オコゼと聞くとどうしてもオコゼの唐揚げを思い浮かべてしまう筆者ですが、そういう方も意外と多いのではないでしょうか。
今回は、オコゼの調理方法ではなく、オコゼの種類や毒針についてまとめていきたいと思います。
オコゼと一言でいっても、それにりの種類が存在しているようです。
食事ではなくオコゼを飼育として考えている方にとっては、どんな種類がいて、どれくらいの価格で手に入るのかが気になるところですよね!
できるだけそのあたりを中心に調べまとめたいと思います。
目次
オコゼは何種類くらいいる?
オコゼと一言で言いましても、実はオコゼでもハオコゼ科、オニオコゼ科に分類され、その中に属する個体のオコゼがおります。
その中から、代表的なオコゼをピックアップして、それぞれについてまとめますね。
・オコゼの種類① ヒメオコゼ
生息地
日本では相模湾や新潟に生息しています。
特徴
体長は最大で15センチほどまで成長します。
岩山に寄り添い、底の砂などに生息しています。
背ビレには毒を持ったトゲがあり、腹部が赤っぽいのが特徴です。
あまり食用の対象にはならないようです。
販売価格
平均3000円前後で販売されているようです。
・オコゼの種類② オニオコゼ
生息地
太平洋と日本海、東シナ海に生息する暖海性の生き物です。
沿岸から水深200メートルまでと生息範囲が広いが、ほとんど泳ぎ回ることはせず海底にいます。
特徴
肉食で、小魚を主食としています。
捕食はとても素早いらしいです。
体の色を利用し砂や石に擬態します。
その体色は褐色系が主体で、体長は20センチほどですが、稀に29センチほどまでに成長する個体もいます。
食用としては一級品で、唐揚げや刺身などで食されることが多いです。
近年はオニオコゼの生息数が激減し、養殖もおこなわれているようです。
販売価格
オニオコゼは高級魚で食用として高価なものとされています。
しかしそんなオニオコゼですが、食用としての販売価格はキロ単位で2000円強ほどのようです。
・オコゼの種類③ カゴシマオコゼ
生息地
内湾域に生息し、日中は岩の陰などに隠れて過ごしています。
鹿児島、徳島などに生息しています。
特徴
体は細長く、体色は白や黒が多いようです。
体長は約12センチほどです。
一瞬、ただの棒にしか見えないこともあるので、直接観察するにはしっかりと見定めることが必要なようです。
販売価格
なかなか自然界でも目撃できるチャンスが少ないためか、5000円前後とややお高めで販売されているようです。
しかしどこでても入手できるわけではないので、下調べや問い合わせが不可欠であると感じました。
・オコゼの種類④ ハオコゼ
生息地
関東から西日本にかけて生息、日本以外だと朝鮮半島などで生息しているようです。
特徴
体長はだいたい7~10センチほどで、オレンジ色をしたヒレや尾をしているため、オコゼの中では鮮やかです。
また地域によって呼び名が違ってくるのも最大の特徴なのではないでしょうか。
ハオコゼは基本的には食用として流通はしませんが、地域によっては水揚げさけけば市場に出回ることがあるようです。
食べ方は一般的な唐揚げですが、変わった食べ方としては鍋に入れることもあるようです。
気になる方は市場などを定期的に覗いてみるのもよいかもしれませんね。
販売価格
大きさで価格が変わってくるようです。
一番小さいもので500円から販売されているようです。
ただ入荷待ち状態になることが多いようなので、あらかじめご予約などされた方がよいと感じました。
・オコゼの種類⑤ あごひげオコゼ
生息地
日本では琉球列島、またインドから太平洋にかけて生息しているようです。
日本では絶滅危惧種指定になっているようなので、自然界で見ることができるのは稀かもしれませんね。
特徴
体長は10センチ、珊瑚近くで生息しているようです。
顎の下に白いヒゲがあるのが最大の特徴で、このヒゲがあるために「あごひげ」と命名されたのではないでしょうか。
体色は褐色、動きがほかのオコゼと違い、可愛らしい動きをすることからオコゼ好きの中では人気が高いようです。
販売価格
日本では絶滅危惧種に指定されているためか、販売価格はわかりませんでした。
オコゼの旬
オコゼは場所によって多少の旬時期がことなりますが、おおむね、春過ぎから夏が旬とのことです。
ただ夏場でも種類によっては産卵時期にあたるため、食するなら8月頃は避けた方がよいというご意見もみかけました。
美味しくいただくなら、春から初夏あたりがよいのかもしれませんね。
毒の強さは?
オコゼの持つ毒の強さをより詳しく証明した記事を見つけることはできませんでしたが、刺されるとかなりの激痛に悩まされるようです。
しびれやショック状態にもなるようなので、体調の良し悪しではもしかしたら死の危険もあるかもしれませんね。
もし刺されたら適切な処置をしてもらうため、病院にて手当をうけましょう。
サザエに刺すとこうなります・・・
まとめ
オコゼは不細工で毒持ちですが、唐揚げにすると本当に美味しいですよね!
オコゼと呼ばれているものすべてが食べられると思っていたのですが、そうではないことを知りました。
釣りをしない人にとっては市場に並ばない限り目にすることも購入することもありませんので、ご存知なかった方もいるのではないでしょうか。
今後はオコゼの旬を踏まえ、食する季節も気にかけてみようと思います。
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