日本語は奥が深いです。
日本は島国で、中国からの文化交流はありましたが、独自の文化が発達しました。
ひらがな、カタカナ、漢字があり、その組み合わせは多様です。
特に同じ読み方をする漢字でも意味が違うものがあります。
果物の柿に対して海の牡蠣
会社に帰る意味の「帰社」、交通手段の「汽車」
状態と上体や箸と橋など同じ読み方ですが、意味も使い方も違いますね。
会話の中ではなんとなく、ニュアンスでこんなことだろうとわかりますが、漢字はややこしいです。
そんな漢字で「踊る」と「躍る」があります。
目次
踊ると躍るの意味は違う?
おなじ「おどる」と読みますが、意味が違うのでしょうか?
違うのならどう違うのでしょうか?
うーん??同じ動作を表す漢字に見えますね。
しかも改めて考えたことがあるでしょうか?
でもね、漢字が違う以上、やはり意味も変わってきます。
「踊る」の方は、簡単にいうとダンスのようなものです。ある決まりにそって踊ることです。
ほかには、他人に操られ、行動するという2つの意味があります。
一方「躍る」は簡単に言うとジャンプです。思いっきり飛び上がるという意味です。
さらに激しく揺れ動く、喜びや期待で鼓動が激しくなるなどの意味が挙げられます。
使い分けや例文は?
では、実際に「踊る」と「躍る」の使い方を見ていきましょう。
踊る
●ダンスを踊る
●心が踊る
●他人のうそに踊らされる
躍る
●チームの勝利に躍り上がる
●希望に心が躍る
●馬が躍っている
などが例文に挙げられます。
おなじ「おどる」ですが 、踊るのほうは、心情的にマイナスのイメージ、他人に振り回されて、疲れたり、被害を被っている感じがしますが、躍るは、心の喜びを表現することにも使われます。
「踊る」で連想するのはドラマ「踊る大捜査線」ではないでしょうか?
ここで使われている「踊る」は、他人に翻弄される、組織に翻弄される、ような意味があるように感じます。あくまでも私の意見ですが・・・・。
同じ漢字でも使い方が違いますね。
踊る・躍るの類義語
では、「踊る」と「躍る」の対義語をそれぞれ見ていきましょう。
踊るの類義語
まず、踊るの類義語ですが、ある一定の決まりの元に動く、踊ることです。
類義語は、ダンス、演舞や舞、舞踏、舞い踊る、舞い遊ぶ、乱舞、などです。
盆踊りもそうですね。
躍るの類義語
では、力強さを感じる躍るという漢字の類義語ですが、
跳躍、跳ねる、飛躍、飛ぶ、飛び上がる、飛び跳ねるなどがあります。
踊るの類義語は、さまざまな動作をしながらある一定のリズムで動くイメージで、躍るの方は、上に向かって飛ぶ、目標に向かって行動するイメージがありますね。
踊る・躍るの対義語
では、対義語はどんなものがあるのでしょうか?
まずは、「踊る」の対義語ですが、はっきりと記載は在りませんが、止まった状態、停滞、休止、静止などが考えられます。
さらに歌うも対義語です。つまりは、ある一定の動作をやめてその場で、踊るに変わるものをするという対義語です。
「躍る」は、心情で表す対義語としては、落胆、消沈、落ち込むなどで動作では、静止、止まる、やめるなどの対義語が考えられます。
実際には、はっきりした記載がありません。
あくまでも参考にしていただければ幸いです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
普段、漢字の使い方、意味をしっかり考える機会は少ないと思います。
学生のときは、この意味はこうで、漢字も違う・・・なんて熱心に勉強していましたが、私たちには、パソコンという賢い道具ができてから、パソコンが意味を拾って漢字に変換してくれるので、あまり考えなくなりましたね。
たまに、字を書くときに、あれ?と漢字を忘れることも多くなりました。
この機会に漢字の奥の深さを、意味の違いに目を向けてみるのもいいですね。
漢検が盛んになってきているのは、やはり漢字文化を忘れないために注目されているからかもしれませんね。
よかったらこちらの記事もどうぞ♪
→「桜肉」「牡丹肉」「紅葉肉」「柏肉」は何の肉?なぜそう呼ぶの?