太陽光から発せられる紫外線は、生体に対して良い働きを促す作用がありますが、同時に私たちの目や肌にとっては悪影響を与えています。
また、紫外線は日光だけに限らずパソコン、又はテレビなどの液晶画面や私たちが何気に利用している蛍光灯からも発せられています。
日常生活の中で、しかも屋内にいながら気づかないうちに紫外線にさらされていると思うと心配にもなりますが、その紫外線の量は太陽光と同じくらい悪影響のあるものなのでしょうか?
今回は、蛍光の紫外線の量はカットしたほうが良い?また、日焼けすることもある?について解説します。
目次
蛍光灯の紫外線量
日光から照射されている紫外線には、私たちが良く耳にしているUV-A波、B波、C波の3種類が存在しており、そのうちのA波とB波はオゾン層を突き抜けて地上に到達し、生物に様々な影響を与えています。
中でも、B波は皮膚の表面に届くためサンバーンにもなりやすく日焼けを起こしたり、皮膚がんのリスクを高めるなどの悪影響を与えてしまいます。
また、最も有害だとされるC波は幸いにも地上へ到達していない為、特に心配する必要はありませんが、低圧の水銀蒸気をイオン化することで紫外線を作り出している蛍光灯には、僅かでも紫外線は照射されていると言う事です。
しかし、蛍光管内に塗られた白色の蛍光物質に当たって可視光線が発生しているだけであり、その量は1cmの距離にすると0.001mw/cm^2程度と微量なもので、晴天の日の紫外線量3~5mw/cm^2に対して天井の蛍光灯から人に届く紫外線量はそれよりも100分の1ないし1000分の1程度と言われています。
これはテレビやパソコンなどの画面から発せられている紫外線量も同じで特に肌に対して影響があると言う量にはなりませんが、微量でも紫外線が照射されている事は確かです。
因みに蛍光灯で強力な紫外線が照射されているものは蛍光物質が塗られていないもので一般家庭には使われる事はなく殺菌灯などに利用されています。
また、日光からの紫外線量は季節や時間帯、また地域によっても違いがあり、南に行けばいくほど紫外線量は多く、北海道と沖縄では約1・5倍の差があるようです。
時期的には、一年中紫外線は降り注いでいますが5月~9月頃が特に多いとされ、時間的には10時~14時の間が最も多く1日の内の60%の量と言われています。
この事から、紫外線を気にするのは夏の暑い日だけとは限らず、また屋外や屋内にいても絶えず紫外線は降り注いでいると言えますよね。
蛍光灯の紫外線のカットシートはある?
微量ながらも蛍光灯から紫外線が発せられている事は確かであり、やはり目や肌への影響は心配なところです。
最近では、UVカットガラス使用のガラスなどが開発されており、窓ガラスや車のフロントガラスに使われている事があります。
また、100円ショップなどでも紫外線をカットするシートなども普通に売られており、パソコンやスマホなどの画面に貼り付けるだけで紫外線をカットできるようです。
更に日常的に使われている蛍光灯などは、内側に蛍光塗料が塗られている為、透過性が悪く特に危険性はないと言われていますが、カットシートに入れる事でUV400nmまでを99%カットすることができるようです。
しかも、強力な防虫効果もあり更には震災時、又は事故などの飛散防止にもなり、ネット販売でも簡単に入手できるため試してみてはいかがでしょうか。
紫外線カット剤の種類・仕組み!!
蛍光灯で日焼けすることもある?
蛍光灯などは手元などを明るく照らしてくれるためとても便利ですが、直下で作業をするにおいて紫外線の影響が気になるところです。
しかし、蛍光灯から発光される紫外線量は極わずかで肌に与える程の影響力は無いと言われています。
因みに、蛍光灯に10時間当てたとしても日光に当たる時間にするとたったの35秒くらいだとされており、如何に外出時の紫外線量が多いかが納得できますよね。
それでも全く紫外線を浴びたくないと言う方は、蛍光管内に紫外線カット効果を施した蛍光灯が販売されているのでそちらを使用することも良いでしょう。
LEDは紫外線量が少ない?
近年では節電などの為に蛍光灯からLEDライトに切り替える人も増えてきましたが、蛍光灯と比べて紫外線などの影響が気になります。
しかし、LEDライトは発光ダイオードと言う伝導体が使われていますが、白色を作り出す事ができない為、青や赤、黄、緑色などの蛍光体を組み合わせて白色光が発光するように作られたもので蛍光灯とは発光する仕組みが異なります。
また、LED照明の紫外線量も光が表面に接触した場合では、蛍光灯113~159μw/cm2(マイクロワット)に対して0,5~0,8μw/cm2と蛍光灯の約200分の1とかなり少ないため紫外線の影響はほとんどないと言えます。
しかし、中には近紫外LEDや、紫色LEDなどの赤、青、緑色の蛍光体を光らせるものがあり、微量でも紫外線を照射しますが、人への影響はほとんどなく、一般的に市販されているLED照明は紫外線を発しないと言われています。
更にLED照明は、寿命も長い事から交換する手間も省けますし、何と言っても節電・省エネにもなるため、家計にやさしいですよね。
まとめ
紫外線は屋外だけでなく屋内にいても浴びることがあり、しかも日常的に使う蛍光灯からも発せられていた事には驚いてしまいましたね。
しかし、その量は極わずかでシミができたり、真っ黒に日焼けするほどではないため安全と言えますが、極わずかと言っても照射されている事は確かな事です。
特にテレビやパソコン、又はスマホなどの液晶画面からも発せられている為、肌だけではなく目への影響が気になります。
また、最近では節電・省エネの為にLEDライトに切り替える人も多く、蛍光灯に比べて紫外線もほとんど無いに等しい為、体にも優しいと言えます。
特に影響はないと言われていても、やはりLEDの魅力には負けそうですね。
以上、蛍光灯の紫外線量はカットした方が良い?また日焼けする事もある?についての解説でした。
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