皆さんの中で「蛾」って言うとどの様なイメージを持つでしょうか?
普段生活している中で比較的目にする事が多いので余り気にしていない方も多いかも知れませんね。
ただ時折、まあまあなサイズの蛾が壁面等に止まっている時ってすごくビックリしません?
私はマンションに住んでいるので階段の踊り場の壁に結構大き目な蛾が止まっている事も少なく無いので不意に視界に入ってしまった時には「ビクッ」となってしまいます。
これが蝶だったら「ビクッ」とする事も無いのかも知れませんが、蛾だとやはりイメージ的に「気持ち悪い」と言うイメージがあるからかも知れません。
そう考えると蛾って蝶に比べると姿かたちは似ているのでかなり不遇を受けている感じがしなくも無いです。
凄くざっくりしたイメージですが、蝶=綺麗、蛾=地味で暗い、と言うイメージがあります。
まあ、実際の所は蛾でも綺麗な蛾はいるので一概には言えないのですが、上記の様なイメージもあながち間違いでは無いのではないでしょうか。
てな訳で、今回は「蛾」について諸々ご紹介していきます。
目次
蛾の生態
まず初めに蛾の生態から話を始めていきましょう。
蛾とはチョウ目に分類されており、蝶とは同じ分類になります。
また「チョウ目」と言うのは「ガ目」や「鱗翅目」なんて言い方もします。
因みに日本にいる蝶の種類数は約250種と言われていますが、蛾は約5,000種以上とも言われており、圧倒的に蛾の方が数が多い事が分かります。
一般的に蛾は夜行性であると言われていますが、上記の種類数を見て頂いて分かる様に種類数が多いので全部が全部その限りではありません。
これだけ種類が多いのでチョウ目と言う分類から〇〇科と言う形に枝分かれしていくのですが、姿かたちが様々でかなり奥が深い昆虫です。
「蛾」と一括りに言っても皆さんがイメージする様な形の蛾から、てんで違う一見蛾に見えない様な種類の蛾まで存在し、多種多様なんですよね。
蛾の幼虫って皆さんご存知の様に毛虫や芋虫、シャクトリムシなんかが蛾の幼虫ですよね。
蛾の成長段階を順に追って説明していくと、卵→幼虫→蛹→成虫と言う順番の完全変態になります。
蛾の種類
では次は蛾の種類に関してご紹介していきたいと思いますが、上記項目でもお伝えした様に蛾の種類は膨大な数になります。
勿論、全部が全部紹介出来ないので主だった種類で比較的よく見掛ける事が出来る数種を簡潔にご紹介していく事にしましょう。
①オオミノガ
分類:チョウ目ミノガ科
特徴:所謂「ミノムシ」の成虫として知られている。
②ノシメマダラメイガ
分類:チョウ目メイガ科
特徴:幼虫は米や麦、はたまたチョコレートまでも食害するので害虫とされている。
③マイマイガ
分類:チョウ目ドクガ科
特徴:約10年周期で大量発生すると言われている、また孵化したばかりの幼虫は毒針毛があり、触るとかぶれたりする恐れがある。
④イラガ
分類:チョウ目イラガ科
特徴:素手で幼虫に触ってしまうと激しい痛みを感じる、幼虫のトゲには毒がある。
他にもよく見掛ける種は数種存在するかも知れませんが、よく見掛ける種及び個人的に特徴があると思う種をピックアップしました。
上記の種は全体数から見ると極々一部ですが、他種に興味が出てきた方は色々調べて貰うと面白いかも知れませんよ。
蛾の寿命
蛾の寿命に関してですが、一般的には平均で2ヶ月前後と言われています。
勿論、種類によって若干異なってくるので一概には言えませんので、「平均」と言う言い方をさせて頂きます。
成虫になった段階からカウントするとそれこそ1週間程度で寿命が尽きてしまう種もいます。
また、卵の状態で越冬する種等も存在し、どこからカウントするのか、と言う所でも寿命の幅は若干異なってきます。
蛾の食べ物
だいたいの蛾の食べ物は花の蜜であったり花粉・樹液等を食料としています。
ここらへんはチョウとそんなに変わりありません。
ただ一部の蛾の種類では成虫になると餌を一切取らないで、幼虫時代に蓄えた栄養だけで過ごす種類も存在します。
これは成長時に口が退化する事によって起こり得る現象です。
蛾は種類が豊富なだけに食性は様々と言う訳ですね。
蛾の鱗粉には毒がある?
まず最初に鱗粉が持つ役割を簡単に説明しておきましょう。
鱗粉が持つ役割は以下になります。
①羽の模様を彩る為
②水を弾く為
③香りを放ちメスを引き寄せる為
④体温調節の為
以上4点が鱗粉が持つ役割です。
そして鱗粉に毒があるのか?と言う点に関しては殆どの種では毒は存在しません。
極一部の種で毒を有していますが、これは幼虫時に「毒針毛」と言うものを有している種で成虫になってもそれが残っている場合があります。
まあ、結論から言うと幼虫であろうが成虫であろうが無暗に触らない、と言う事ですね。
ハチドリに似た種がいる?
ハチドリと言えば世界最初のグループに属する鳥の総称ですが、非常に小さな鳥です。
このハチドリに似た種が存在する事をご存知でしょうか?
それは「オオスカシバ」と言われる蛾なんですが、そのフォルムはとても蛾には見えません。
上記の様にハチドリに間違われたり、はたまたスズメバチにも間違われる事もしばしば。
ホバリングしながら花の蜜を吸う姿等、本当にハチドリの様です。
ホバリングで蜜を吸う♪
ただ、ハチドリ自体は日本に生息していないので悪しからず。
まとめ
蛾についてここまで記載してきましたが、何より種類の多さにビックリですよね。
数が多いと言う事は見た目も様々ですし、一見蛾に見えない種も沢山います。
上記のオオスカシバもそうですが、この見出しの画像のような、まるで扇子の様な羽を持つ「ニジュウシトリバ」なんて言う種の蛾も存在します。
この様に蛾は種類が多いので今迄知らなかった色んな発見をもたらしてくれるかも知れません。
蛾を気持ち悪いと言わず、興味を持って色々調べてみると色んな発見があるかも知れませんよ!?
以上、蛾の寿命は?食べ物・種類・鱗粉の毒・ハチドリに似ている種を解説でした!!
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