皆さんは普段料理をされますか?
主婦の方なら毎日している方もいるかと思いますし、旦那さんと当番制で交代で料理しているよ、っていう家庭もあるでしょうね。
そんな毎日の料理に欠かせない物の1つとして「油」がありますよね?
大半の方は植物性の油を使って調理されているのではないでしょうか。
油と言えども種類は沢山ありますが、今回は植物性の油では無いですが「牛脂」と「ラード」についてご紹介していきたいと思います。知っている様で知らないこの2つの違いやそれぞれに合う料理等を交えて解説していきます。
目次
牛脂とラードの違い
ではまず、ざっくりとですが牛脂とラードの違いから始めていきましょう。
牛脂とラードとは、と言う形にして下記にそれぞれ記載します。
①牛脂
読んで字の如く牛の脂から作られている食用油脂になります。
スーパーやお肉屋さん等で無料で貰えたりする白く四角くカットされているやつです。
厳密に言うと牛脂には2種類あり、精製している牛脂と精製していない牛脂があります。
スーパーに置いている牛脂は精製している牛脂になります。
反対に精製されていない牛脂と言うのは脂身そのものであり、脂肪だけでは無くて赤身が混じっている物は精製されていない牛脂と言う事になります。また牛脂は「ヘット」と呼ばれる事もあります。
②ラード
ラードは豚の脂肪組織から精製された植物油脂の事を言います。
牛脂は「スーパー等で無料で貰える事もある」、と先程記載しましたが、残念ながらラードは無料で貰える事は殆ど無いでしょう。
ラードと一口に言っても2種類あり、豚脂(とんし)100%のものを「純製ラード」と言い、牛脂やパーム油等を調合しているものは「調製ラード」と言います。
ざっくりとではありますが、牛脂とラードの違いは上記の様な感じになります。
凄く簡単に言うと牛と豚の違いですね。
味の違いは?
この2つに味の違いはあるのでしょうか?
まあ勿論この2つをそのまま食べる事は無いので厳密な味の違いに関して述べるのは若干難しいですが、それぞれに合う料理ってありますよね。
各々を使った料理は下記別項目でご紹介していきますが、「適材適所」と言うか、より食材の良さを引き出す組み合わせと言うのがあると思っています。
牛脂とラードって見た目も似ているのでパッと見ただけでは見分けがつかないかも知れませんが、プロの料理人なら分かるんでしょうね。
よく、「焼くと匂いでどっちがどっちか分かる」、って言いますが正直私にはイマイチ分かりません。笑
嗅覚が人より劣っているのか・・・。
融点も違う?
牛脂とラードだと融点も異なります。
あ、一応融点について記載しておきますが、融点とは個体が液体になり始める温度の事です。
正直、私自身が「融点って??」と頭に?マークが乱立されたので記憶を呼び戻す為に書いておきます。
では本題ですが、それぞれの融点を記載します。
①牛脂
摂氏35度~55度
②ラード
摂氏27度~40度
が、それぞれの融点になります。
見て分かる様に、ラードの方が牛脂より融点が低い事が分かりますね。
牛脂が合う料理
ここからは牛脂が合う料理をご紹介しましょう。
やはりメジャーな所で言うと「すき焼き」や「鉄板焼き」、「ハンバーグ」なんかが挙げられるでしょう。
特にハンバーグは中に牛脂を忍ばせておくと2つに割った際に肉汁が溢れ出し、美味しさ倍増です。見た目のインパクトも大きく食欲がそそられる事間違い無いでしょう。
ラードが合う料理
ラードを活かした料理だと中華料理なんかその最たるものでしょうね。
特に「焼き飯」なんか美味しいですよね。
自宅で作る焼き飯と御店で食べる焼き飯って決定的に味が違いますよね?これは自宅で作る場合、植物性の油で炒める事が多いので御店の味と違う、御店はラードを使って炒めているので。
って言う話を中華料理屋のお兄さんに聞いた事があります。他にも、コロッケやラーメンに浮かぶ背脂なんかも、ラードが旨味を引き出してくれています。
こちらの動画では牛脂でチャーハン作ってます!!
鶏油との使い分け
ここでもう1つ「鶏油(チーユ」と言う物も紹介しておきましょう。
「鶏油」とは鶏の脂肪分を熱して抽出した脂の事を指します。
鶏皮等で簡単に作る事が可能です。
余り聞きなれないかも知れませんが、牛脂やラードに合う料理で紹介した調理法と言うよりか、鶏油を最大限に活かすのはラーメンスープですね。
勿論、焼き飯や他の炒め物に使うと香ばしさが増す、と言われているので使えない事は無いですが、ここに関しては好みの問題でしょうね。
リノール酸含有量について両者の違い
ここの項目ではリノール酸含有量についてみていきましょう。
その前にリノール酸とは何か?と言う所の説明を簡潔にしていきましょう。リノール酸とは植物油の主成分の1つである脂肪酸の事です。
これは体内では作り出す事の出来ず、食品から摂取しなくてはいけません。
ただ、リノール酸は余り摂取し過ぎると体に良く無いと言われています。リノール酸を多く含む油は植物油(コーン油等)が多く、牛脂やラードはリノール酸を余り含有していません。
ただ、牛脂とラードの2つで比較するとラードの方がリノール酸の含有量は多い、と言えます。
まとめ
知っている様で知らない牛脂とラードの違い及び、それぞれを活かした料理等をご紹介しました。
特にラードは中華料理でよく使われ、必須アイテムと言ってもいいのでは無いでしょうか?
普段使っている油から牛脂やラードを活用した料理をしてみると、いつもと違う味が楽しめるかも知れませんよ!?
以上、牛脂とラードの違い!味・融点・特徴について解説でした!!
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