社会人ともなるとキチンとした文章を書かなくてはいけない時がありますよね?
「キチンとした文章って何ぞや?」って話ですが、ビジネスシーンで使う文章・文言であったり、目上の方に対して手紙を出す時なんかにフランクな口語の様な文章は送れませんもんね。
所謂、ビジネス文章の「挨拶文」として色々な定型文の様な文言を見た事があるのでは無いでしょうか?
今回はその中で「時下ますますご清栄お慶び申し上げます」と言うフレーズの意味や使い方、それに関する諸々をご紹介していきたいと思います。
この様な文章の意味及び使い方を頭に入れておけばいつか役に立つ時が来ると思いますので、これを機会に覚えてしまいましょう。
目次
【時下ますますご清栄お慶び申し上げます】の意味は?
今回取り上げた「時下ますますご清栄お慶び申し上げます」ですが、これはどの様な意味を含んでいるのでしょうか?
初めてこの文を見た方の為にも読み方からお伝えしましょう。
「時下(じか)ますますご清栄(ごせいえい)お慶(よろこ)び申(もう)し上(あ)げます」と読みます。
全体の文の意味を説明する前にこの中でポイントとなる単語の意味を説明しましょう。
時下・・・この頃、ただ今、目下(もっか)。
ご清栄・・・相手方の健康や繁栄を祝う言葉。
それぞれの単語の意味は上記の様な意味になります。
これらの意味の言葉を併せているので相手方へ気を遣った文章になります。
使い時はいつ?
ビジネスシーンだと冒頭に季節に沿った挨拶分を用いる時があります。
例を言うと「初夏の候」等がありますが、「時下」の場合はオールシーズンなので時候の挨拶文としてよく使われます。
会社関係で取引先にメールを送る場合の文頭に使う事が多いですし、書類・郵送物・FAX等送付状を送る際にも活用されています。
凄く噛み砕いて言うとこれらの様な挨拶文のテンプレートの様な物です。
中々普段の手紙のやり取り(そもそも手紙を出す機会が少ないかも知れませんね)でここまで丁寧な書き方をする事が余り無いと思われます。
従って、使い時はビジネスシーンに於いて挨拶メールや送付状をお送りする時に使う事が多いでしょう。
ご清栄とご清祥の違い・使い分けは?
この「ご清栄」と言う単語ですが、似ている言い方で「ご清祥」と言う単語もあります。
もしかしたら見た事があるけど、この2つの違い及び使い分けが分からない、って方も多いんじゃないでしょうか?
ではここからは、この2つの言葉の違いとどの様な状況で使うのか、を見ていきましょう。
言葉の違いを知る為に、それぞれの言葉の意味を理解していきましょう。
ご清栄に関しては先程も記載しましたが、改めて記載しておきます。
ご清栄・・・相手方の健康や繁栄を祝う言葉。
ご清祥・・・相手が健康で幸せに暮らしている事を喜び祝う言葉。
ここで微妙な違いに気が付きますか?
ご清栄は「栄える」事を祝う言葉になるので意味合い的には企業に対して送る際の文面になります。
「会社の繁栄」とかって言葉ありますよね。
次にご清祥は、健康及び幸せを指す言葉になるので個人宛に対して送る文面になります。それぞれ言葉は使い分けをしなくてはいけないのでキチンと覚えておきましょう。
ご清栄とご盛栄の意味は一緒?
ここでも似た言葉が出てきますが、「ご清栄」と「ご盛栄」の意味は同じなのでしょうか?
両方とも読み方は同じで「ごせいえい」になり、「清」の字と「盛」の字が変わるだけです。
この2つは微妙な違いがあり、これも併せて覚えておくといいでしょう。
ご清栄の意味はここまでに説明してきているので割愛しますが、「ご盛栄」の意味を見ていきましょう。
ご盛栄・・・商売が盛んである事を指す言葉。
従って、相手方が商売をされていて且つ、繁盛しているのが分かっている時に使う言葉になります。
読んで字の如く、って言うやつですね。逆に相手方の商売が上手くいっていない時に使うと嫌味に受け取られる可能性もあるのでその点は注意しましょう。
使用時の注意点は?
「時下ますますご清栄お慶び申し上げます」と言う言葉に対しての意味や使い方、似た言葉等を紹介してきましたが、使用時の注意点も覚えておいて下さい。
「時下」と言う言葉は今現在の事を指し、オールシーズン使える、とお伝えしましたが、文頭に付く言葉ではありません。
時候の挨拶を省いている形になるので、「時下」を使う場合には「拝啓」や「謹啓」と言った単語が頭に付きます。
例文としては「拝啓 時下ますます~」と言った感じになります。色々と覚えるワードが出てくるので少しややこしくなるかも知れませんが、「ワンセット」として覚えておけばいいかと思います。
まあこういう言葉も社会人の1つのビジネスマナーとして、勤め人だけで無く覚えておきましょう。
まとめ
挨拶文に用いる言葉の勉強みたいになりましたが、キチンと意味を理解せずテンプレートとして使っている方もいるのではないでしょうか?
こういう言葉や単語の勉強をする時に「日本語って難しいな」と思ってしまいます。
同じ読み方でも漢字が違うと微妙に意味が異なってきますもんね。
今回で言うと「清栄」と「盛栄」であったり、他の言葉で言うと「はし」って言葉なんかパッと思い付くだけで漢字をあげれば、「橋」「端」「箸」等が漢字で出てきますよね。
こういう所が日本語の難しさでもあり、楽しさでもあるのかも知れませんね。
以上、時下ますますご清栄の読み方!使い方やご清祥との違いを解説でした!!
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