ヒラタムシという昆虫を聞いたことがあるでしょうか。
見たことがあるという方なら当然名称もご存知かと思います。
聞いたことがないという方なら、見ていたとしても記憶にはないでしょう。
ほとんどの方があまり聞いたことがないと思います。
でも、これを機にぜひヒラタムシという昆虫の存在を知ってください。
なぜならこの昆虫、食品害虫らしいのです!
食品はとても大事です。
命あるものは食事をしないことには生命の維持ができませんよね。。
人の場合はヒラタムシによって食害を受けてもほかの食べ物があると考えてしまいます。けれど、それでよいのでしょうか。
目次
ヒラタムシの生態
ヒラタムシとはヒラタムシ科やホソヒラタムシ科に属する甲虫の総称とのことです。
ということは、ヒラタムシのお仲間はいっぱいいるのかもしれませんね。
自然界でのヒラタムシは朽ちた木や樹木の皮の下などに生息しています。
褐色系の体色をして、成虫でも体長は2から3ミリ前後です。
幼虫の時は乳発色かやや黄色がかった白っぽい色で、大きさは4ミリ程度です。
これだけを知ると幼虫の時の方が発見しやすそうですね。
しかし穀粉などを食するようなので、場合によっては成虫の方が発見しやすそうでもありますね。
ヒラタムシの成虫は飛ぶことはありませんが、歩行速度が速く壁などをよじ登る能力に長けているそうです。
飛ばなくても捕まえるのは難しそうです。
ヒラタムシの種類
前の項目でも触れましたが、ヒラタムシは総称なので○○ヒラタムシとつくお仲間がいっぱいいそうです。
とくに有名なのがノコギリヒラタムシと言われています。
穀粉に限らず、お菓子などにも付着していることがあります。
食べ残す時はしっかりと封をしておきましょう。
ヒラタムシは食品にできたカビなども食しているとも言われています。
カビまで食してしまうとは、かなりの強者です!
ノコギリヒラタムシのほかには、オオメノコギリヒラタムシというものが存在しています。
基本、世界中どこにでも生息しているらしいのですが、日本では沖縄に生息しています。
カクムネヒラタムシも世界共通、どこにでも分布、日本中どこにでも分布しています。
フタトゲホソヒラタムシは日本の南の方で見られているようです。
名前はそれぞれ違いますが、おおむね体調は2から3ミリで褐色、ないし茶褐色の平たいボディです。
幼虫の発生原因
ヒラタムシの幼虫は高温を好みます。
外にいるヒラタムシは隙間さえあれば簡単に室内に入り込んできます。
そこで高温な場所に置かれた開封済のお菓子やコメ、粉ものなどに入り込み繁殖していくと考えられます。
ヒラタムシの幼虫はカビも食してしまうため、そういった場所にある食べ物は格好の繁殖場と考えられます。
また幼虫は豆類についていることが多く、潜んでいると知らずに室内に持ち込み、そこから被害が広がっていくこともあります。
ヒラタムシの害
ヒラタムシによる食害はだいたいが幼虫の時に起こります。
成虫になると食害を起こさなくなる種類もいるので、ここではだいたいという言い方をさせていただきます。
成虫による食害も幼虫の時と同く、穀粉やお菓子、豆類などにわいて広がっていきます。
高温を好む虫の場合は寒さに弱いこともあるのですが、このヒラタムシは寒さにも強いため、1年中被害を受けてしまいます。
一般家庭ではあまり大事な被害にはならないケースが多いのに対し、工場や倉庫などの場合、一度大量発生してしまうとほかにも被害が広がる危険性があります。
ヒラタムシが発生してしまった食品は使えませんので、処分するしかありません。
ヒラタムシの駆除方法
ヒラタムシの駆除には発生源をとにかく見つけ、そこを徹底的に駆除する必要があります。
種類によってはヒラタムシはタンスなど木製の家具などに発生することがあります。
その場合、近くにヒラタムシの餌となっている食べ物があるはずなのです。
それはお米かもしれませんし、粉ものかもしれません。
お菓子の食べこぼしでも発生してしまいます。
そういったものを発見し、処分したのち、掃除機などで徹底的に吸い取ります。
その後、エアゾール剤などで駆除します。
ここまですればたいていは発生を防ぐことができますが、それでもおさまらない時は専門の業者に依頼しましょう。
個人宅程度であれば市販の殺虫剤で駆除できますが、工場や倉庫など広い範囲の時は専門業者に相談するのもよいでしょう。
まとめ
一般家庭ではあまり……と言いましたが、食べ残しをそのままとかこぼしたままにしておくなどは、やはりしない方がいいでしょう。
小さい虫が衣服についてもあまり気にしませんし、気づかないことの方が多いです。
しかしヒラタムシの場合は寿命が1年、居座られてしまったら最悪です。
自分たちの餌はここにはないと知り出ていってもらうしかありません。
あまり使わない粉ものなどはしっかりと密封するか冷凍庫などに入れて保管することをお勧めいたします。
お菓子なども小袋サイズで食べきれるものを意識して買うなど、些細なことからコツコツしていくことで、食害を起こす虫の侵入を防げるのでは……と感じました。
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