね上がると言われ、学習能力も高いと言われています。
その為、食べ物の臭いを覚えて頻繁に通い、居ついてしまうと言う学習能力から考えると、餌を持った人間の前に寄ってくる事から懐くと言う事が考えられそうですね。
人間にとってのゴキブリのメリットは?
そんな嫌われ者のゴキブリも世界ではタンパク質の供給源として食用にしている地域もあり、中国では薬や化粧品の材料にもなっているようです。
ゴキブリの体皮の成分はキチン質(キチンキトサン)であり、人間の肌を活性化させる成分が多く含まれています。
このキチン質は日本でも年間100トンが食用にされていると言う事ですが、日本ではエビやカニの殻から抽出された物を利用しているので心配御無用と言うところです。
でも、エビの尻尾とゴキブリの羽の成分が同じと考えるとショックですね。
知らなくて良かったと思うのは私だけでしょうか!
しかし、家屋にすむゴキブリは外来種であり、あくまでも衛生害虫そのものです。
その為、ゴキブリはやはり害虫として誇りをもって生き続けて欲しいので、私達人間にとってのメリットは、殺虫剤を扱う会社の売上高が伸びる事くらいかもしれません。
ゴキブリは冬眠する?
たくましいゴキブリも暑さには強いですが寒さには弱く、暑い夏の日は頻繁に姿を見せていても冬になるとほとんど見られなくなるため、冬眠も考えられますが、ゴキブリは冬眠と言う形は取らずに卵や幼虫の状態で「冬越し」と言う形をとると言われています。
しかし、最近の住宅は気密度が高く空調も整っている事から寒い冬でも暖かい為、ゴキブリにとっては過ごしやすく夏だけでなく冬もゴキブリの姿で活動することが多いようです。
実はゴキブリって清潔な生きもの!?
ゴキブリは雑食であり、トイレや排水口、又は下水道、ゴミ置き場など不衛生な場所を歩くため、病原菌をまき散らす汚い生き物と認識されている事が多いです。
しかし、それは人家に潜むゴキブリに限る事で、森林にすむゴキブリは基本的に汚くないと言われており、腐葉土などを食べるゴキブリは生ごみを食べるゴキブリよりも菌が少ないと考えられます。
また、ゴキブリの体はツヤツヤと光沢を帯びていますが、これは抗菌の役割をしていると言う事をご存知でしたか?
細菌や病原菌に抵抗する為にゴキブリの体表には抗生物質のような成分が分泌されるように進化したと言われています。
どんなに不衛生な場所にいても病気一つしないで長い年月を生き抜いてこられたのはこの進化のおかげとも言えそうです。
つまり、棲む場所や餌などが清潔な物であれば、ゴキブリもカブトムシのように愛される昆虫だったのかもしれませんね。
まとめ
ゴキブリは世界で約4000種知られており恐竜よりも古くから生息していた事が分かります。
その驚異的な繁殖力とどんなものでも食べてしまう雑食性からその長い年月をたくましく生き抜いてきた事に敬意を表したいところですが、やはり生ごみに群がるゴキブリは、いただけませんよね!
しかし、調べていくうちに不衛生な昆虫と思っていたのが実は長い年月の間の進化により自ら抗生物質のような成分を分泌して病原菌や細菌と抵抗していた事が分かりました。
棲む場所や餌などが清潔なものであったらゴキブリはもっと清潔な生き物だったのだろうと思われてなりません。
今まで不潔と忌み嫌っていたゴキブリに少しだけ目を向けようと思った次第です。
皆さまはどのように感じられたでしょうか!?
以上、ゴキブリにメリットはある?清潔・懐く・冬眠・目の有無についての解説でした。
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