ヒゼンダニ どこにいる 犬 猫 人 症状



我々人間が生活していく中で、様々な病気や感染症等に発症してしまう恐れがあります。

キチンと予防していても予期せぬ事で発症してしまったり、気付いたら・・・、と言う場合もあるでしょう。

また小動物等に寄生し感染症を媒介する虫なんかもいますよね。


例えば「イエダニ」なんかはネズミに寄生していますが、人間に移動して吸血する事もありますからね。

ダニは他にも色々種類が存在し、様々なアレルギーの原因となっている厄介な存在です。


ダニの種類により感染症状等は異なってきますが、今回は「ヒゼンダニ」についてご紹介をしていきたいと思います。

「疥癬(かいせん)」と言う病気をご存知でしょうか?

これはヒゼンダニが引き起こす皮膚病なんですが、人から人へうつる可能性がある病気です。では下記よりヒゼンダニに関して諸々お伝えしていきます。

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目次

ヒゼンダニの生態

まずヒゼンダニとはヒゼンダニ科のダニで体長はおよそ400μmであり、肉眼ではとても見る事が出来ない大きさです。


顕微鏡で見ると分かるサイズ



ヒゼンダニの成長サイクルは卵から孵化して幼虫になり若虫になり成虫へと脱皮を繰り返し成長していきます。


このサイクルの期間は卵を産み落とされてから約2週間程で成虫になると言われています。

またヒゼンダニは人の体温がヒゼンダニにとって快適に生活しやすい環境であるので人肌から離れると動きが鈍くなる模様です。


高温・乾燥にも弱く、50℃以上の環境下に於かれると10分程度で死滅すると言われています。

ヒゼンダニは人間の角質層に寄生しているのですが、そこの中にある栄養分を摂取しそれを栄養分としていると考えられています。

この生態からも分かる様に、人肌がヒゼンダニにとって快適空間であるので非常に厄介な存在ですよね。

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ヒゼンダニはどこにいるの?

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そんなヒゼンダニの生息場所ですが、上記でも少し触れましたが主に人間の角質層に寄生しています。

ヒゼンダニのオスの成虫や幼虫・若虫は皮膚表面を移動している事もあり、上記の様に角質内や毛穴の中等に潜んでいる場合もあるので寄生している場所の特定は難しいと言われています。

そしてメスは皮膚表面に産卵に適した場所に穴を掘り確保します。


そこへオスがやってきて交尾をする訳なんですが、その後メスの成虫は皮膚内に侵入し横穴を掘り進んでいきます。

この横穴なんですが、この中で産卵をし続けていきます。


1日に2~3個の卵を産み落とし横穴を掘り続けていきます。

これが俗に言う「疥癬トンネル」と呼ばれるものです。


その後孵化した幼虫たちはこのトンネルを出て這いまわる訳ですね。

犬や猫が刺された時の症状は?

まず前提としてここまでご紹介してきたヒゼンダニは人間にのみ寄生するダニです。

犬や猫に寄生するのは「イヌヒゼンダニ」と言うダニで種類が異なります。


このヒゼンダニが犬・猫→人、と言うルートで人間にうつる事はあっても逆はありません。

その点を踏まえてこの項目に関してご紹介していきます。


まず犬や猫がヒゼンダニに寄生された場合の症状としては皮膚が赤くなったり、痒み・脱毛、かさぶたの様なものが見受けられます。

普段より掻きむしる仕種が見受けられたら感染している可能性は高いと言えます。


耳や顔、腹部と言った比較的柔らかい箇所に多く見受けられます。

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刺された時の対策

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ここまでヒゼンダニに生態とヒゼンダニがもたらす疥癬に関して話しをしてきましたが、疥癬と言っても2種類あります。

それは「通常疥癬」と言うものと「角化型疥癬」の2種類です。

この2つではヒゼンダニの数が全く異なってきます。


通常疥癬でのヒゼンダニの数はおよそ数十匹程度と言われていますが、角化型疥癬になるとその数は100万超えと言われています。

角化型疥癬は非常に感染力も強いので感染症なので周囲への注意も必要になります。


通常疥癬でも感染した場合はその症状が出るまで約1~2か月潜伏してから発症すると言われています。

人から人へ感染する感染症なので、少しでも症状が疑わしいと感じた場合は病院に行き適切な処置を受ける事が一番の対策でしょう。

ヒゼンダニの駆除方法

ヒゼンダニの駆除に関してですが、角化型疥癬を発症している方が使っていた衣類や寝具等から間接的に感染する可能性があります。

また落ちた角質等からも感染する可能性もあるので集団感染していまう恐れがあります。


これらを感染拡大を防ぐ意味合いで駆除する場合は市販の殺虫剤等を感染者が使っていた部屋や布団等に噴射して駆除する場合もあります。

人間に感染しているヒゼンダニに対しては「駆除」では無く「治療」になるので医師によって処方された飲み薬や塗り薬等で治療していきます。

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発生予防の方法

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ヒゼンダニの発生予防は人から人へうつる為、通常疥癬になっている人に近づかない、と言う所が発生予防にはなりますが、中々難しいですよね。

先程記載した様に、発症まで1~2か月の潜伏期間がある為、症状が出てからじゃないと自覚出来ないでしょうし。


かと言って、人に会わず室内に籠っている、と言うのも通常生活をしている中では不可能ですよね。

ただ「予防治療」と言うのが保険適応外にはなるみたいですが、存在するみたいです。

しかしこれに関しては角化型疥癬患者と接触した方に対しての予防治療になるみたいです。


以下に感染拡大予防方法を記載します!

感染拡大の予防

①角化型疥癬の場合は、原則と して個室隔離※

②家族への説明
疥癬について・治療法について・ご協力いた だくこと等の 説明

③ガウンテクニック※
入室時にはガウン、手袋、マスク、キャップ をつけ、はき ものも替える(長靴がよい)

④手袋について※
汚染されたリネン類の始末や体を拭くときの 手袋と、新し いリネン類を扱うときや軟膏塗布のときの手袋は区別して、きれいなものにはめかえる。

⑤手洗い
処置の前後には手洗いを実行

⑥消毒※
衣類、リネン類は煮沸消毒を行う。金属類は 60℃以上に 15分以上(できれば熱湯に5分以上)つける。ふとん等は日光消毒する。

⑦掃除
疥癬の部屋の掃除は1番最後に行う。 フィルター付きの掃除機を使い、丁寧に掃除する。
(※は原則とし て角化型疥癬の場合であり、ケースに応じた対応をお願いします)

引用:疥癬(かいせん)予防のポイント

まとめ

ヒゼンダニ どこにいる 犬 猫 人 症状



人から人に感染する恐ろしい感染症の原因であるヒゼンダニ。

予防しようと思っても中々予防出来ないので難しくもありますが、疑わしい症状が出れば医師の診察を早急に受ける事が最善の予防方法かも知れません。


診察して貰った結果、疥癬では無い場合もあるかも知れませんが安心は出来ますよね。

発症すると激しい痒みを伴い、夜寝る事もままならない事もあるので十分注意したいものです。

以上、ヒゼンダニはどこにいる?犬や猫の症状・駆除方法を解説でした!!


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