普段何気なく外を歩いているだけだと余り気付く事が無いかも知れませんが、道端には色々な植物が自生していますよね。
雑草と一括りにされがちですが、キチンと各々に名前があり中にはとても綺麗な花を咲かす植物も存在しています。
中には食べられる雑草もあったり、はたまた薬用として活用される雑草なんてのもあります、すなわち薬草ですよね。
まあ今回ご紹介しようと思っている植物も「雑草」カテゴリーに属しているのは属しているのですが、綺麗な可愛らしい花を咲かします。
ただ可愛らしい一面だけを覗かしているだけでは無く、草むしりの対象と考えた場合には少し厄介な存在に変わります。
結構繁殖力が強いので気付いたら地面を覆っている、なんて事も。
「それでなんちゅー名前の草や」と言うツッコミがきそうなので、そろそろ本題に入りますが、今回ご紹介するのは「カタバミ」についてです。
名前だと聞くと「?」ってなるかも知れませんが、画像等を見ると「あー」となるのでは?
ではではカタバミについての諸々を下記よりご紹介していきます。
目次
カタバミの原産地
では最初はカタバミの原産地から見ていきましょう。
原産地に関しては種類によって若干の違いがあるものの主に南アフリカやアメリカである、と言われています。
現在では世界各地でごく普通に見られる種となっていますが、勿論日本でもご承知の様に自生しております。
カタバミにも数種存在しているのですが、種類に関しては下記項目でお伝えしますが、日本でよく見られるカタバミは黄色い花を咲かせるカタバミになります。
この黄色いカタバミは古来より日本に自生していたと言われています。
あ、勿論ですが日本に自生しているカタバミは黄色の花を咲かせるタイプだけでは無いのでその点は悪しからず。
これが違う地域になってくると種類が異なるので花の色も変わったりします。
結構ワールドワイドな存在ですね。
カタバミの種類
ここからはカタバミの種類についてご紹介しましょう。
主だった種類をピックアップしますが、先程より記載しているカタバミ以外をご紹介していきますね。
ムラサキカタバミ
南アメリカ原産であるものの、日本にも帰化しており定着している種。
日本へは江戸末期に観賞用として入ってきたと言われています。
観賞用で入ってきたにもかかわらず、今となっては厄介者扱いされている一面もあります。
②オッタチカタバミ
なかなか珍妙な名前ですが、従来(従来って言い方が適切かどうか不明ですが)のカタバミに非常に似た種です。
オッタチカタバミは北アメリカ原産の帰化種になります。
カタバミとの識別方法は、オッタチカタバミの方が白い毛が多く托葉が小さくて目立たない所が違うと言われています。
③ベニカタバミ
南米原産、花の色が濃いピンクっぽい綺麗な色です。
よく似た種に「イモカタバミ」と言う種があります。
イモカタバミも花の色がピンクで双方、綺麗な色の花をしています。
掻い摘んでの紹介になりますが、ここに紹介していないカタバミも含めてですが、カタバミ科は全体的に花の色が綺麗だと思います。
カタバミとオキザリスは同じ草?
カタバミについて興味をもって色々と調べていくと「オキザリス」と言う種に辿り着く事があるかと思います。
このオキザリスと言うのはカタバミと同じなのでしょうか?
そこの所をお伝えしたいと思います。
オキザリスとは端的に説明すると、カタバミ科カタバミ属に分類されている植物の事を指し、世界で見ると300種程分布していると言われています。
カタバミ科カタバミ属の中で花のサイズが大きくて綺麗な物を「オキザリス」と呼ばれる事が多いみたいです。
とここでふと疑問を抱く方もいらっしゃるかも知れませんが、ここまで紹介してきたカタバミ達もカタバミ科カタバミ属では無いのか?、と。
そうなんですよね、ムラサキカタバミもオッタチカタバミもベニカタバミも皆カタバミ科カタバミ属なんですよ。
先程、花のサイズによってカタバミかオキザリスか、と記載しましたが、この部分を凄く端的に説明すると、「雑草」か「園芸種」の違い、と言う事が挙げられます。
園芸種と言うのは観賞用に品種改良されている種ですが、雑草は我々人間が手を加える事無く自生している物を雑草と呼びますよね。
雑草の概念に関しては人それぞれ異なる部分があるので、そこに関しては一先ず置いておきますが、端的に違いを説明すると上記の様な違いと言う事になります。
種が飛び出す様子♪
カタバミの花言葉は?
花と言えば花言葉がありますが、カタバミの花言葉は以下の様なものになります。
①喜び
②輝く心
③母のやさしさ
由来を少しだけ説明すると、カタバミはスペインやフランスでは「ハレルヤ」と呼ばれており、ハレルヤと言うのはキリスト教に於いて「感謝・歓喜」を表す言葉です。
そこから花言葉の喜びと言うのは来ていると言われています。
また、②の「輝く心」に関しては真鍮の鏡や仏具を磨く際にカタバミを用いていた、と言う所から来ていると言われています。
カタバミが家紋に使われる理由
では最後になりますが、カタバミが家紋に使われている事をご存知でしょうか?
家紋って皆さん分かりますよね?
一応凄く簡単に説明しておくと、家紋とは出自・家系等を表す為のロゴマークみたいなもんです。
戦国系の漫画とか読む時に武具等に入っているマークを思い浮かべて頂ければ分かり易いかと。
さて本題に戻りますが、カタバミもこの家紋によく用いられていました。
と言うのも、カタバミは繁殖力が強く一度根付くと中々絶やす事が出来ないので「家が絶えない」と捉えられ、子孫繁栄等を願う縁起担ぎとしてカタバミが用いられる事が多かったのです。
一番有名な所を挙げると、長宗我部元親で有名な長宗我部家もカタバミを用いた「七つ片喰」と呼ばれる家紋になっています。
まとめ
カタバミに関して色々まとめてみましたが、家紋にも使われているとは少し意外でした。
今となっては雑草扱いを受ける事が多いのかと思いますが、当時はカタバミの持つ生命力に色んな願いを込めたのでしょう。
それもそうですし、カタバミとオキザリスの違いも紙一重な様な気がしなくもないです。
雑草と呼ばれる植物でも、ある人からしたら雑草では無い場合も往々にしてあるかも知れませんよね。
多分これを言い始めると長くなるので止めときます(笑)。
以上、カタバミとオキザリスは同じ草?花言葉や種類・原産地を解説でした!!
よかったらこちらの記事もどうぞ♪
→カタバミの実や花は食べることができる?薬草にもなるってほんと?