「クモ」と言うと余りいいイメージを持っていない方は多いかも知れませんが、毒を持っているクモが存在している事と見た目が少し気持ち悪い部分がある事が関係しているかも知れません。
でも実際の所、クモって「益虫」として我々人間の役に立っている部分もある事をご存知でしょうか?
結構、害虫を食しているので益虫としての働きっぷりは認めざるを得ない部分もあるんですよ。
まあ、どうしても見た目が受け付けない、と言う方も多いかも知れませんが、非常に可愛らしい見た目をしているクモも存在しているんですよ。
そのクモと言うのは「ハエトリグモ」と言うクモです。
では今回は「ハエトリグモ」に関して、色々情報をご紹介していきましょう。
目次
ハエトリグモの生態
まずはハエトリグモの生態からスタートしていきましょう。
ハエトリグモとは節足動物門クモ綱クモ目ハエトリグモ科に分類されるクモの総称になります。
「総称」と言う事からお分かり頂ける様に、たくさんの種類が存在しています。世界中で見ると約5,000種存在していると言われており、これはクモ類の中では最大数と言われています。
ただ、未発見の種がまだまだ存在しているだろうと言われているので今後この数は増える可能性も含んでいます。
日本でよく見られるハエトリグモは後程別項目でご紹介していきます。
ハエトリグモの体長は平均的に約5~10㎜程度で非常に小さい種となっています。
そしてピョンピョン跳ねる様から英名では「Jumping Spider(ジャンピングスパイダー)」と呼ばれています。
何よりハエトリグモの一番の特徴は何と言っても「目」でしょう。
大きく丸々とした可愛らしい目が特徴的で、「可愛らしいクモ」と形容される事が多いんですよね。一般的にクモと言えば糸で巣を作るイメージが強いと思いますが、このハエトリグモは巣を作らず餌を求めて徘徊しています。
正式名称と由来
ハエトリグモの中には面白い?名前をしている種類が存在しています。
簡単にですが、その名前と由来をご紹介していきましょう。
①アダンソンハエトリ
こちらの「アダンソン」と言う部分はフランス人博物学者ミシェル・アダンソンに献名されている、と言われています。」
クモの名前で人物名が来るとなんだか凄い違和感を感じてしまいます。
②ネコハエトリ
こちらもまた、不思議な名前をしたハエトリグモです。
何か猫にまつわる事でもあるのか?と思い調べてみました。
諸説あるようで、「動きが猫の様だから」とか「猫の様な毛並み」だとか諸説あるみたいですが、どれも真偽不明みたいです。
凄く気になりますが、謎を帯びたミステリアスな感じもそれはそれでいいのかも知れません。
ハエトリグモは懐く?
ハエトリグモは「懐く」と言われる事がありますが、本当に懐くのでしょうか?
先に結論から述べてしまうと、懐く事はありません。
そもそも何故懐く、と言われるのかと言う部分ですが、これはハエトリグモに手を差し出すとピョンピョン跳ねて手に乗ってきたりする事がある事から「懐いている」と思われるからです。
しかしながら、これは懐いているのではなくて動く物体に対して反応しているだけなのです。
決して犬や猫の様なペットとしての「懐く」と言う行為は無いので悪しからず。
まあ虫なんで本能で生きているので流石に懐かないでしょう。
ただ、興味を示している仕種を「懐いた」と思い込む事は可能ですけどね。。。
ハエトリグモの種類
ではでは、ここからはハエトリグモの種類をご紹介しましょう。
最初の方の項目で「種類が多い」と触れましたが、日本で比較的よく目にする事が出来る種類を中心に紹介していきますね。
①シラヒゲハエトリ
人家近辺によく出没する一般的なハエトリグモの種類です。
体長は約10㎜以下が多く、灰色の毛で覆われています。
家の中よりかは、外壁にいる事が多いです。
②チャスジハエトリ
こちらは人家でよく見掛けるハエトリグモの一種です。
体長は約10㎜前後とハエトリグモの中では大き目の種になります。
家屋内の害虫を食べてくれる非常に有難いクモです。
③ミスジハエトリ
人家の屋内外でよく見掛ける一般的なハエトリグモの種です。
体長は約6~8㎜前後と上記2種と比較すると少し小ぶりなサイズになっています。
こちらも害虫を食べてくれる有難いクモです。
簡潔ではありますが、日本の特に人家内外で目撃する事が多い種をピックアップしました。
いずれも、小さいので見落としがちですが自宅内で見つけてもそのまま放置してあげて下さい。彼らは人知れず我々の役に立っていますので。
ハエトリグモの捕まえ方
ハエトリグモを捕まえたい!と言う貴方。
小さなハエトリグモをどうすれば捕まえる事が出来るのか簡単にご紹介しましょう。
一番手っ取り早く簡単な方法はペットボトルor牛乳パックを使う方法が一番簡単で捕まえやすいと思います。
それぞれ、適当な大きさにカットして後はハエトリグモを見つけたら、ペットボトルor牛乳パックの口の方へ追い込むだけです。
結構すばしっこいのでこの方法では捕まえられなかった、と言う方は網を使って捕まえる方法も1つです。網の方が捕まえやすいかも知れませんね。
ハエトリグモの平均寿命
ピョンピョン跳ねたりつぶらな瞳が可愛らしいハエトリグモですが、寿命はどれくらいなのでしょうか?
種類によって若干の違いはあるものの、だいたい平均して約1~3年程度と言われています。
これを長いと捉えるか短いと捉えるかは人それぞれだと思いますが、個人的には意外と長生きだな、と思いました。
個人で飼育する場合は飼育が上手くいけばもう少し寿命も長くなる場合もあるみたいですよ。
※閲覧注意 可愛すぎて爆笑しました
ハエトリグモは砂糖水が好き?
ハエトリグモに興味を持ちネット等で色々調べていくと「砂糖水接待」と言うワードを目にする事があるかと思います。
文字だけ見ると「これはなに?」ってなってしまうと思うんですが、要約すると綿棒に砂糖水を含ませハエトリグモに与える行為の事です。
これをするとハエトリグモが一生懸命綿棒を吸うので、その様がとても可愛らしいので「砂糖水接待」と呼ばれているみたいです。
ちなみにこの方法はハエトリグモのみならずアシダカグモにも行う人もいるみたいです。
そして、砂糖水接待はハエトリグモの寿命を伸ばす、とも言われていますが真偽のほどは・・・?
これぞ接待!!
まとめ
意外とキュートなルックスをしているハエトリグモ。
何より「益虫」として我々人間の役に立っている部分も多いので家の中に出現した場合は駆除せずそっとしといてあげましょう。
クモが苦手な方でも正面からハエトリグモを見るとつぶらな瞳に見入ってしまうかも知れませんよ!?
以上、ハエトリグモが懐くってホント!?種類・捕まえ方・寿命を解説でした!!
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