ハナバチというハチの存在をご存知でしょうか。
もしかしたらあまり聞き慣れない言葉で、知らないと即答してしまう人もいるかもしれません。
では、ミツバチといえばどうでしょうか。
おそらくほとんどの方が知っていると答えると思います。
ハナバチとは幼虫のために蜜を蓄えるハチたちの総称なのです。
今回はそんなハナバチについて、生態や巣の作り方などをまとめたいと思います。
ハナバチの代表的なミツバチやクマバチのことについても触れていきたいと思います。
目次
ハナバチの生態
ハナバチの大きさはハチの種類の仲の小から中型くらいです。
総じて体に丸みがあるのが特徴といえます。
一般的にハチの巣というと、屋根下などにつくられるイメージがありますが、ハナバチの場合は地中に穴を掘り、そこに幼虫の餌となる蜜をためておく部屋と卵を置く部屋とを作ります。
ハチと聞くとやや怖い存在と思う人もいると思いますが、このハナバチたちは花の受粉をしてくれるので、益虫とされることが多いのです。
ようするに、ハチは刺されたりすると怖いから嫌という人もいれば、植物などに携わっている人にとってはありがたい存在であるということですね。
ミツバチにいたっては、人間が食するハチミツを採取するためだけに飼育されることもあります。
ハチミツはとても美味しいですし、花の種類によって味が変わるのでハチミツに凝ってしまう方もいるのではないでしょうか。
ハナバチの種類
ミツバチやクマバチのほかにも、
ヤヨイヒメハナバチ
アオスジハナバチ
トモンハナバチ
ヤノトガリハナバチ
キオビツヤハナバチ
ニッポンヒゲナガハナバチ
セイヨウミツバチ
などが存在しています。
ハナバチに毒はある?
ハナバチは全体的に攻撃性が低いハチです。
そのため、毒性があることは少ないと思われます。
それでも刺されれば痛いですし、腫れることもあります。
ミツバチに関しては毒針を刺した側に残してしまうこともあるので気を付けた方がよいでしょう。
攻撃性が低いからといって油断はせず、またハチを攻撃してしまうような行動や色、匂いなどに十分気遣いながら観察することが大事です。
毒性が少ないハナバチの中に、あまり実態が知られていないハチが存在します。
ナミルリモンハナバチという体長10~14ミリ、黒と青の体色をしたハナバチのお仲間です。
実はとても希少なハチで今も減少し続けています。
絶滅危惧に指定されているのですが、研究されている方が少ないのかほかのハチに比べて情報量が少ないのです。
もしかしたらあまり世間的に知られていないハチが存在しているかもしれませんし、毒性の有無に関わらずハチに対しては警戒した方がよいでしょう。
ハナバチはどこに巣を作る
素に関して簡単にすでに触れていますが、ここではもう少し掘り下げたいと思います。
ハナバチには社会性種と単独で行動するふたつの種類に分かれます。
社会性種は集団で行動をし、単独はそのままの意味です。
単独で行動するハナバチは巣を持ちませんが、社会性種のハナバチは巣を持っています。
ただし、必ず巣に戻るのはメスだけのようです。
この社会性種のハナバチは地下に穴を掘って、そこに日中集めた蜜を溜めておく部屋に入れ、そことは別の部屋で夜を明かします。
人間と同じように、寝る場所、食料を保管する場所、卵を産む場所と用途別の部屋があるのです。
ハナバチは駆除したほうが良い?
ハナバチは益虫とされることもあるので、危険性がないようでしたら駆除の必要はないと思われます。
もともと攻撃性の低いハナバチたちの方から人間に攻撃を仕掛ける確率が低いからです。
とはいえ、なんらかの原因で攻撃される危険性もありますよね。
土の中に巣を作るので、庭や通学路などにあると危険度が増します。
ハチの駆除は個人でするのは危険なので、地域の人と話したり相談などして決めるとよいでしょう。
ハナバチは越冬する?
成虫のままで越冬するようです。
種類によっては女王蜂だけが越冬するハナバチもいます。
まとめ
ハナバチがとういった活動をするのかを知ると、たしかに益虫だし、簡単に駆除してしまうのはなんだか勿体ないようにも感じます。
でも、ハチですからね……危険な存在でもあります。
だけどミチバチは美味しいハチミツを食べさせてくれるし……と、気持ちがユラユラしてしまいます。
きっちりとハナバチのことを知っていれば危険ではないのでしょうが……
――ということで、ハナバチの種類や駆除などに関してでした。
よかったらこちらの記事をどうぞ♪
→アシナガバチの天敵!越冬・益虫・毒性について解説