冬の食べ物で、鍋に欠かせないものといえば、やはり牡蠣でしょう!
実はわたし、妹が生牡蠣に当たってから怖くて生牡蠣は食べられなくなってしまったのですが…笑
他にも鍋料理やカキフライ、牡蠣ご飯など様々な料理に使うことができますね!!
ただ「牡蠣がまずいし臭い・・・」という感想を聞く事もあり、万人受けしないというのは確かでしょう。
そんな牡蠣は、豊富な栄養素を含んでおり、身体への健康効果が期待できます!
その中でも男性の精液の成分へ良い効果があるとか。一方でプリン体が多く含まれていて、痛風の人にはなかなか厳しい食材ではあります。
今回は、牡蠣の基礎知識と含まれている栄養素、そしてからだに良い効能についてご紹介します。
目次
牡蠣ってどんな食べ物?
牡蠣は、岩のようにゴツゴツした二枚貝から採れる貝類です。
牡蠣というネーミングは、「岩からかきおとす」というところから来たそうですよ!
牡蠣は主に広島県や宮城県などで水揚げされますが、中でも広島県がシェア50%とダントツの一位を誇ります。
牡蠣はとても美味しい食べ物なのですが、ただひとつ気になるのがノロウイルスなどの汚染です。
ちなみに妹は、タイの屋台で生牡蠣を食べてノロウイルスに感染したらしいのですが、1週間で5キロ痩せたそうです…。
牡蠣を食べる時は、良く火を通して食べるか、体調のいいときに生食するようにしましょう。
牡蠣がまずいし臭いという人へ
スーパーで売られている「生食」用の牡蠣はウイルス・食中毒の関係からどうしても沖合のきれいな海で作られたものが多いのですが、そういった海は実は牡蠣にとっての栄養が少なくなってしまいどうしても水っぽくなってしまいます。
そういった牡蠣を食べてしまうと、まずい・・・ということになるかもしれません。
そこでおすすめなのが「ヴァージンオイスター」という7ヶ月以内の小さな牡蠣。
こちら産卵を経ていない牡蠣で、味がギュッとつまっていてものすごく美味しい。
ただ素人目で判断するのはかなり厳しいので、牡蠣の専門店で「ヴァージンオイスター」について聞くと丁寧に教えてくれるかと思います。
西新宿にあるバル デ エスパーニャ グランビアのヴァージンオイスター
そして牡蠣の臭いに関してですが、生牡蠣や焼き牡蠣で食べるとどうしても磯臭さが残ってしまいます。
その磯臭さを減らしてくれるのが「カキフライ」です。
クリーミーな味はそのままで、高温の油が磯臭さを消してくれるので、臭いが気になる方はフライがおすすめです!!
その他下ごしらえの段階で「流水でしっかり洗い」「牛乳につけておく」と、強い臭いが消えますよ。
牡蠣の栄養にはどんなものがある?
牡蠣は、その栄養価の高さから「海のミルク」と呼ばれています。
さて、ではそんな牡蠣の栄養素は、どのようなものが含まれているのでしょうか?
・亜鉛
日本人に不足しがちなミネラルのひとつである亜鉛。
なんと牡蠣を一個食べるだけで、1日の亜鉛の必要摂取量がクリアできちゃうのです!
牡蠣をたくさん食べる時には、亜鉛のサプリメントはしばらくお休みしましょう。
・カルシウム
牡蠣には、カルシウムも豊富に含まれています。
それだけではなく、カルシウムの吸収を高めてくれるマグネシウムも多く含まれているため、余計にカルシウムがしっかり吸収されるというわけなのです。
・鉄分
鉄分といっても、ただの鉄分ではございません!
牡蠣に含まれるのは「ヘム鉄」といって、からだに吸収されやすい鉄分なのです。
牡蠣にはこのヘム鉄が100gあたり1.9mg含まれており、食品の中ではトップクラス!
さらに酸性のものと合わせるとさらに吸収率が上がるということで、牡蠣にレモン汁をかけるというのはピッタリな組み合わせなのです。
・タウリン
タウリンといえば、栄養ドリンクが真っ先に思い浮かぶ人も多いのではないでしょうか。
タウリンは魚介類に多く含まれていて、牡蠣のヌルヌルした部分に多く存在しています。
牡蠣の栄養素によるからだへの効能は?
栄養豊富な牡蠣には、からだにとって良い効能がたくさんあります。
順番に見ていきましょう!
・二日酔いの予防
牡蠣に含まれるタウリンは肝臓の働きを活発化するので、アルコールの分解を早めてくれます。
そのため、二日酔いの予防にピッタリなのです。
お酒のお供には、牡蠣料理をセレクトしてみてはいかがでしょうか。
・貧血の予防
吸収率の良いヘム鉄のおかげで、女性に多い鉄欠乏性貧血を予防することができます。
鉄分を効率よく補給することで、血液のもとである赤血球を増やして貧血を予防します。
・味覚を正常に保つ
亜鉛をしっかりとることで、味覚が正常に働きます。
牡蠣は一個食べるだけで1日分に必要な亜鉛を摂取することができるので、一度にたくさん食べるよりはコンスタントに少しずつ食べていったほうがからだには良いのです。
・精神が安定する
牡蠣はカルシウムが豊富なだけではなく、体内への吸収を高めてくれるマグネシウムも豊富です。
そのため、イライラしやすかったり精神的に不安定なときに牡蠣を食べると気持ちが落ち着くと言われています。
会社帰りで疲れてイライラしているときは、ぜひ牡蠣を食べてくださいね!
精液への効果
牡蠣に含まれている亜鉛と鉄分。
これらが男性の精巣と前立腺の働きを活性化してくれます!!
1日に3〜4個の牡蠣で1日に必要な亜鉛を取れるということです。
意識的にとれたら、どんどん元気になりそうですね笑
痛風に注意
逆に尿酸値が高い人は痛風に気をつけなければなりません。
牡蠣は100gあたり約170mgのプリン体が含まれており、ややプリン体の高い食品となります。
レバーや他の高プリン体の食品を一緒に摂取してしまうと、1日の基準量400mgを簡単に超えてしまいます。
以下にプリン体含有量の図を載せておきますので、食べ合わせの参考にしてください。
牡蠣の栄養を余すことなく取れる食べ方は?
牡蠣の栄養を余すことなくとるには、やはり貝から剥がしたまますぐ食べる生牡蠣が一番です。
牡蠣に含まれるタウリンやビタミン類は熱に弱いので、加熱をすることで摂取量が少なくなってしまうのです。
生牡蠣に酢やレモン汁などの酸性のものを合わせると、亜鉛や鉄分の吸収率が良くなりますので、ぜひ併せて食べてくださいね。
鍋やスープにした場合には、栄養分が溶け出したスープまで、残さず飲むようにしましょう。
生牡蠣は必ず生食用の牡蠣を使用して、体調が悪いときや疲れが溜まっているときは食べるのを避けるようにしてください。
まとめ
旨味たっぷりの冬の味覚である牡蠣について、栄養や効果・効能を詳しくご紹介してきましたが、いかがでしたか?
牡蠣はさすが「海のミルク」と呼ばれるだけあって豊富な栄養が含まれていました。
また、日々ストレスや疲れを感じていたり、貧血気味で元気がない…
そんな人にはピッタリな食べ物です。
また不足しがちな栄養分である亜鉛も豊富ということで、旬の冬が来たらぜひ食べておきたいですよね。
生牡蠣が不安な人は、わたしのように加熱して食べても十分栄養は摂取できます。
その際も、レモン汁などの添え物は忘れずに用意してくださいね!
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