花は、日本の四季を彩るものです。
桜は春だし、ひまわりは夏、彼岸花が咲けば、彼岸の時期でお墓参りに行き、日本の花は季節と深く結びついています。
タンポポやシロツメクサもそうです。
季節を感じる植物が多いですね。
あなたは、何か季節を意識するお花はありますか?
季節を感じる花の中にオオイヌノフグリという花をご存知ですか?
まさに春を教えてくれる花です。
目次
オオイヌノフグリの特徴
つくしと同様、オオイヌノフグリを見つけたら、春が訪れたというおしらせです。3月くらいから5月にかけてみることができます。
日本全国、公園や道路の脇道や山などで見かけることができる、かわいらしい青い色の小花がある植物です。
オオイヌノフグリは、草丈は10センチから20センチで花弁は4枚です。
花の大きさは、8mmから10mmと小さいですが、その色は人目をひく、きれいな花です。
残念なことに、太陽の光に反応して、晴れた日に咲きますが、3日ほどでしぼんでしまう、命の短い花です。
しかし、繁殖能力は、高く、ハチなどに受粉してもらいますが、身近にいない場合は、自ら受粉して種子を残します。
3日の間にハチや蝶が来てくれたらいいのですが、来ないうちに花が落花したら、種子を残せないので、オオイヌノフグリは、自然界の仕組みとして、自己受粉できるのですね。
日本全国、どこでも見ることができるオオイヌノフグリですが、古くから生息しているのではなく、明治以降、ヨーロッパからきた外来種なのです。
シロツメクサも外来種ですが、外来種って植物にも多いのですね。
オオイヌノフグリの由来
オオイヌノフグリって?
ちょっと変わった名前ですよね?
しかも大犬?なにか犬と関係しているのでしょうか?
日本にはイヌノフグリという植物が存在します。
このイヌノフグリの名前の由来が、イヌフグリの果実がオス犬のフグリ=犬の陰囊に似ていたことから名づけられました。
そのイヌノフグリによく似ており、花がイヌフグリの2倍ほどあることから、オオイヌノフグリといわれるようになったのです。
ただ、果実はイヌフグリとは似ていません。
花が似ているという共通点です。
ただ、フグリの意味がちょっと残念ですね。笑
可憐できれいな小花のオオイヌノフグリなのですが・・・・
これは癒やされます♪
オオイヌノフグリの花言葉
では、オオイヌノフグリの花言葉はなんでしょうか?
花言葉は、信頼・神聖・清らか・忠実です。
小さな花の神秘的なイメージからきたのでしょうか?
日本名の名前の由来がちょっと意外なことだっただけに、花言葉は、とても安らぐイメージですね。
この花言葉は、次に紹介する別名と関係しているように思えます。
オオイヌノフグリの別名
では、花言葉をイメージさせるオオイヌノフグリの別名はなんでしょう?
それは、ベロニカです。
お話は、とても神秘的なお話です。
オオイヌノフグリの花をよくいると、キリストの顔が浮かび上がって見えるからそうです。
しかし、イエス・キリストとベロニカどう関係するのかといいますと、処刑されるときにイエス・キリストが処刑場に向かって、十字架を背負って、歩いているとき、途中で、その汗を拭いた女性がベロニカといい、汗を拭いたハンカチにキリストの顔が浮かび上がったという話があります。
オオイヌノフグリもキリストの顔が浮かび上がって見えるということで、この伝説の女性の名前を取ってベロニカと呼ばれています。
ほかにも、瑠璃唐草、天人唐草、星の瞳、という別名を持ちます。
ネモフィラとの違いは?
オオイヌノフグリは、イヌフグリに似ているだけではなく、ネモフィラという植物にも似ています。
ネモフィラ(見出しの写真)は、ギリシャ語でネモス(小さな森)とフィレオ(愛する)が合わさってネモフィラと呼ぶようになったそうです。
こちらもオオイヌノフグリ同様、明治以降に入ってきました。
ネモフィラは1年草ですが、オオイヌノフグリは多年草です。
といっても、区別はどこか?むずかしいです。
ただ、同じブルーの花ですが、オオイヌノフグリは花の大きさが10mmくらいであるのに対して、ネモフィラは20mm~25mmでオオイヌノフグリより若干大きいのが特徴です。
2種類とも、きれいなブルーのかわいらしい花を咲かせます。
まとめ
オオイヌノフグリ、写真を見ていただけましたか?
道でよく見る、あの青い花はオオイヌノフグリという名前だったんだ!という方もいらっしゃいます。
オオイヌノフグリはタンポポ同様、雑草部類です。
道端に咲いていてもあまり気にすることはない植物です。だからこそ、気づいてほしいです。季節の移り変わりを知らせる花だからです。
さらには、別名、ベロニカ。花からキリストの顔が浮かぶといわれている植物です。
春に出会ったらぜひ、花をじっくり見てみたいですね。
今からちょっと春が待ち遠しいですね。
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