ウォーキングをしていると道端に沢山の雑草が生えている事がありますが、中でも犬の尻尾を連想させるエノコログサはご存知でしょうか?
細長い茎の先に付けた穂先が可愛らしくて、子供の頃は摘んで持ち帰り猫と遊んだ記憶がありますが、なんとこのエノコログサ、食べられるようですよ!
また、花言葉もあるようです!
今回は、エノコログサは食べられる?花言葉や種類・特徴などについて解説いたします。
目次
エノコログサの特徴
エノコログサは夏から秋にかけてブラシ状の花穂をつける事が特徴的であり、イネ科・エノコログサ属に分類される一年生草本の植物です。
日当たりの良い畑や道端、又は荒地に普通に生えており、草丈は40cm~70cmほどで、細長い茎の先端には花穂が付き、葉は細長い楕円形で薄く尖り、イネ科と言っても稲よりは幅が広めです。
ブラシ状の花穂は、風邪に軟らかくなびく姿がイヌの尾に似ており、漢字で表わすと「狗(犬)の尾の草」となる事から「イヌッコロ草」と呼ばれ、これが転じて「エノコログサ」となったようです。
また、エノコログサの花穂を猫の前で振ると猫がじゃれ付くことから「猫じゃらし」の別名を持ち、こちらの方が知名度は高いと思われます。
猫が、、大興奮♪♪
エノコログサの種類・仲間
エノコログサはイネ科の仲間であり、交配しやすい事から変種が多く代表的な種類は以下の4種類になります。
・ハマエノコログサ
海岸に生えており、草丈は5cm~20cmとエノコログサよりは低く、地表を這う事と花穂や茎、或いは葉が短くて硬い事が特徴的です。
・ムラサキエノコログサ
草丈はエノコログサと変わりなく、20cm~70cm程に伸び、茎や葉の中脈が赤紫色を帯びる事が特徴的です。
また、花穂は剛毛で紫色に染まります。
・アキノエノコログサ
草丈は50cm~80cmとエノコログサよりも高く、花穂の先は垂れています。
花期は8月~11月とされています。
・キンエノコログサ
草丈は30cm~80cmあり、花期は8月~10月とされています。
付け根に黄金色の剛毛が多数密集しており、花穂に光が当たると金色に見えます。
また、エノコログサの種類では小穂が一番大きいのが特徴的です。
代表的な4種類を挙げて見ましたが、この他にも様々な種類があります。
特にオオエノコログサは、草丈が100cm~120cmもあり、粟とエノコログサの自然雑種とされている事から穀物でもある粟の祖先とも考えられています。
エノコログサの花言葉は?
植物にはいくつかの花言葉があり、その花言葉に因んだ贈り物を選んだりしますが、エノコログサにも花言葉があります。
日本では、エノコログサの別名に猫じゃらしの名が付いており、猫がじゃれて遊ぶ事から「遊び」の花言葉が付いています。
また、「愛嬌」と言う意味もありますが、猫が遊んでほしがる可愛い仕草をイメージした事から付いたとされます。
花言葉は日本だけでなく西洋にもあり、エノコログサに対する西洋の花言葉は、「Sporting(スポーツ)」、つまりスポーツマンらしい、又はスポーツ好きと言う意味ですが、もともとSportには「戯れる」、「遊ぶ」の意味もある事から敢えて「遊び」と訳されているようです。
エノコログサの食べ方!
エノコログサはイネ科なので基本的には穀物であり、粟などの原種になります。
現在は食用になっていませんが、その昔、飢饉の頃にはカラスムギと共に食用としていた時代もあり、特にオオエノコログサは粟に近い為、よく食用として用いられたと言われています。
食べ方としては、穀類なのでやはり、先ずは乾燥することから始めます。
数日たって乾燥したエノコログサは、しごいて脱穀します。
次にフライパンに乗せて乾煎りし、薄っすらと色付き胡麻状になったら塩を一つまみ振って食べます。
また、天ぷらやお茶にしても美味しいようです。
特に炒ったエノコログサをお茶にして飲んだ場合、麦茶やそば茶のような味になり美味しいと言う人もいるようです。
体にも良さそうですから機会があったら是非試してみてはいかがでしょうか!
花粉にアレルギーはある
植物にはアレルギー症状を引き起こすものもあり、近年では春だけでなく秋も花粉症で悩む人も多いようです。
特にイネ科の植物は花粉症の一種に含まれており、春から秋にかけて花粉症の原因にもなり、公園や住宅街でも拡散することから気づかないうちに吸い込んでいる場合が多いです。
中でもキンエノコログサの花粉は、属は違いますが同じイネ科の花粉によく似ており、その症状も目の痒みや腫れといった目の周りの症状が現れやすいとされています。
その為、空気が乾燥しやすい8月~10月頃は、アレルギー症状が出やすい為、ウォーキングやランニングなどを行う場合はメガネをかける事をおすすめします。
まとめ
エノコログサは、俗に言われる猫じゃらしの事であり、長い茎の先に付いた花穂が可愛らしい為、子供達にも人気がありますよね。
また、植物には花言葉がついておりエノコログサにも「遊び」や「愛嬌」といった花言葉がついています。
まさに仔猫と子供たちのじゃれ合う姿にピッタリな花言葉ですし、可愛らしい花穂が風邪に吹かれて揺れている姿もイメージ的には合いますよね。
そんなエノコログサは、イネと同じように脱穀して乾煎りする事で食用になると言う事です。
アレルギーの心配がない人は、試してみてはいかがでしょうか。
以上、エノコログサは食べられる?花言葉や種類・特徴についての解説でした。
よかったらこちらの記事もどうぞ♪
→ドクダミの根っこは食べれる?深さや効能・駆除方法も解説
→ドクダミは雑草だけど焼酎や虫除けに使える?匂いの取り方も解説