モモンガ
と聞くと、体を広げてパラグライダーのように木から木へと乗り移る、あの姿を思い浮かべますね。
ムササビと同じイメージを持つ方が多いと思います。
モモンガは、ムササビより小さいです。
目次
モモンガの生息地
モモンガは、世界中で生息しており、ヨーロッパからアジア、オーストラリア、北米大陸の山地、森林に住んでいて夜行性で昼は巣穴で休み、夜になると木から木へ飛んで移動します。
その種類は、15属45種類に分かれています。
体長は、15センチから20センチ、尻尾が10センチ以上20センチほどで、モルモットより少し小さい大きさです。体重も200gとかなり小柄な動物です。
目がくるっと大きいのが特徴です。
ついムササビと間違えそう・・・という方は、モモンガをネットで見てみてください。愛らしい顔です。
余談ですが、ムササビは日本の古来種でモモンガは世界に生息しており、飛ぶ飛距離は、ムササビが100メートル以上に対してモモンガは、数十メートルです。
ちなみに、日本で飼育可能なモモンガは「フクロウモモンガ」と「アメリカモモンガ」です。
モモンガの食べ物
かわいいモモンガですが、何を餌としているのでしょう?
モモンガの種類によって変わりますが、草食系としては、米や木の実、果物、野菜、肉食系としてはミールワームやコオロギ、鶏のささ身を食べます。
夜行性なので、朝に餌を準備するのではなく、夕方か夜に与えましょう。
モモンガは、小柄な動物です。野菜(ニンジンやサツマイモ)や果物(りんごやみかん)、ミルワームやコオロギなどバランスよく与えてください。人工的なペレットフードもあります。
個人差があり、野菜を嫌うモモンガもいますが、栄養が偏らないようにしてあげましょう。さらに量は、少量しか食べません。
あれ?食べたかな?と思うくらいです。
食べ残しは、しっかり朝には片付けて、清潔な環境を保ちましょう。
モモンガの匂いがきつい?
では、匂いのお話ですが、モモンガって匂いがきついのでしょうか?
手のひらにのるサイズのモモンガ、大きな瞳、かわいいしぐさ、可愛いの一言に尽きます。
ただね、可愛いだけではないのが動物の世界です。
モモンガの最大の悩み、それは匂いかもしれません。
もちろん、種類に差があり、フクロウモモンガが匂いがきついといわれています。
それには、訳があります。
縄張り意識が高く、縄張りを分かりやすくするために、オスの場合、おでこ、腕、胸、メスの場合、胸、肛門などにあるにおいの元、臭腺があり、この臭腺から匂いを出します。
もちろん、匂いを縄張りにつけて回るので、飼う際には注意が必要です。
さらに、糞尿のにおいもきついので、ケージを清潔に保つことがにおい対策です。やっかいなのが、ケージに捕まって糞尿するのでケージ自体が汚れます。もちろん、ケージの外や中も汚れるので、気をつけることです。
難しい話ですが、匂いに敏感な方にはモモンガをおすすめできません。可愛いだけでは、モモンガと長くお付き合いできません。
モモンガはなつく?
かわいいモモンガ、懐いてくれたら、掃除の苦労も救われますね。
モモンガは懐いてくれるのでしょうか?
懐きやすい種類で言えば、フクロウモモンガは懐きやすいです。
懐かせたいのなら、やはり幼いうちから飼ってあげるほうがいいでしょう。さらにオスのほうがなつきやすいです。
懐かせる方法は、飼い主の匂いを知ってもらうことです。例えば、飼う方が使っているタオルなどを利用しましょう。コミュニケーションも大事です。同じ目線で優しく話しかけてあげましょう。
名前もたくさん呼んであげると、自分の名前を認識して近寄るようになります。
上から目線は、モモンガに警戒心を与えますので、威圧感のないように接してあげましょう。
個人差もありますので、すぐに懐かないかもしれませんが、根気強く距離を縮めるように時間の積み重ねが大事です。
これはものすごく可愛い♪
モモンガの威嚇
モモンガは、実は警戒心が強い動物です。
慣れないうちは、威嚇して嚙んだりします。
環境が変わった直後は、無理に距離を近づけたりしないで様子をみましょう。
ケージもストレスを感じないように広めで、夜行性なので昼はなるべく静かな環境のところで飼ってください。
ストレスが続くと、いつまで経っても慣れることはありません。威嚇すると、嚙んだりしますので餌や掃除のときは気をつけてください。
赤ちゃんの威嚇!!
モモンガの鳴き声
モモンガは鳴きます。
ただ、鳴き声でどんな状態か、わかります。
ギーギーと鳴いているときは、緊張したり、警戒している証拠です。何に原因があるか調べて対応して、ストレスの元を軽減してあげましょう。
逆にかわいいキャンキャンした声は、発情期のオスの声です。
シューシューとした甘えた鳴き声やククク、みたいな鳴き声は嬉しいときです。
モモンガの鳴き声は、鳴き方でも気持ちが違いますので、気持ちを汲み取ってあげましょう。
鳴き声は、個人差がありますが、大きな声で近所迷惑になる!まではいきませんんが、夜に鳴き続くと、眠れません。
夜行性なのである程度の鳴き声は、覚悟しましょう。マンションなどは、念のため防音をおすすめします。
まとめ
かわいいモモンガ、癒されること、間違いなしです。
ただ、匂いや鳴き声、嚙まれるなど飼う上で納得して飼う必要があります。
夜行性なので、私たちが寝るころが、一番活発な活動時間かもしれません。お互いストレスなく過ごせるようにしましょう。
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