ウインナー、ソーセージ、フランクフルト、ハムと並べ、違いを語るとしたらしっかりと語れるでしょうか。
ざっくりとハムだけは説明できると思うのですが、ウインナーやソーセージ、フランクフルトの違いはできない、という方が大多数のような気がします。
筆者としてはフランクフルトと聞くと高級感が増し、ソーセージと聞くと庶民的なものというイメージがあります。
ウインナーに関しては、皮なしであったり赤色のものがあったりとバリエーションが豊富なので、使用目的で選択の幅が広がる使い勝手のいいもの……という印象です。
しかし見た目は同じ、色や大きさの違いはありますが、基本の形は同じですよね……
となれば、製造過程で違ってくるのでしょうか。
それとも発祥の地で違うのでしょうか。
違いはわからないけど、敢えて調べることのほどでも……というものは世の中にたくさんあると思います。
きっとこのウインナーに関してもそのひとつのように思えますが、こうして調べるきっかけを得たのですから、とことん調べてみようと思います。
目次
ウインナーとは?
結論を先にいうと、ウインナーはソーセージの一種なのだそうです。
ウインナーという言葉はオーストリアの首都ウィーンのという意味の形容詞になるようです。
またウインナーの製造方法は塩漬けした肉に香味料を加え、腸詰めにしたものを燻製にしたりボイルしたりしたもので、オーストリアのウィーンが発祥と言われています。
さて、ここで余談ですが、ウインナー・コーヒーというのをご存知でしょうか。
コーヒーの上にホイップクリームが乗っている飲み物です。
こちらも発祥の地がオーストリアのウィーンなんですよ!
ほかにはウインナー・ワルツというものもありますよね。
こちらも19世紀ごろウィーンから広まったと言われています。
ウインナーとつくものが結構ありますね。
だとすれば、ウインナー〇〇とつくものはウィーン発祥である可能性が高いかもしれません。
ソーセージとは?
ソーセージとは、鶏肉や豚・羊などの肉を塩漬けにして香味料を加えたものを腸詰にして燻製にしたりボイルしたりしたものを言います。
そうすることによって保存が保てるからだそうです。
前の項目で、ウインナーはソーセージの一種と言いましたよね。
どう区別をするのかというと、日本では明確な基準があるようです。
ウインナーは太さ20ミリ未満で羊の腸を使ったもの、となっています。
加工過程は同じでも使う腸の種類や太さで違ってくるんですね。
そうなってくると、次の項目にあるフランクフルトもそうなのではないかと想像できますよね。
フランクフルトとは?
はい、フランクフルトもソーセージの一種です。
日本では太さが20ミリ以上36ミリ未満のもので、豚の腸を使ったもののことを指すようです。
名称はドイツのフランクフルトからきています。
見た時の区別としては、太いソーセージはフランクフルトと思ってほぼ間違いないと思います。
縁日などの屋台で売っているあれです。
串に刺さって太くて食べ応えありそうでつい買ってしまいますよね!
ハムとは?
ハムとはなにか。
燻製にした肉の塊を薄くスライスしたものが定番ではないかと思います。
多分ですが、もしかしたらスライスした状態をハムと思っている方もいるかもしれませんね。
実は、豚肉または猪の肉の塊を塩に漬けたのち燻製にしたものをハムと言います。
スライスしていようがしてなかろうが、それは食べ方の問題でどういう切り方をしても加工過程がそうであればハムと呼ぶようです。
そのため、骨付き肉をハム作りと同じ加工をすればハムとなります。
生ハムは燻製した後、加熱はしません。
ロース肉を使いハムを作ればロースハムとなりますが、これは日本独特のものであり、一般的なハムとは別なものとされています。
ほかにプレスハムも日本独特なものとなっています。
端的にこれらの違いは?
ウインナー・ソーセージ・フランクフルトの違いは、太さが違うと覚えるとよいでしょう。
微妙なサイズの時はまとめてソーセージと言ってしまえば間違いありません。
そもそもウインナーもフランクフルトもソーセージの一種なのですから。
ハムは日本独特のものがあり、世界中にあると思ってしまうと恥ずかしい思いをしてしまうかもしれませんので、ボンレスハムと生ハムのことを世界共通のハムと覚えるとよいかもしれません。
ちなみに、魚肉ソーセージや魚肉ハムは日本だけなので、ソーセージやハムと区別されることが多いです。
まとめ
ソーセージと言わないと世界では通用しないのですね!
まさかウインナーもフランクフルトも日本独特の名称だったとは……!
ややこしいので、ソーセージで統一していただきたいくらいです。
それ以上に驚いたのがハムです。
ロースハムって日本だけだったんですね。
ボンレスハムに比べ安価なので、ハムといえばロースハムがもしかしたら日本ではメジャーかもしれません。
ボンレスハムはお中元やお歳暮で頂いてはじめて食べたという方もいるのではないでしょうか。
だとすれば、喜ばれる贈り物ということですよね。
なにかの時の参考になれば幸いです。
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